突如として何事かと思われます。
応援の意味を込めて、いや本当元のPC版で何も応援できなかったのを悔やんでおりますし。
(PC版時は発売日まで内容知らなかったwww体たらくっぷりだからなw)
暫くの間、このテンプレで行こうかと。ちょっとキラキラしいのでどうでしょう?
紫影のソナーニルRefrain ~What beautifull memories~
一人祭り開催を宣言致します。
基本的に別館的内容(基本姿勢4参照。)ですが。
こちらでも、ちょこちょこ書いてはいましたし、何と言ってもCS版ですからね。
遂に一週間切ってしまったよ!そわそわ。
今迄大人しくしてたのは、喋り出したら止まらないから自粛してただけで。
(KAITO誕生週間があったからねw)
でも、作品的に「カウントダウンは『5』からだから問題ないw」
(車掌の中の方がツイで有言実行中w まあ。ヒロインちゃんなら「3」でしたが、
そのエピソードは入るんでしょうか? 後の全年齢版FD収録だしなー)
嬉々として貼っておきます♪
12年から紅蓮を凄まじい迄に萌え狂わせた物語が還って来ました。
(未だにPCに常駐wって位お気に入りの物語。)
あちらでもさんざ喝采しましたが。これで、何時でも一緒に旅が出来る!
現在では、「Fate/Prototype」ノベライズを手掛けられ、ラノベデビューも果たした。
桜井 光さんの代表シリーズ。
愛してやまないライアーソフト「スチームパンクシリーズ」から最萌作品コンシューマー化です。
此処とは違った世界。
此処とは違った時代。
蒸気機関文明に拠る世界。
蒸気機関曇鸞なりし時代。
1902年12月25日。重機関都市NYが謎の消失。
事件から五年後の1907年12月上旬――
一人の女性が廃墟に足を踏み入れて。
一人の少女は地下に落ち目を覚ます。
やがて、ひとりとふたりは歩み出す。
灰色/紫色の空の最果て「塔」へと――
それは、かつて此処にあった記録/想い/記憶の寓話。
それは、厳然たる現実を受け入れ、尚も進む娘の物語。
それは、無垢で最も新たな――なる。少女の旅の物語。
そして、今尚続く、哀しくも愛おしい紫色のおとぎ話――
一人の女性が、強き意志導に、廃墟都市を探索する現在。(地上)
一人の少女が、青年に導かれ、紫影の果てを目指す現在。(地下)
一人の少女が、青年に導かれ、学業と想いの成就を目指した過去。
女性と少女達の想いの断片が全て揃った時。
三つの物語は……真実に向かって進み出す。
即ち。世界の最果へ、と――
果てなるものは、果てなきものは。
あらゆる全てを、哂い、嗤い、嘲笑うのだ。
今も、尚。今も、また。今も、まだ。
軋む音。歯車の音。時計の音。鳴り響かせて……
W主人公にしてヒロインとWヒーロー。
彼女等の「想い」が紡ぎ出す旅路・物語・世界……
少女・乙女趣味も詰まった、ゴシックスチームパンク幻想奇譚。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/dd/852583fc551704a9a9f4537890edfe42.jpg)
こちらのジャンルの基本はスチームパンク世界。
そして、タイトルから察するように「クトゥルフ神話」を含んでおります。
「もし電気文明の代わりに蒸気文明が支配していたら?」を題材とした歴史改変SFの一群。
(史実改変的には、「ドラキュラ新紀元」「リーグ・オブ・レジェンド」をやってる感じ。
歴史文化人と文学作品キャラの同居もあり、別作品には御大方も登場w
最近ではアメコミまで入ってきてカオス、ロボコップネタも!)
