宝石の話７

ダイヤは無色透明のつまらない石なんかじゃない。

確かに正しいカット方法とか磨き方、ラウンドブリリアンカットが生まれるまでダイヤは日陰の宝石だった。（ちなみに磨くのはダイヤの粉だ）なにせ鉱物の中で一番硬いしカット方が確立されるまで職人泣かせで不人気だった。

ステップカット（横から見たら台形、上から見たら四角のエメラルド、アクアマリンなんかによくあるカット）では光らないしなんともお粗末。


そう、ダイヤの醍醐味は光のマジックにあるのだ。


ラウンドブリリアンカットが開発されダイヤは初めて真価を発揮した。

ダイヤを雑誌や店頭で流れ作業のように見てきた人には絶対分からないと思うが、指にはめてみる。白熱灯や自然光の下で見てみると外から入った光がカットの下に当たって反射し、プリズムの働きをすると思ってもらえるといいのだがファイアという虹色の光が見られる。

単なる硬くて透明の石じゃないんである。


ファイア自体は写真に収めるのが難しく雑誌や本ではどうしても魅力を伝えられないのだが、みなさん１度店頭で冷やかしにつけてみてください。つけるのはタダだよーん。

それとダイヤはじつは無色透明よりも色つきが実はおおいんだよ。ほとんどは工業用にしかならない暗い茶色のダイヤだけどたまにファンシーカラーダイヤといって別の意味できれいな色付きダイヤもある。

ピンク、ブルー、グリーンいろいろ。

色つきで一番有名なのはアメリカスミソニアン博物館にあるホープ！！

サファイアも真っ青のきれいなブルー。呪いのダイヤとか言われてるけど、私は１度見てみたい。ホープは外国に貸し出されることが一切ないので現地に行かないと見られない。

マリーアントワネットをギロチン送りにしたダイヤはさぞかしきれいなんでしょうねぇ～～