ぐったりした私のからだを、仰向けにしながら立原さんが声をかけています。
「いっしょに行けばよかった。
最後は、顔を見ながらと思ってすごく我慢していたんだけど。
失敗しちゃったな。」
はじめ、ぼんやりとしていたのですが、頭に言っている意味が理解できて来ました。
「立原さん…。
大丈夫ですよ。
このまま入ってください。」
脚をあげて、立原さんの腰に絡めました。
「大丈夫?」
たぶん、まだ焦点があっていないであろう私の顔を のぞいて心配そうに言います。
「じらさないで…」
せいいっぱい甘えたように言いました。
立原さんの身体が覆いかぶさってきます。
手を立原さんの首にまわして
自分の両ひざを、耳にちかづけるように高くあげて引き寄せます。
そうやって彼を身体の奥深くまで、招き入れました。
立原さんはさきほどよりも早い動きで奥に奥にと攻めます。
今度は、ふわりと浮いた感覚がやってきました。
(ああ、これ、なんて声にしたらいいんだろう
いい でもないし いく でもない…)
立原さんの顔が苦しそうになっています。
「立原さん…好き。」
声をだすと、身体のなかで立原さんが急におおきくなって熱い感覚が爆発しました。
触っている立原さんの身体の筋肉がみんな緊張で硬くなっていきます。
その
緊張した身体に
快感で飛んでいってしまわないように
私はしがみついていました。