とある惑星(とは認識されておらず、地方扱い)と繋がった蒸気文明社会の地球。
その20世紀初頭を時代背景とした「(今の所)一人シェアードワード」シリーズ物です。
毎作違った主人公と作風(テイスト)で、一作完結しているのが特徴。(FDを有するものもある)
(異境を冒険したり、都市救命してたり、怪異と鬼ごっこしたり、
千夜一夜なボーイ・ミーツ・ガールに、廃墟/地下都市を探索したり、
学園ヒーローやってたり……)
形式も漫画や映画を観るように、キャラクター達の物語を見届けていくタイプです。
故に、途中のゲームオーバーは有りますが、基本一本径。
その分、物語としての完成度は高いものとなっております。
(シリーズにおけるバッドエンドやアナザルートは独立した別の作品としてありますが……※1)
……と書くと、主人公・物語固定のRPGっぽいんですがね。普通じゃないですかw
よって。途中作からでも、十分新規参入が可能です。
(四作目だけは事情が違うかも。無論。シリーズをされてる方が理解が深まる点もありますがw)
世界設定や専門用語については付属の用語辞典か公式の解説ページをお使い下さい。
様々な作風の要素はTRPG作品を基調として、
文学・史学や映画等を絡め話を創りだされておりますが、
今回は「おとぎ話」「児童文学」基調重視。(※2)
主なモチーフに扱われているネタは……(その他要素は下記●参照。)
「はてしない物語」「アリスシリーズ」「オズの魔法使いシリーズ」
(+「オズの虹の都(現:オズのふしぎの国)」「オズのオズマ姫」「オズのチクタク」※3)
蒸気機関式の織機で、はてしない物語が経糸で鏡の国・不思議の国のアリスが緯糸の格子に、
オズシリーズや他の要素を織り込んで、クトゥルフで染めた感じ。(先染めかもしれませんが。)
それでどのような織物(物語)を描いたかは……その目でお確かめ下さい。
モチーフに頼みに縋る事もなく、其々の活かし方と再構築の手腕は驚く程高く、
きちんとオリジナルとして成り立っております。構成・質と非常に良く出来た寓話・御伽話。
世界観の独自性と雰囲気作りにかけては、他に類を見ないシリーズであり、作品であります。
このコンシューマ化を期に、もっと多くの方々の目に、手に、触れられる事を願っております。
――ですが、万人向けとは言い難い点もあります。主に三点。
まず。作風的に「主人公=自分(あなた)」の自己同一(投影)型の人(特に男性)には合わない。
(女性ならまだ可能かもしれないが。 ……他に楽しまれるべき物語があると思います。)
次に。シリーズ自体があちらでも異色ですが……
人を選ぶ話と要素が有り。はっきり言って好みが分かれる話です。
最萌とは書きましたが、物語自体はサイトで概要や世界観設定をご覧になれば想像付く通り、
悲壮的で決して明るい話とは言いきれません。
テーマには「悲しみを胸に抱き乗り越えよう」の部分もありますので、重たいと感じる事も。
其処に対する忍耐力は少々必要かと。
また、萌に笑いや恋愛の要素もありますが、
多分に少女漫画的な部分や乙女的部分(序に年齢差等)表現を含みますので、
これらの要素と落差を許容出来る事。
重要な点として。レビューや感想上げてる方の殆どがおっしゃってましたが、
文章が凄く「癖がある」または「独特」。
(webサイトの文章の説明文以外、特にキャラクター説明。
アオリ文の「廃墟都市~もう一度。もう一度、だけ。」等を参照。)
通常(?)のADVテキストを読み慣れた方には違和感覚えるらしいですね。
特徴としてテキストが詩的であり演劇的。モノローグも多いです。(しかもボイス付)
時代的SFファンタジーなので専門用語は多いですが、文体は基本平易です。
ただ。表現法が詩的・絵本的で、副詞抜きに反復倒叙に踏韻、婉曲表現等を多用しており、
非常に修辞的。
(吟遊詩人の語る英雄叙事詩的な調子が近いのではと感じました。
ちょっと時代掛かった古風な言葉遣いも大仰さも、時代物として相応しいかと。)
シリーズ全体にその傾向があるのですが、ソナーニルはおとぎ話特化させているので、
反復が顕著なのです。
単語文章から、場面切り替えの文言や戦闘シーンに至るまで、様々な所で多用されております。
(けれど、これでもテンプレートを大分崩した方でありますがw)
この辺りはアニメ・特撮・漫画等の「御約束」「様式美」を表したものだそうです。
こうした反復表現は古今東西関わらず、児童書・絵本の普遍的表現であります。
聖書の引用から、歌を歌い出したりする様な詩的な文章が挟み込まれていたり、
読者に語りかけてくる様な一人称も、翻訳児童小説ではよく見かける表現なのです。
多用されるモノローグにしても、(表現形式としては少女漫画の四角囲みとか。)
詩の朗読であり、フランス映画の淡々さ(音響監督談)とか、歌わないミュージカルと言うか、
コーラスまで全部セリフ回しにしていると言った、舞台演劇の演出方法。
作者自身も作品を「PCゲームでの演劇」と位置づけておりますからね。
(劇的と言えば90年台の怪作「少女革命ウテナ」のエッセンスがふんだんに。
シリーズ全体的傾向。)
幾度と無く繰り返されるそれらが、惹き込む要素でも有り、慣れてしまう事もあるそうです。
翻訳物の児童文学や絵本の手法。御伽話の語り方。そして演劇的手法。御約束。
