Akatsuki庵

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第69回正倉院展

2017年11月15日 06時10分13秒 | 茶道具以外の展覧会

第69回正倉院展 ★奈良国立博物館 ※10月28日(土)~11月13日(月) 会期終了

一昨年から3年連続3度目。
やはり、一度観ると「来年も!」と思わせる不思議な魅了があるみたい。

今年の目玉は『羊木臈纈屏風(ひつじきろうけちのびょうぶ)』

屏風だけど、染色の技術がスゴイってことらしい。
事前の『日曜美術館』によれば、デザインや技術はシルクロードの西の果て、新疆ウイグルに似た織物があるらしいけど、
国産品。

同じ織物を現代に蘇らせようとして、改めて技術の高さがわかったみたい。

蝋纈染め(ろうけつぞめ)って、着物でもそういうのがあるけど、
そもそも奈良時代まで遡り、異国から入った技法だとは知らなかったなぁ。

緑瑠璃のお皿『緑瑠璃十二曲長杯(みどりるりのじゅうにきょくちょうはい)』はキレイ。
兎さんもちゃんとわかった。

昔の竪琴というかハープ 『漆槽箜篌(うるしそうのくご)』。
もうボロボロで形をなしていないけど、「日曜美術館」で復元しているところを観た。

強度を支える部品も「これくらいの大きさでこんな形状のものがあるはずだ~」とお願いしていたら、
別のところから見つかったとか。

ちゃんと保管しているのがスゴイ。

オリジナルは「?」だったけど、近くに復元したものが展示してあったので、見比べて想像力を働かせた。

犀角盃(さいかくのつぎ)。あの動物のサイの角を杯にしたもの。角には解熱効果があたらしいけど、溶け出さないよねぇ。

大理石製なのに、竹のように見せて細工している尺八もおもしろい。

個人的には竹籠がよかった。
「花籠(けこ)」と言って、儀式の際に紙吹雪のような撒くものを入れておく実用的な籠で
ごくごく一般的な「宝物」でもなんでもないんだけど、奈良時代にこんなに細かく編んだ籠があるって、ちょっと感動。

竹つながりでは「竹帙(じす)」もよかった。
竹簡ににている。というより簀の子。いまでも、お習字の際に筆を巻くのに使われることがあるアレ。
経典を包む際に使っていたらしいけど、1300年経っても変わらないなぁ。

包むといえば裂地も。
そのものだけではわからないけど、用途が図で紹介されていると親近感が湧いた。

小さい荘刀子。ちょっとした時に使う小刀。というか鉛筆サイズのナイフ。

とっても凝った細工が施されているのが何本も。おしゃれだなぁ。

正倉院文書では相変わらずスゴイのが戸籍の写しか下書き。(裏紙利用だもんね)

経典の筆写における作業報告書も面白かった。

来年も行きたいなぁ。

遠方の人間にとって、チケット購入に並ばなくていいパスポートは有り難いアイテム。

来年は使えない。
割引されたとしても、割引提示をして現地で購入しなきゃならない。それは時間の無駄。

なんとか、今まで同様にチケットレスで安く入れる方法ないかなぁ。



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