goo blog サービス終了のお知らせ 

Akatsuki庵

後活(アトカツ)中!

花によせる日本の心

2008年03月04日 00時03分08秒 | 美術館・博物館etc.
『花によせる日本の心 -梅・桜・椿を中心に』
畠山記念館(平成20年 冬季展)
※3/9まで

印象的だったもの。
雪中竹林図の表装。
中廻しと上下が桃紋様の裂地だった。冬の中に春を期待する心?
野々村仁清が優しい表情の大黒天。
尾形乾山のキケン(!?)な形状の色絵福寿文手鉢。
大胆に面を削り、梅をあしらった形が印象的な結鉾香合。
渡辺喜三郎の懐石の煮物椀、螺佃の火鉢、朱塗りに桜螺佃をあしらった懐石皆具。
昭和時代の旅箪笥。茶道具が一揃えセットされている様がよかった。
沢田宗味の小ぶりの風炉釜。
狩野探幽作の茶杓。
光悦の赤楽茶碗は相変わらず深い袴形。
銘が「李白」。
漢詩が浮かんできそうだ。

珍しくピンポイントの列品解説あり。
この展覧会の目玉である夜桜蒔絵四半硯箱。
梨地に高蒔絵、満月に桜が舞い散る様が見事。隠し字「あたら」は和歌をかけたらしい。
酒井抱一が描いた「桜に瑠璃鳥図」(十二ヶ月花鳥図)
江戸時代後期に活躍した琳派の画家。
茶道具展を見に行くとよく遭遇するので、名前は知っていたけれど、大名の次男で経済的余裕の中で生業ではなく、最高級の材料を使って描いていたということは初めて知った。
200年を経た今なお色褪せない作品を維持できているのは。きめ細かい絹地に純度の高い岩絵の具で画(えが)いているから。
ナルホド。

外国の美術工芸品はあまり詳しくないので、比較しようもないが、日本人の花を愛する思いって、一種独特のような気がする。

畠山記念館、次は井戸茶碗が出るらしいな。
落語『井戸の茶碗』の舞台も近いし。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 三井家のおひなさま | トップ | (思い出の茶会:2)三渓園... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

美術館・博物館etc.」カテゴリの最新記事