逆に言うと「おとぎ話」を語る、雰囲気を作り出すのに於いて、
相応しい手法をを踏襲し追求した結果かと。
(前作ですと「千夜一夜物語」の文体や構造を再現しておりましたり、作風によって変化がある。)
若しくは、其処の部分を理解しているかどうかで、
受け取り様も随分変わって来るとは思うのですが……
――ここにハマれるかノリきれずに躓くかが、大きな分かれ目です。
――以上。大変「人を選ぶ」タイプですが、もしすべて問題なければそれは僥倖。
嗜好と条件が合致した人には堪らない魅力のゲームです。
故に、紅蓮としては嘗て絵本や児童文学に親しんでいた方、
今尚親しんでいる方には是非触れて頂きたい作品だと思うのです。
勿論。少女小説読みや本読みの方にもお薦めいたします。(次回参照)
物語を語るには、簡潔な文体だけじゃ成り立たないって事。
特にファンタジーやSF・ホラーを扱ってるとそう思うんですが……
元の「クトゥルフ神話」自体が緻密にして婉曲的な修辞表現。なのですから。
寧ろ児童文学系好きなら「成る程」と思えるオーソドックスな構造。
構造的な仕掛けにはピンとくる方多いかも。
仄暗くはありますが、
懐かしくも愛しい友人達がそこに居て、一生懸命語りかけてくれると思います。
丁寧に詩や絵本を読み聞かせてくれるような、キャラの語り口にワクワク出来ればそれでいい。
物語に浸っている内に、テンポ良く進む事が出来てしまったりします。
この物語には、女性好みのモチーフがめいいっぱい詰め込まれておりますし、
好むのも女性が多い。けれど。
児童文学やお伽話は決して女性だけのものではないですし、お好きな男性も多いはず!
親しんだ経験の有る方、ふと懐かしさを感じた方、少女趣味に理解の有る方々は、是非!
如いていうなら、「少女性」を見守りたい方には大変お薦めでございます。
元のPC版(シリーズ)も、嘗て少年少女だった「大人の為のおとぎ話」ですからね。
そう。
ニトロの13年四月馬鹿企画で書かれていた「暗黒おとぎ話」というフレーズがしっくり来ます。
CS化で暗黒度合いは軽減されるかもしれないですが……
であるならば、愛と哀、赤と青の鬩ぎ合い絡み合う様な。夕暮れや明け方の深い紫色。
仄暗くて仄明るい昼でも夜でもない曖昧で不可思議な雰囲気を持つ「紫色のおとぎ話」と
申しましょうか。
幻想的な文章だけでなく、世界観に即した音楽のマッチングは完璧ですし、
何よりRitaさんの歌うメインテーマ・エンディングテーマの一致ぷりが素晴らしい!
ビジュアルに関しても、「挿画の雰囲気」と言うものを非常に大事にされていて、
絵師のAKIRAさんに拠る素敵かつ奇妙でもあるキャラ造詣等は、
所謂アニメ絵・萌え絵ではごさいません。
一般や乙女ゲーならまだ有り得そうな塗りなんですけど……また違ってるみたいで……
手彩的な作風です。
色使いも基本的に抑えた色調で、地下のような不可思議さや毒々しさも有しつつも、
全体ではアンティックかつ品のあると言う纏まったものになっております。
CGではなく「挿画」と言いたいです。
しかもヒロイン達の表情差分は200近くあるそうで、表情が豊かに表現されておりますよ。
そして登場人物達に生命を吹き込むのは、「劇団嘘屋(嘘屋劇団)」とも呼ばれる、
シリーズ固定の演者さん方。渾身の演技には魅了されること然り。
(しかも今回、役者さんの名義も一切変更されてないのに、かなり驚きましたが……
これって逆に制作会社・事務所・役者さん方の心意気……本気ともとれますね。)
尚。
本作品には重要な「音声ギミック」もあり、フルボイスの利点を上手いこと演出に使っているので、
音声必須。イヤホン・ヘッドホン推奨です。
*※*キャラクターやCPとか萌えの部分については次で……
一部詳し過ぎる程の情報量を誇る(下記参照)w 電撃ドットコムの特集ページは
↓こちら↓から~
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/27/04442788a15128ffc9377607cbd32dd9.jpg)
※1:ニトロから発売の単行本「灰燼のカルシェール」(13年1月:全年齢)が総BADEND√。
13年8月の夏コミペーパー&ツイッターネタ「深闇のセレファイス」(作者のブログにも掲載)
黙示録√。
ガガガ文庫「殺戮のマトリクスエッジ」(13年11月)オリジナルだが、作品的要素有。
これらは作者の作品・文体の傾向や男女の関係性について参考となります。
もちろん連載中の「Fate/Prototype 青銀のフラグメンツ」にも片鱗が。
●分類上ギャルゲー(元エロゲ)な筈ですが、元々あちらの世界でも本当に、
奇矯なゲームシリーズでありまして。作中の言葉を借りると「分類」するのに困るゲーム。
(「主人公=自分/あなた」ではなかったり、女性主人公が多いとか。
基本的にカプ固定で、周囲は脇カプだらけとか。
その中で、恋愛や色々あったりするかもw(主人公が「恋愛」すらしなかった作品もw)
逆に何か有ったりした方が、ファンの間に衝撃が走る!そんな異色な作品群。
所謂、普通の萌えろに複数攻略√と言った概念をうっちゃっとります。
一作目以外、方眼迷彩を必要としないCGで表現してみせるとかwその辺り薄味と評判w
(普遍的な物語の御約束は守ってるので、変化魔球?)
