ガーバー社がナイフビジネスに乗り出すきっかけとなったマーフィー・ナイフは、BARTEAUX(バートゥー)のナイフとともに製法がブレードを古いアルミニウムのピストンを溶かし、鋳造するというもので、質実剛健、とてもすぐれたナイフでした。基本的にガーバーもこの製法を引き継いでいます。
ナイフはサビやハンドルの腐食で機能を失っていきます。サビは手入れをすることで防げますが、天然素材のハンドルは水分や汚れの侵食を完全には防げません。そのため、限界があるのですが、ガーバーが引き継いだアルミキャストハンドルはこれを完全に解決しています。
ガーバー社は多くのナイフを販売し利益を上げていきます。ナイフビジネスのパートナーであったマーフィー氏もそれを見習って、ウオールナットの箱に入れ販売を始めます。しかし、販売のノウハウや販売網のことなどで、余り成功しなかったようです。
マーフィー氏はナイフには名前をつけずに、セットの箱に名前を付けていたようです。カタログを見ると判ります。
今回、販売するナイフのセットは、どんなに早くても1940年以降の製品です。ガーバー社がマーフィーナイフを仕入れて販売を始めるのが1939年です。当時の製品は全てウオールナットの箱に収められたカービングナイフとステーキナイフのセットでした。ガーバー社のナイフビジネスは大成功するのですが、数年後、マーフィー氏の納入価格値上げ交渉ははねつけられます。マーフィー氏はガーバー社への製品納入を止めます。
マーフィー氏は1939年以前は単品で販売していました。それを化粧箱に入れて販売を始めるのはガーバー社です。
マーフィー氏もそれを見習って箱に入れたセットで販売を始めます。




箱の裏の焼き印はマーフィーのロゴタイプ

ナイフのブレードもハンドルもメッキは施されていません


ハンドルの刻印は下部のMURPHYだけです

状態:未使用です。研ぎ痕もスレもありませんが、ブレードにくもりが有ります。サビはありませんので磨けばきれいになります。
箱はスレがありますが、キズや割れはありません。
販売価格:60.000円
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