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Akatsuki庵

後活(アトカツ)中!

春は野点

2008年03月02日 00時39分45秒 | 茶会/茶事
3月になった。
三寒四温とは云うものの、春がどんどん進んでいることを実感する毎日。
そんな週末、都内の某所にて茶友数人とそれぞれのアウトドア用もしくは見立ての道具を持ち寄って、野点茶会を開いた。
ずっと心配だった天候にも恵まれ、風も微風。
あーでもない、こーでもないとアイデアと感性、経験をコラボレーション。
2パターン(2席)を試して撮影してもらう。
(自分はコーディネーターっーか裏方なので、写ってない)
それぞれが違う社中。
自分を含む4名は何年か某集合体で活動してきた実績があるので、阿吽の呼吸で、アウトドアの茶の湯の世界を展開することができたかな、と思う。
プラス別の流派1名が入ったけど、違和感なし。
撮影も無事終わり、取材班も加わり、車座になって本当のお茶会。
交代で茶筅を振り、茶道は未経験の取材者の方々にも茶筅振りを体験していただき、しばし春のひとときを楽しんだ。
まさに「一座建立」。

桜の開花宣言が出る頃にどこかの媒体に掲載される予定。
 → こちら

撤収して引き上げる道すがら、終了を待っていたかのように春の風が強く吹き出したのが妙に印象的。
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(思い出の茶会:1)建長寺の四ツ頭茶会

2008年02月13日 02時48分06秒 | 茶会/茶事
鎌倉の茶会について、東慶寺と鶴岡八幡を紹介したから、ついでにもう一つ挙げておく。

【名称】四ッ頭茶会
【日にち】毎年10月24日
【会場】建長寺
【席数】4席+点心席(茶席は本席・四ッ頭、薄茶席2席、中国茶席)
【費用】12,000円
【申込方法】お盆明けに応募要項がHPや広報で公表されるので、それに基づき往復はがきで応募する→返信はがきに振込先の明記があるので手続き→茶券が郵送されてくる

四ッ頭茶会と言えば、毎年4月20日?に京都の建仁寺で開催される茶会が有名だが、実は関東にもあり、認知度は低いようだ。

四ッ頭とは中国の宗・元の時代に禅院で行われた茶礼作法で、鎌倉時代に禅と共に日本に伝えられた。
それを再現した本席は一度は体験してみる価値あり。
(事前にビデオを見ながらの予行練習あり)

なお、添釜は年によって担当する流派が代わるようだ。
点心はお弁当にけんちん汁がつく。
もともと、「けんちん」が建長寺がなまっただけあり、本家本元でお坊さん手作りのありがたーい一品。
美味しいし、めったに食べられる代物ではない。
京都の建仁寺の方はまだ行ったことがないが、聞く話ではたいへん混雑するらしい。
それに比べると、建長寺の茶会はさほどの混み具合ではないかも。
(私が訪れたのは2006年だったが、人数的に門弟数が多くはない流派で朝のうちは雨が降っていたこともあり、早めに参会したのが功を奏し、あまり待たずに済んだ)
東日本の人にとっては、旅費の節約にもなり、いいかも~。
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巴会のお茶会

2008年02月11日 07時25分29秒 | 茶会/茶事
鶴岡八幡宮を会場に毎月10日(1月と8月を除く)に催される月釜。
当日の臨時参会が可能。
3席(表千家流、裏千家流、宗徧流)2,500円。

今年初めての会ということで、たいへんな混雑ぶり。
しかも、参会のお客は揃ってお着物。
関東では臨時参会できる 数少ない茶会なので、茶道をやらない一般人も参会できるが、せいぜい先生に引率された初心者がいるくらい。
お茶の門外漢は寄せつけない空気があった。

お道具はどの席も見事。
待ち時間は記憶できた道具をケータイに記録したり、友人とのお茶談義に花を咲かせていたら、あまり苦にならなかった。

地元に本拠がある流派のお席では、お家元と同席できた。
プライベートな参会ということでラフな洋服でいらしたが、それでもツボは抑えた服装で、少し感動。
正客としての亭主との会話も間合いが絶妙に上手く、とても勉強になった。
(ちなみに、茶杓は家元作で銘は「義経」)
http://www.sohenryu.com/index.html

9時過ぎに受付して、三席終えたのが12時半過ぎ。
あの混雑の割りにはスムーズだったし、サプライズもあり、楽しい茶会だった。
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月釜

2007年12月24日 21時07分03秒 | 茶会/茶事
東慶寺(北鎌倉)
毎月第4日曜日
午後1時~、2時~、3時~
流派:官休庵(武者小路流)
参加費:1,500円