寧ろ。美少女(ギャル)ゲームと言う事は一旦忘れて、普通にノベルゲーとして楽しむべし。
※2:TRPG要素:設定の一部が「ゲヘナ」(確定)。
雰囲気は「モノトーン・ミュージアム」が年的にギリギリ入るか?
(元々がTRPGの会社「演遊体」派生。古き良き時代の富士見知ってる方には「蓬莱学園」。
――第六弾のネタにもなってる。)
※3:オズシリーズは一冊目の「オズの魔法使い」だけは各社から出版されておりますが、
続編は軒並み絶版。(早川FT文庫版。抜粋版のポプラ社文庫版。)
現在続編刊行されているのは、「復刊ドットコムのハードカバー版」のみ。
●「はてしない」は更に共作アンソロの「ファンタージエン」(現7冊)も知ってると良いです。
●サブ的に「少女パレアナ(ポリアンナ)」「あしながおじさん」、文豪ヘミングウェイの来歴。
●禁酒法時代のギャング物。「アンタッチャプル」等。
ジンジャー・ロジャース関連のジャズ映画の要素。
●ミュージカルの「CATS」「Wicked」(概要でOK)
(元ネタ:TSエリオット「CATS」:ちくま文庫。
グレゴリー・マグワイア「オズの魔女記」 版は絶版。「ウィキッド」改題の単行本上下巻
(ソフトバンククリエイティブ))
●クトゥルフ神話ネタ的には、千の貌を持つ邪神ニャルの顕現形態の有名所を
知ってれば大丈夫そう。
(桜井女史のツイに拠ると「『図解クトゥルフ神話』『クトゥルフ神話 超入門』でOK」らしいが…
いや元ネタそれ以外のマイナー所からも来てるやん! ググればどうにかなるけれどもw)
しかしTRPG版の解釈も入ってくるので、調べてみた方が吉。
因みにタイトルはラヴクラフト「白い帆船」より地名「ソナ=ニル」の捩り。物凄く皮肉的ですw
●原点は漫画「夕凪の街 桜の国」(こうの史代)らしいけど、映画「パンズ・ラビリンス」的な
ダーク・ファンタジーを目指したとか。
(ギレルモ・デル・トロ:06年西班/07年にノベライズ版:ゴマブックス)
★ネタバレ回避の幾つかの方法★
ED曲「Wistaria」「スチパンWiki」「PC版シリーズの各作品Wiki」
(いつの間にか紫影単体記事の充実度が上がってて驚いた)
電撃ドットコムの一番最初の紹介記事の3p目(世界観)隠してないからw回避推奨。
理解し難かったりした時。クリアーの後で読む方が良い。
★個人的に感じた成分色々。参考程度に――★
・「漆黒の王子」(初野 晴:04年単行本 文庫09年:角川書店)
・「石の庭園」(モリー・モイナハン:06年:中央公論新社)
どちらも自分は逆にプレイ後に見つけたので、タイトルホイホイ。かなり近い所にあると思うw
現実的にやっちゃうとこう言う話。
(それを幻想的に、少女小説や漫画要素を高めにした感じで。)
・ダークでアンタッチャブルなって地上地下世界と言うと非常に似てますが、
こちらはもっと底と業が深く冥い。
この話に救いがあればと願った方は、紫影に触れてみるといい。
逆に紫影が甘いと思えば、読んでみると良い。
(漆黒のキーワードは完全放棄しております。)
・庭園の方はヒロインの名前が「不思議の国の」ですが、現代モノですので、
同国同世代の少女でも考え方や価値観の違いはありますが、
自らや他者と対話しながら乗り越える過程は普遍のものだと。
彼女に残され仮託されたもののお陰で、不思議と読後感が悪くないのも。
★更にネタバレになるかも知れぬ故、以下反転★
「銀河鉄道の夜」(宮沢賢治)
「神曲」(ダンテ)
「影の国」「黄金の鍵」(ジョージマクドナルド)
「シルヴィーとブルーノ」(ルイス・キャロル)
「サーカス物語」(エンデの戯曲)
「ソフィーの世界」(ヨースタイン・ゴルデル)
――元ネタ知ってるorこの辺の物語を知っていたら、
展開と真相も推理及び理解出来るかと……
応援の意味を込めて、いや本当元のPC版で何も応援できなかったのを悔やんでおりますし。
(PC版時は発売日まで内容知らなかったwww体たらくっぷりだからなw)
暫くの間、このテンプレで行こうかと。ちょっとキラキラしいのでどうでしょう?
