愛染隼人の女の詩集 きっと帰らない

いつも泣かせてばかりで あゝ困らせて

苦労で体が 痩せました

だけど憎めない

何故何故 好きなのよ

あんなに虐められて

夜に叫んでも

きっと帰らない あゝ…

何処かで誰かいい女 きっといるのね

凄く罪な人 悪い人

女泣かせだわ

駄目駄目 諦めない

夢の中まで惹かれて

命が震えて

桜咲く思い あゝ…

信じて着いて来たのに 裏切るなんて

もう泣かさないで 意地悪ね

別れが恐くて

もうもう 死にたいぐらい

息が苦しい浮世の

強い風だけど

今夜帰らない あゝ…

愛染隼人の女の詩集 側にいるだけでいい

どんな苦労も 慣れているから

平気よ だから心配しないで

私の勝ってで 着いてゆく

側にいるだけで それでいいから

あゝもう何も言わないで…

幸せなんて なみだとおなじ

その場で すぐ終わってしまうから

だから深くは 追わないで

悲しみ包まれ 泣きたくはない

あゝ側にいるだけでいい…

消える優しさ 身に染みるだけ

初めて 男の人に優しく

あゝされてみた 愛なのね

私にはわかる 繕いだけは

あゝなみだある人生よ…

愛染隼人の女の詩集 この山越えて

この山越えて

あんたがいないと 生きていても

意味がない 星の下で囁いた

そんな昨日が ありました

今も左の指に リングしています

北の空から 東京の空で あゝ…

どうして捨てたの 冗談でしょ

繰り返す この身に涙の理由を…

他の人では 許せない

女の心だけは 今も未練です

花咲く愛は 心時雨れてる…

この胸に愛を この山超えて

飲む涙 拳で堪えてゆくんだ

未練に耐えて 今は生きている

そんな時代があるもの

わかっている

逸れた鴎 東京の空で …

愛染隼人の女の詩集 夢一秒夢千里

幾千もの山を越え あなたがいると

町の噂で聞いたのよ

もうこれ以上 離れて暮らす

寂しさに耐えられなくて

訪ねて来たけど

許してくれますか

あゝ夢一秒夢千里…

海渡り船乗り継いで 離れた小島

季節の船でやって来た

海原見渡す 幸せ一夜

女の肌に染みてくる

南国ムードが

私を酔わせます

あゝ夢一秒夢千里…

もう帰る家もなく 荷物もなくて

愛の暮らしが頼りです

そんな女でも 胸に咲かせる

恋の花が咲き乱れる

もう離さないで

あなたに沈みたい

あゝ夢一秒夢千里…