欲が運も引き寄せる(2)
☆ゴール寸前でもやめたら挫折
「君達の学問は例えば土を盛って山を築くようなものだ。
モッコにあと一杯というところで止めてしまったら
努力は全て水の泡だ。
それは、人がやめさせたのではなく全ては自分の責任だ。
例えば土地を平らにする時、まずモッコ一杯でも土を
入れたら物事が進み始めたことになる。
全ては自分自身の意思なのだ。」
☆お金は後からついて来る。
先生が励まされた。
「ビジネスマンは顧客に満足を売ることが仕事だ。
給料の多寡でもって働くのではない。
真面目にコツコツと努力と経験を積み重ねれば
やがて見とめられることがくる。
ビジネスマンなら顧客の不満は心配しても安月給の
不満は訴えるな。」
☆欲があるから人間なのです。
先生が注意された。
「男には三つの戒めがある。
若い時ははやる気持ちが抑えられない。だから女性
のことで面倒を残さない。
壮年期は、経験も豊かでやる気が満々、だから職場
での衝突や喧嘩はほどほどに。
老境になったら、心身が衰えて自由が利かぬ、だから
欲にかまけて儲け話しに乗せられないこと。
☆自分の頭で考え、行動してこそ実陵がつく。
先生が煩わしそうに言われた。
「わしはもう諸君には話したくないのだ。
子貢先輩が困った顔で申し上げた。
「先生がお話をされないとなれば私は余所で教える時の
ネタだありません、」
先生が嘆息された。
「天は何かを言ったかね、言われなくても四季の巡りは
行われる。言わなくても草木禽獣は生まれ育つ。
天は何かを言ったかね。」
☆ゴロ寝よりバクチのほうがまだマシ
先生がお叱りになった。
「一日中食ってばかりで物を考えようとしない、難儀な
奴だな。勉強しないなら博打があるだろう。
あれでもやれば少しは賢くなるよ。」
☆先達の成功と失敗から教訓を引き出す。
子張先輩が成功者へ道を尋ねた。
先生が教えられた。
「先達が開拓された道を踏んでいかないと将来
役員室に入れないね。」
☆プロは職場で腕を磨いている。
子貢先輩の話
「職人は工房にいて技能を練成する。
男は学問をして 社会に貢献する。」
論語 「当たり前に生きる」 より
自分がまだ人間が出来ていないことを
思い知らされます。