紫影のソナーニルRefrain ~What beautifull memories~
一人祭り開催を宣言致します。
基本的に別館的内容(基本姿勢4参照。)ですが。
こちらでも、ちょこちょこ書いてはいましたし、何と言ってもCS版ですからね。
遂に一週間切ってしまったよ!そわそわ。
今迄大人しくしてたのは、喋り出したら止まらないから自粛してただけで。
(KAITO誕生週間があったからねw)
でも、作品的に「カウントダウンは『5』からだから問題ないw」
(車掌の中の方がツイで有言実行中w まあ。ヒロインちゃんなら「3」でしたが、
そのエピソードは入るんでしょうか? 後の全年齢版FD収録だしなー)
嬉々として貼っておきます♪
12年から紅蓮を凄まじい迄に萌え狂わせた物語が還って来ました。
(未だにPCに常駐wって位お気に入りの物語。)
あちらでもさんざ喝采しましたが。これで、何時でも一緒に旅が出来る!
現在では、「Fate/Prototype」ノベライズを手掛けられ、ラノベデビューも果たした。
桜井 光さんの代表シリーズ。
愛してやまないライアーソフト「スチームパンクシリーズ」から最萌作品コンシューマー化です。
此処とは違った世界。
此処とは違った時代。
蒸気機関文明に拠る世界。
蒸気機関曇鸞なりし時代。
1902年12月25日。重機関都市NYが謎の消失。
事件から五年後の1907年12月上旬――
一人の女性が廃墟に足を踏み入れて。
一人の少女は地下に落ち目を覚ます。
やがて、ひとりとふたりは歩み出す。
灰色/紫色の空の最果て「塔」へと――
それは、かつて此処にあった記録/想い/記憶の寓話。
それは、厳然たる現実を受け入れ、尚も進む娘の物語。
それは、無垢で最も新たな――なる。少女の旅の物語。
そして、今尚続く、哀しくも愛おしい紫色のおとぎ話――
一人の女性が、強き意志導に、廃墟都市を探索する現在。(地上)
一人の少女が、青年に導かれ、紫影の果てを目指す現在。(地下)
一人の少女が、青年に導かれ、学業と想いの成就を目指した過去。
女性と少女達の想いの断片が全て揃った時。
三つの物語は……真実に向かって進み出す。
即ち。世界の最果へ、と――
果てなるものは、果てなきものは。
あらゆる全てを、哂い、嗤い、嘲笑うのだ。
今も、尚。今も、また。今も、まだ。
軋む音。歯車の音。時計の音。鳴り響かせて……
W主人公にしてヒロインとWヒーロー。
彼女等の「想い」が紡ぎ出す旅路・物語・世界……
少女・乙女趣味も詰まった、ゴシックスチームパンク幻想奇譚。
――2014年2月27日 今一度の上演開始!――
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/dd/852583fc551704a9a9f4537890edfe42.jpg)
こちらのジャンルの基本はスチームパンク世界。
そして、タイトルから察するように「クトゥルフ神話」を含んでおります。
「もし電気文明の代わりに蒸気文明が支配していたら?」を題材とした歴史改変SFの一群。
(史実改変的には、「ドラキュラ新紀元」「リーグ・オブ・レジェンド」をやってる感じ。
歴史文化人と文学作品キャラの同居もあり、別作品には御大方も登場w
最近ではアメコミまで入ってきてカオス、ロボコップネタも!)