京都では月釜があちこち懸かっているが、関東地方は気楽にポッと行ける月釜が
本当に少ない。
最近では鎌倉の鶴岡八幡宮くらい~と思ったら、もう一つあった。

江戸時代までは"縁切り寺"として知られた尼寺。(今は尼寺ではない)
何回か訪れたことはあるが、お茶室があるとは知らなかった。

昨日、年内最後の月釜に初参加をした。
年末の北鎌倉は観光客も少なく、静か。

1時の回の券を買って、外待合(腰掛待合)に通される。
周囲を見ると、お茶室とおぼしき家屋が2棟、腰掛待合が1棟。

お茶会が催される棟は「寒雲亭」。
「あれ?どこかで聞いたことがあるなぁ」と思った。

茶室に通され、お床と釜を拝見。
軸は横長の大きな画賛

聴雨寒更尽
開門落葉多

隣に落ち葉掃きをしている僧侶の後ろ姿が描かれている。
お向かいの円覚寺の方の筆。

前の晩から降り続いた雨音で今朝は目覚めた。
とても寒く、そう思いながら、お茶会までの時間潰して門前と境内の奥で銀杏と紅葉の落ち葉を踏みしめながら歩いた。

「まさに、今の状況にピッタリだ」と感心した。

他に客はおらず、一客一亭のような感じ(?)でお点前が始まる。

武者小路千家流のお点前、たぶん初めて拝見すると思う。
裏千家流とも表千家流とも、微妙に違う。

しかし、同じ千家流だから大筋では同じなので、大して戸惑うこともなく和やかに席は進む。
一服いただいてホっとした。

そこから、ポツポツとお道具のことを伺いつつ、会話する。
話が弾み、2服めもいただいてしまった。

座っていた位置から櫛形の欄間が良く見え、「これもどこかで見たことがあるなぁ」と。

お茶室の由来を伺ったところ、「宗旦が建てたもので、材木座の某邸か50年ほど前に移築された」との事。

それで、やっと思い出した。

京都の今日庵の隣にあるお茶室だ。(その“写し”ということ)
たしかに、あの欄間はよく再現してあるなぁ。
(2回も見る機会があったというのに、すぐ思い出せないとは情けない。。。)

狩野探幽が描いた「手違い襖」はさすがになかったけれど。

こちらの月釜は、昨年7月から始まったとのこと。
先月からは前日に体験茶道教室も始まったそう。

御住職の奥様がご亭主をされているので、アットホームな雰囲気がまたいい。
まだ、この月釜の存在は世間に知られていないようで、お客様は少ないそうだ。
(薄茶1席で1,500円はちょっと高い値段設定だしね)

でも、リピーターも結構いるようだ。
私も遠からず、そうなりだろうナ。

★参考

 東慶寺 http://www.tokeiji.com/info/info.cgi?view=00000004

 まつがおか日記 http://tokeiji.exblog.jp/i5

 (本家本元の)寒雲亭 http://www.urasenke.or.jp/textc/chashitu/kanun.html
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青山(せいざん)茶会

2007年11月19日 08時15分26秒 | 茶会/茶事
名古屋市昭和区にある桑山美術館で年一回催される大寄せの茶会。

時期は不定期で毎年、月と趣向を変え開催される。
去年は6月に『水無月』 の趣向だったそうで、今年は昨日(11/18)に『口切り』の趣向で開催された。

で、初参会してきた。
(茶会自体は今回が第15回)

濃茶席の脇床に呂宋(るそん)茶壺。

茶道の稽古で使うような小ぶりの物ではなく、かと云って上野の東京博物館で開催中の『大徳川展』に出品されているようなお茶壺道中するような特大サイズでもなく~。
強いていえば、その中間。
(元来、茶壺は見立て道具以外の何物でもないから、こういう中途半端な大きさもありなのかなと思う)

しかし、遠く安土桃山時代から、毎年、お茶を詰められる"茶道具"としての役割を果たしてきたようで、拝見しても歴史的な重みを感じとることができた。

別室(小間の茶室)にて、炭手前の道具と重道具(茶碗、茶入、茶杓など主たれ道具は点前には用いず、展観のみ)を拝見したが、炉開きのお約束、炭斗にしては小ぶりの瓢箪で仕立てた、ふくべ炭斗、南蛮瓶蓋内渋の灰器など、改めて「口切りの趣向で茶会を開くから、美術館の展覧会も『見立て』をテーマにした内容で企画したのだろうな」と思った。
(展覧会については別掲で後日、アップする予定)

さて、お茶会は濃茶席、立礼席、展観席、美術館内の展覧会観賞に点心(お弁当)がついて、お代は5,000円。

安い!

主催者側の「茶の湯の入り口に立つ方にも気軽に足を運んでほしい」という意向もあり、余分な出費は抑え、ギリギリのコストでこの料金で頑張っているらしい。

その代わり、人気は高く、茶券発売日(1ヶ月前、今年は10/18)の受付開始から半日も経たないうちにSold Outした。

お点前の流派はいずれも表千家。
(名古屋は表千家が多いと、今回初めて知った)
来年は10月に開催されるらしい。

一度は参会をお薦めする茶会。
コメント (2)
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