定年夫婦のイタリア・スイス旅日記

あこがれのローマ,ルネッサンス発祥の地フィレンツェ,そしてツェルマットへ

ローマ1日目

2012-05-26 12:25:52 | 日記
2012.5.25(金)

 エミレーツ航空の飛行機で,14時航空に着く。快適な空の旅であった。ローマは晴れ。暖かい。入国審査では,何を聞かれるのか,ドキドキして並んだが,パスポートの写真を見ただけで,一言も聞かれない。なんか緊張感がドット無くなってしまった。その後荷物を受け取り,レオナルドエキスプレスにて,ローマのテルミニ駅に移動。ローマの中は人がいっぱい。道路にもバイクや車で渋滞している。そして,信号もあまりなく,横断するのが大変だ。勇気を出し手を挙げて,車をストップさせて横断する。運転手とのアイコンタクトを取って横断するのがローマ風なのだそうだ。
 ホテルは娘が選んでくれた所で,駅に近く,部屋も綺麗で大満足だ。部屋の中で,荷物を整理するがセーフティボックスの使い方が分からない。フロントに行き,ボーイを呼んで使い方を聞く。妻がチップをやると喜んでいる。言葉は分からなくても,身振り手振りで何とかなるものだ。
 ホテルから街に出て向かったのは,近くのサンタ・マリア・デッラ・ビットリア教会である。ここには,ベルニー二の名作『聖テレーザの法悦』がある。聖女テレーザが神の愛に心を射貫かれ,恍惚とした一瞬を表現した作品である。あの硬い大理石を素材にして,あのような表情と衣服の襞の柔らかい感じを表現していることに大感激してきた。
 その後一端ホテルに戻り,再び外出し「オペラアリアとカンツォーネディナー」のツアーに参加。日本人ばかり約25人程の団体である。ほとんど団体参加であるが,何人かは個人参加の人たちもいて,名古屋の新婚夫婦と同席になった。新婚夫婦はイタリア最後の夜。定年夫婦はイタリア最初の夜である。ビールとワインを飲み,大いに話が盛り上がる。そうこうしているうち,私たちのテーブルの隣で,女性の歌手が歌い出した。その声量と歌声のすばらしさに心を動かされ,最後には,歌劇「ちょうちょう夫人」の中から,「ある晴れた日」をクエストをした。歌手が俺達夫婦のために歌ってくれることは素晴らしい。妻も大満足であった。
 バスで送ってもらい,部屋に入ったのは11時も近かった。その時には,もうバタンキューの状態であった。