とある惑星(とは認識されておらず、地方扱い)と繋がった蒸気文明社会の地球。
その20世紀初頭を時代背景とした「(今の所)一人シェアードワード」シリーズ物です。
毎作違った主人公と作風(テイスト)で、一作完結しているのが特徴。(FDを有するものもある)
(異境を冒険したり、都市救命してたり、怪異と鬼ごっこしたり、
千夜一夜なボーイ・ミーツ・ガールに、廃墟/地下都市を探索したり、
学園ヒーローやってたり……)
形式も漫画や映画を観るように、キャラクター達の物語を見届けていくタイプです。
故に、途中のゲームオーバーは有りますが、基本一本径。
その分、物語としての完成度は高いものとなっております。
(シリーズにおけるバッドエンドやアナザルートは独立した別の作品としてありますが……※1)
……と書くと、主人公・物語固定のRPGっぽいんですがね。普通じゃないですかw
よって。途中作からでも、十分新規参入が可能です。
(四作目だけは事情が違うかも。無論。シリーズをされてる方が理解が深まる点もありますがw)
世界設定や専門用語については付属の用語辞典か公式の解説ページをお使い下さい。
様々な作風の要素はTRPG作品を基調として、
文学・史学や映画等を絡め話を創りだされておりますが、
今回は「おとぎ話」「児童文学」基調重視。(※2)
主なモチーフに扱われているネタは……(その他要素は下記●参照。)
「はてしない物語」「アリスシリーズ」「オズの魔法使いシリーズ」
(+「オズの虹の都(現:オズのふしぎの国)」「オズのオズマ姫」「オズのチクタク」※3)
蒸気機関式の織機で、はてしない物語が経糸で鏡の国・不思議の国のアリスが緯糸の格子に、
オズシリーズや他の要素を織り込んで、クトゥルフで染めた感じ。(先染めかもしれませんが。)
それでどのような織物(物語)を描いたかは……その目でお確かめ下さい。
モチーフに頼みに縋る事もなく、其々の活かし方と再構築の手腕は驚く程高く、
きちんとオリジナルとして成り立っております。構成・質と非常に良く出来た寓話・御伽話。
世界観の独自性と雰囲気作りにかけては、他に類を見ないシリーズであり、作品であります。
このコンシューマ化を期に、もっと多くの方々の目に、手に、触れられる事を願っております。
――ですが、万人向けとは言い難い点もあります。主に三点。
まず。作風的に「主人公=自分(あなた)」の自己同一(投影)型の人(特に男性)には合わない。
(女性ならまだ可能かもしれないが。 ……他に楽しまれるべき物語があると思います。)
次に。シリーズ自体があちらでも異色ですが……
人を選ぶ話と要素が有り。はっきり言って好みが分かれる話です。
最萌とは書きましたが、物語自体はサイトで概要や世界観設定をご覧になれば想像付く通り、
悲壮的で決して明るい話とは言いきれません。
テーマには「悲しみを胸に抱き乗り越えよう」の部分もありますので、重たいと感じる事も。
其処に対する忍耐力は少々必要かと。
また、萌に笑いや恋愛の要素もありますが、
多分に少女漫画的な部分や乙女的部分(序に年齢差等)表現を含みますので、
これらの要素と落差を許容出来る事。
重要な点として。レビューや感想上げてる方の殆どがおっしゃってましたが、
文章が凄く「癖がある」または「独特」。
(webサイトの文章の説明文以外、特にキャラクター説明。
アオリ文の「廃墟都市~もう一度。もう一度、だけ。」等を参照。)
通常(?)のADVテキストを読み慣れた方には違和感覚えるらしいですね。
特徴としてテキストが詩的であり演劇的。モノローグも多いです。(しかもボイス付)
時代的SFファンタジーなので専門用語は多いですが、文体は基本平易です。
ただ。表現法が詩的・絵本的で、副詞抜きに反復倒叙に踏韻、婉曲表現等を多用しており、
非常に修辞的。
(吟遊詩人の語る英雄叙事詩的な調子が近いのではと感じました。
ちょっと時代掛かった古風な言葉遣いも大仰さも、時代物として相応しいかと。)
シリーズ全体にその傾向があるのですが、ソナーニルはおとぎ話特化させているので、
反復が顕著なのです。
単語文章から、場面切り替えの文言や戦闘シーンに至るまで、様々な所で多用されております。
(けれど、これでもテンプレートを大分崩した方でありますがw)
この辺りはアニメ・特撮・漫画等の「御約束」「様式美」を表したものだそうです。
こうした反復表現は古今東西関わらず、児童書・絵本の普遍的表現であります。
聖書の引用から、歌を歌い出したりする様な詩的な文章が挟み込まれていたり、
読者に語りかけてくる様な一人称も、翻訳児童小説ではよく見かける表現なのです。
多用されるモノローグにしても、(表現形式としては少女漫画の四角囲みとか。)
詩の朗読であり、フランス映画の淡々さ(音響監督談)とか、歌わないミュージカルと言うか、
コーラスまで全部セリフ回しにしていると言った、舞台演劇の演出方法。
作者自身も作品を「PCゲームでの演劇」と位置づけておりますからね。
(劇的と言えば90年台の怪作「少女革命ウテナ」のエッセンスがふんだんに。
シリーズ全体的傾向。)
幾度と無く繰り返されるそれらが、惹き込む要素でも有り、慣れてしまう事もあるそうです。
翻訳物の児童文学や絵本の手法。御伽話の語り方。そして演劇的手法。御約束。
