第69回正倉院展 ★奈良国立博物館 ※10月28日(土)~11月13日(月) 会期終了
一昨年から3年連続3度目。
やはり、一度観ると「来年も!」と思わせる不思議な魅了があるみたい。
今年の目玉は『羊木臈纈屏風(ひつじきろうけちのびょうぶ)』
屏風だけど、染色の技術がスゴイってことらしい。
事前の『日曜美術館』によれば、デザインや技術はシルクロードの西の果て、新疆ウイグルに似た織物があるらしいけど、
国産品。
同じ織物を現代に蘇らせようとして、改めて技術の高さがわかったみたい。
蝋纈染め(ろうけつぞめ)って、着物でもそういうのがあるけど、
そもそも奈良時代まで遡り、異国から入った技法だとは知らなかったなぁ。
緑瑠璃のお皿『緑瑠璃十二曲長杯(みどりるりのじゅうにきょくちょうはい)』はキレイ。
兎さんもちゃんとわかった。
昔の竪琴というかハープ 『漆槽箜篌(うるしそうのくご)』。
もうボロボロで形をなしていないけど、「日曜美術館」で復元しているところを観た。
強度を支える部品も「これくらいの大きさでこんな形状のものがあるはずだ~」とお願いしていたら、
別のところから見つかったとか。
ちゃんと保管しているのがスゴイ。
オリジナルは「?」だったけど、近くに復元したものが展示してあったので、見比べて想像力を働かせた。
犀角盃(さいかくのつぎ)。あの動物のサイの角を杯にしたもの。角には解熱効果があたらしいけど、溶け出さないよねぇ。
大理石製なのに、竹のように見せて細工している尺八もおもしろい。
個人的には竹籠がよかった。
「花籠(けこ)」と言って、儀式の際に紙吹雪のような撒くものを入れておく実用的な籠で
ごくごく一般的な「宝物」でもなんでもないんだけど、奈良時代にこんなに細かく編んだ籠があるって、ちょっと感動。
竹つながりでは「竹帙(じす)」もよかった。
竹簡ににている。というより簀の子。いまでも、お習字の際に筆を巻くのに使われることがあるアレ。
経典を包む際に使っていたらしいけど、1300年経っても変わらないなぁ。
包むといえば裂地も。
そのものだけではわからないけど、用途が図で紹介されていると親近感が湧いた。
小さい荘刀子。ちょっとした時に使う小刀。というか鉛筆サイズのナイフ。
とっても凝った細工が施されているのが何本も。おしゃれだなぁ。
正倉院文書では相変わらずスゴイのが戸籍の写しか下書き。(裏紙利用だもんね)
経典の筆写における作業報告書も面白かった。
来年も行きたいなぁ。
遠方の人間にとって、チケット購入に並ばなくていいパスポートは有り難いアイテム。
来年は使えない。
割引されたとしても、割引提示をして現地で購入しなきゃならない。それは時間の無駄。
なんとか、今まで同様にチケットレスで安く入れる方法ないかなぁ。
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