Akatsuki庵

後活(アトカツ)中!

懐石道具

2009年03月23日 00時01分00秒 | 書籍
すぐわかる茶の湯の懐石道具
矢部良明著 東京美術 2009年2月刊 2,100円

注目の『すぐわかる』シリーズの新刊。
すぐわかる茶室の見かた』『すぐわかる茶の湯の裂地』は勉強になった。

お茶事を経験し、本格的(?)に勉強するようになってから、
やっと懐石道具を観賞が楽しくなった。
織部や黄瀬戸の向付の面白さや良さがなんとなくわかってきたり、
磁器、とくに金襴手や古伊万里、染付を身近に感じるようになったり。
「どんな料理が盛られたのか」とか「料理を盛るとどんな感じになるのか」を
想像してみたり。

この本では、器の種類や窯元の紹介はもちろん、見どころを紹介している。
また、時代や立場の異なる様々な先人による取り合わせの違いや
100円ショップで調達した道具の提案など、面白い試みも。

確かに、貴重で高価な器は観賞の対象だけど、実際に使う器。
自分が手にとって、そこに盛られている料理を味わい、器も楽しむ。
凄く贅沢な楽しみ方だなぁ。

先日の稽古で「懐石料理をいただく時、向付を持ってよいのか」と質問が上がった。
2年くらい前の淡交テキストにも向付を手にとって食べる姿があった。
「手にとらない」と教えられていたので、ビックリした。
絶対的な正解はないが、持たないほうがよいみたい。
ただし、最近は今どきに生産された器であるので、持つこともタブーでもない。
器を壊さないということもあるが、料理に対しての配慮が大事だという。

熱いものを熱く、冷たいものを冷たく食べてもらうために器にも気を配っている。
(器そのものを温めていたり、冷やしたり)
だから、それを手で触れてしまうたことで料理人の配慮を台無しすることも。
そういうことを考えるようにと。
酒盃が回ってきたら、少し左に寄せるけど、それもスペースがない場合のみだとか。

自分が懐石を味わう時に生かしたいなぁ。

今年は懐石道具に注目した展覧会もある。
★『食を楽しむ~鉢・皿・向付~』 サンリツ服部美術館 5月17日(日)まで
★『向付』 五島美術館 6月27日(土)~7月26日(日)
★『古伊万里 小皿・向付展 ―愛しき掌(たなごころ)の世界―』 戸栗美術館  7月5日(日)~9月27日(日)
★『懐石のうつわ―向付と鉢を中心に―』 畠山記念館 2010年1月23日(土)~3月22日(月・祝)

諏訪。。。どうしようかなぁ・(ちょっと、遠いんだよねぇ)
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 茶と美 | トップ | vol.25炭つがば… »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

書籍」カテゴリの最新記事