逆に言うと「おとぎ話」を語る、雰囲気を作り出すのに於いて、
相応しい手法をを踏襲し追求した結果かと。
(前作ですと「千夜一夜物語」の文体や構造を再現しておりましたり、作風によって変化がある。)
若しくは、其処の部分を理解しているかどうかで、
受け取り様も随分変わって来るとは思うのですが……
――ここにハマれるかノリきれずに躓くかが、大きな分かれ目です。
――以上。大変「人を選ぶ」タイプですが、もしすべて問題なければそれは僥倖。
嗜好と条件が合致した人には堪らない魅力のゲームです。
故に、紅蓮としては嘗て絵本や児童文学に親しんでいた方、
今尚親しんでいる方には是非触れて頂きたい作品だと思うのです。
勿論。少女小説読みや本読みの方にもお薦めいたします。(次回参照)
物語を語るには、簡潔な文体だけじゃ成り立たないって事。
特にファンタジーやSF・ホラーを扱ってるとそう思うんですが……
元の「クトゥルフ神話」自体が緻密にして婉曲的な修辞表現。なのですから。
寧ろ児童文学系好きなら「成る程」と思えるオーソドックスな構造。
構造的な仕掛けにはピンとくる方多いかも。
仄暗くはありますが、
懐かしくも愛しい友人達がそこに居て、一生懸命語りかけてくれると思います。
丁寧に詩や絵本を読み聞かせてくれるような、キャラの語り口にワクワク出来ればそれでいい。
物語に浸っている内に、テンポ良く進む事が出来てしまったりします。
この物語には、女性好みのモチーフがめいいっぱい詰め込まれておりますし、
好むのも女性が多い。けれど。
児童文学やお伽話は決して女性だけのものではないですし、お好きな男性も多いはず!
親しんだ経験の有る方、ふと懐かしさを感じた方、少女趣味に理解の有る方々は、是非!
如いていうなら、「少女性」を見守りたい方には大変お薦めでございます。
元のPC版(シリーズ)も、嘗て少年少女だった「大人の為のおとぎ話」ですからね。
そう。
ニトロの13年四月馬鹿企画で書かれていた「暗黒おとぎ話」というフレーズがしっくり来ます。
CS化で暗黒度合いは軽減されるかもしれないですが……
であるならば、愛と哀、赤と青の鬩ぎ合い絡み合う様な。夕暮れや明け方の深い紫色。
仄暗くて仄明るい昼でも夜でもない曖昧で不可思議な雰囲気を持つ「紫色のおとぎ話」と
申しましょうか。
幻想的な文章だけでなく、世界観に即した音楽のマッチングは完璧ですし、
何よりRitaさんの歌うメインテーマ・エンディングテーマの一致ぷりが素晴らしい!
ビジュアルに関しても、「挿画の雰囲気」と言うものを非常に大事にされていて、
絵師のAKIRAさんに拠る素敵かつ奇妙でもあるキャラ造詣等は、
所謂アニメ絵・萌え絵ではごさいません。
一般や乙女ゲーならまだ有り得そうな塗りなんですけど……また違ってるみたいで……
手彩的な作風です。
色使いも基本的に抑えた色調で、地下のような不可思議さや毒々しさも有しつつも、
全体ではアンティックかつ品のあると言う纏まったものになっております。
CGではなく「挿画」と言いたいです。
しかもヒロイン達の表情差分は200近くあるそうで、表情が豊かに表現されておりますよ。
そして登場人物達に生命を吹き込むのは、「劇団嘘屋(嘘屋劇団)」とも呼ばれる、
シリーズ固定の演者さん方。渾身の演技には魅了されること然り。
(しかも今回、役者さんの名義も一切変更されてないのに、かなり驚きましたが……
これって逆に制作会社・事務所・役者さん方の心意気……本気ともとれますね。)
尚。
本作品には重要な「音声ギミック」もあり、フルボイスの利点を上手いこと演出に使っているので、
音声必須。イヤホン・ヘッドホン推奨です。
*※*キャラクターやCPとか萌えの部分については次で……
一部詳し過ぎる程の情報量を誇る(下記参照)w 電撃ドットコムの特集ページは
↓こちら↓から~
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/27/04442788a15128ffc9377607cbd32dd9.jpg)
※1:ニトロから発売の単行本「灰燼のカルシェール」(13年1月:全年齢)が総BADEND√。
13年8月の夏コミペーパー&ツイッターネタ「深闇のセレファイス」(作者のブログにも掲載)
黙示録√。
ガガガ文庫「殺戮のマトリクスエッジ」(13年11月)オリジナルだが、作品的要素有。
これらは作者の作品・文体の傾向や男女の関係性について参考となります。
もちろん連載中の「Fate/Prototype 青銀のフラグメンツ」にも片鱗が。
●分類上ギャルゲー(元エロゲ)な筈ですが、元々あちらの世界でも本当に、
奇矯なゲームシリーズでありまして。作中の言葉を借りると「分類」するのに困るゲーム。
(「主人公=自分/あなた」ではなかったり、女性主人公が多いとか。
基本的にカプ固定で、周囲は脇カプだらけとか。
その中で、恋愛や色々あったりするかもw(主人公が「恋愛」すらしなかった作品もw)
逆に何か有ったりした方が、ファンの間に衝撃が走る!そんな異色な作品群。
所謂、普通の萌えろに複数攻略√と言った概念をうっちゃっとります。
一作目以外、方眼迷彩を必要としないCGで表現してみせるとかwその辺り薄味と評判w
(普遍的な物語の御約束は守ってるので、変化魔球?)
