Akatsuki庵

後活(アトカツ)中!

『禅・茶・花』

2008年09月24日 00時32分32秒 | 美術館・博物館etc.
正木美術館開館四十周年記念展『禅・茶・花』
東京美術倶楽部
※10月12日(日)まで

今春、大阪・忠岡の正木美術館まではるばる観に行った。→こちら
こちらは3部展になっていて、私はこのうちの第一部「利休に捧ぐ」しか観ていない。
とても印象に残った利休さんの肖像画に“再会”できたのもよかったが、
観れなかった第二部(国宝・重文の書画)、第三部(禅の花)も観賞でき、よかった。

前回は展示リストがなかった。
観賞しながら覚えて、出てすぐにケータイに記録せざるをえなかった。
今回はリストあり、展示目録も出版されていたので購入。
前回の記録はブログに反映されているので、再度読み返して思い出しつつ、今回の印象を重ねてみる。

リストがないからと必死で集中して観たし、記録した記憶は確かなもの。
今回観ながら、「あ、これとこれは“再会”。あの子は今回来てない。この子は初対面~」とけっこー覚えているものだなぁと、我ながら思った。

前回、チラシにあったのにたぶん展示されていなかった天目茶碗と天目台
未練タラタラだったが、今回はちゃんと観ることできた。
しかも2セットも。

玳皮盞天目(たいひさんてんもく、南宋時代)と青貝松竹梅文台(明代)。
やっぱり素敵だなぁ~。
かぶりつき。

これだけ観れただけでも、満足なのに。
利休さんの肖像画前で、さらに素敵な逸品が~
建盞天目(けんさんてんもく、南宋時代)と朱漆金彩台(室町時代)。
禾目がいい感じ~。
これまた屈んで、じーーーいっと観賞。

向かい側に「君台観左右帳記」の写しが展示されてある。
どういう関係?
と思ったら、これに出てくる「建盞」が今回展示されているこの禾目茶碗のことだと考えられている。

へぇ~。
君台観左右帳記に出てくる書院荘りの再現を銀閣寺(東求堂同仁斎の特別拝観)で観たので、ますます興味深く観た。
(→こちら

天目茶碗も台も「禅」の時に展示されたから、観ることができなかったみたい。

書画で印象深かったのは一休宗純と森女図。
禅僧なのに、しかも晩年に恋人がいたんだぁ~とびっくり。

あと、千利休図を武者小路千家の御祖堂に移し、家元と若宗匠が2人で献茶をしている映像が上映されていた。
「千家3人の語らい」と脇の解説にあるのを見て、ナルホドと。
「あ、そうか。彼らは“先祖”と“子孫”なんだよねぇ。血縁関係なんだよなぁ」
と改めて思った。

見どころはとっても多くて、オススメの展覧会。
会場が東京美術倶楽部だけあって、関連プログラムもすごいようだし~。

ちなみに、開催初日の夕方に行ったけど、混雑なく拍子抜け。
チラシはあちこちの美術館にあったけどねぇ。
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