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経営・業務・ICT活用の支援活動記録

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RFP作成支援は超上流工程のプロに依頼を

2014-11-24 00:14:40 | ICT超上流工程
突然ですが、
最近、あるコンサルタントのサイトに、RFP作成の期間が記載されていました。
1,2回ヒアリングをして作成されるような内容の記載になっていました。

どのようなシステム化の内容で、また、どの段階からご支援に参画するかによりますが、
いずれにしましても、
私は、1,2回のヒアリングでRFPが作成可能なケースは極めて少ない、と考えます。


何の問題解決・課題実現のために、どのようなシステム化を求めるか? については、
社内合意を得ている案件・ケースは、ある程度はあるかと思われます。
その場合、
それが文書化されているか?
具体的な課題実現後の業務プロセス等がある程度具体化されていて、その合意と文書化がされているか?
となりますと、
そのような案件・ケースはグッと少なくなります。

また、問題解決・課題実現策については具体化され、合意と文書化がされていても、
その周辺業務まで漏れなく分析されているケースは、更に少なくなります。
システム間連動がなく、且つ機能と利用者が課題実現の直接的な単独の業務のみに限定される、というケースの他は、
関連システムや関連業務を含めた分析が必要となります。


つまり、
システム化構想の合意・文書化、要求定義の実施と合意・文書化 を経て初めて、
RFP作成・発行手続きに移れる、
そして、システム化構想や要求定義が自社で実施可能な場合には、
特にRFPの作成・発行作業については、外部支援を求めるまでもないと、私は考えています。
(法的なリスクヘッジや後の提案比較などのための有効なアドバイスを得ることは、とても意味あることです。)

更に言いますと、
RFP作成・発行の支援業務とは、
システム化構想と要求定義をご支援することが核となる業務であり、
それは、
RFP本文の文書化とは異なるスキル・経験が必要となる業務であり、
その実施には、
一定の現状調査とシステム化構想や網羅的な要求事項の合意に向けた、十分ま打ち合わせ回数や期間が必要であり、
そして、
所謂、超上流工程のプロが実施すべき支援業務であると、私は考えています。

お手軽RFP作成ではなく、
本質的なシステム化構想策定、要求定義に対して、専門家の支援を受けることを私はお勧めします。


<関連記事>
 超上流工程(広義の要求定義)の基本プロセス(その1)
 超上流工程(広義の要求定義)の基本プロセス(その2)
 超上流工程(広義の要求定義)の基本プロセス(その3)

 要求定義と要件定義
 〔参考図書〕システム要求定義の基本 
 要求定義のポイントは成果物と作業の網羅性

 超上流工程からシステム運用テストまでにおける考慮事項

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