寧ろ。美少女(ギャル)ゲームと言う事は一旦忘れて、普通にノベルゲーとして楽しむべし。
※2:TRPG要素:設定の一部が「ゲヘナ」(確定)。
雰囲気は「モノトーン・ミュージアム」が年的にギリギリ入るか?
(元々がTRPGの会社「演遊体」派生。古き良き時代の富士見知ってる方には「蓬莱学園」。
――第六弾のネタにもなってる。)
※3:オズシリーズは一冊目の「オズの魔法使い」だけは各社から出版されておりますが、
続編は軒並み絶版。(早川FT文庫版。抜粋版のポプラ社文庫版。)
現在続編刊行されているのは、「復刊ドットコムのハードカバー版」のみ。
●「はてしない」は更に共作アンソロの「ファンタージエン」(現7冊)も知ってると良いです。
●サブ的に「少女パレアナ(ポリアンナ)」「あしながおじさん」、文豪ヘミングウェイの来歴。
●禁酒法時代のギャング物。「アンタッチャプル」等。
ジンジャー・ロジャース関連のジャズ映画の要素。
●ミュージカルの「CATS」「Wicked」(概要でOK)
(元ネタ:TSエリオット「CATS」:ちくま文庫。
グレゴリー・マグワイア「オズの魔女記」 版は絶版。「ウィキッド」改題の単行本上下巻
(ソフトバンククリエイティブ))
●クトゥルフ神話ネタ的には、千の貌を持つ邪神ニャルの顕現形態の有名所を
知ってれば大丈夫そう。
(桜井女史のツイに拠ると「『図解クトゥルフ神話』『クトゥルフ神話 超入門』でOK」らしいが…
いや元ネタそれ以外のマイナー所からも来てるやん! ググればどうにかなるけれどもw)
しかしTRPG版の解釈も入ってくるので、調べてみた方が吉。
因みにタイトルはラヴクラフト「白い帆船」より地名「ソナ=ニル」の捩り。物凄く皮肉的ですw
●原点は漫画「夕凪の街 桜の国」(こうの史代)らしいけど、映画「パンズ・ラビリンス」的な
ダーク・ファンタジーを目指したとか。
(ギレルモ・デル・トロ:06年西班/07年にノベライズ版:ゴマブックス)
★ネタバレ回避の幾つかの方法★
ED曲「Wistaria」「スチパンWiki」「PC版シリーズの各作品Wiki」
(いつの間にか紫影単体記事の充実度が上がってて驚いた)
電撃ドットコムの一番最初の紹介記事の3p目(世界観)隠してないからw回避推奨。
理解し難かったりした時。クリアーの後で読む方が良い。
★個人的に感じた成分色々。参考程度に――★
・「漆黒の王子」(初野 晴:04年単行本 文庫09年:角川書店)
・「石の庭園」(モリー・モイナハン:06年:中央公論新社)
どちらも自分は逆にプレイ後に見つけたので、タイトルホイホイ。かなり近い所にあると思うw
現実的にやっちゃうとこう言う話。
(それを幻想的に、少女小説や漫画要素を高めにした感じで。)
・ダークでアンタッチャブルなって地上地下世界と言うと非常に似てますが、
こちらはもっと底と業が深く冥い。
この話に救いがあればと願った方は、紫影に触れてみるといい。
逆に紫影が甘いと思えば、読んでみると良い。
(漆黒のキーワードは完全放棄しております。)
・庭園の方はヒロインの名前が「不思議の国の」ですが、現代モノですので、
同国同世代の少女でも考え方や価値観の違いはありますが、
自らや他者と対話しながら乗り越える過程は普遍のものだと。
彼女に残され仮託されたもののお陰で、不思議と読後感が悪くないのも。
★更にネタバレになるかも知れぬ故、以下反転★
「銀河鉄道の夜」(宮沢賢治)
「神曲」(ダンテ)
「影の国」「黄金の鍵」(ジョージマクドナルド)
「シルヴィーとブルーノ」(ルイス・キャロル)
「サーカス物語」(エンデの戯曲)
「ソフィーの世界」(ヨースタイン・ゴルデル)
――元ネタ知ってるorこの辺の物語を知っていたら、
展開と真相も推理及び理解出来るかと……
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