の新型マルチメディア端末「ipad」(アイパッド)の機能が
連日のようにTVで紹介されています。
大の大人たちが凄い凄いと言って、ハシャギ、驚くさまは、
果たしてどうなのだろうと …
いたって平静を装ってはみたものの、内心では無視できる
だけの自信を持ち合わせていないのが実情です。
ただ、素直に歓(よろこ)び賞賛できない理由もあります。
私たち 透明人間 (エイドマン エイドクルー) の
主たる仕事はフリーペーパーのデリバリー・メンテナンスに
あるからです。
フリーペーパーマガジン(無料情報誌)の配達・管理・運営
そして、保守・保全といった業務が主な事業内容なのです。
簡単で手軽なうえに、安価で本が読めて、しかも、文字の
大きさも読みながらの検索も自由自在にできる電子書籍の
登場ともなれば、遠からずに無料の電子情報誌の配信など
も始まるのだろうことは想像するに難くありません。
そうなると、否応もなく新たなるビジネスモデルを模索する
か、さもなければ商売がえをせざるを得ないのです。
確かに、これからの時代を予測すれば、現状からも見える
ように、たった数年の間に、日本の出版物のおよそ1割程度
が、すでにアマゾンで買われるようになっているのです。
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理由は単純明快です。わざわざ本屋さんに出向かなくても
ワンクリックで本が購入できるだけではなく、値段も定価より
安く提供されているからです。
そうなると、安さや便利さに勝るものはなく、ものぐさならず
とも屈服させられるのが人情というものです。
今はまだ巷には 浸透 していないだけで、一般化すれば
加速度的に広がることは否定できない事実となるでしょう。
そこにもってきて今回の 「ipad」 の発売ですから、近い
将来には想像もつかないような形態の出版業や新しい商売
がうまれているのかもしれません。
ものごころのついた頃から携帯電話やネット社会のなかで
育った世代を ネオ・デジタルネイティブ と呼ぶそうです。
そんな彼らは、これからの社会を大きく変革させるうえでの
強力な原動力になると予測されています。
が、しかし、そうは言ってもですよ
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書籍や雑誌類が「ipad」の一番のセールスポイントである
電子書籍端末としての機能によって、いずれは電子出版物
に置き換えられるとしても、紙媒体のもつアナログ感覚として
の手触りやぬくもりや匂いといった情緒的な親和性に対する
デジタル的な利便性あるいは経済性との戦いが当面の間は
続くものと思われます。
つまり、いずれは電子出版物に席巻される時代になると
しても、インクの匂いや紙の香りとともに、じっくりと時間
をかけて行間を読み解きながら、活字の声を聴き、ページを
一枚、一枚めくるのにも趣きというのか、一種独特の味わい
があって、それぞれの読み手なりの楽しみというものがある
のです。
徐々になのか、それとも、一気呵成に浸透してゆくのかは
、正直わかりませんが、いずれにしても、その方向性や使い
勝手における試行錯誤が何度も繰り返されて、最終的には、
消費者たる読者の側に立ったかたちで優劣が決して収まり
がつくのでしょうね。
「無料中古車情報誌」 のなかで101回目のプロポーズを
もじって …
「紙(ボク)は、死にましぇ~ん」
としながらも、
「老兵は死なず、ただ去り行くのみ」
と、マッカーサー元帥の言葉を引用した 5号 の記事は
なんとなく、その行く末を暗示しているかのようですが …
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決して、負け惜しみなどではなく、また、希望的な観測でも
ありませんが、なるほど「ipad」は革新的でリーズナブル
なのかもしれません。
iphoneやPCとの互換性にも優れ、ビジネスシーンでの
利用や活躍も大いに期待されているようです。
でも、むき出しのフォルムやその大きさだけでなく、極めて
人間的な部分としてのユーザー側の生活シーンに、果たして
どこまで馴染むのか
そのあたりが勝負の分かれ目になるのかもしれません。
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そして、「電子無料情報誌」 の登場は予想よりも
ずっと早く訪れるのかもしれません。
そうなると …
「ipad」狂騒劇 だと言って笑ってはいられない 現実
と、手のひらに乗っている書斎だと表現されるような 現実
が、どうも、こころのなかでシックリと来ないのです。
「現実」 に対比される事柄は、「夢」 に 「理想」、
そして、「仮想」でしょう。
「夢と現実」 や 「理想と現実」 ならば、ともかく
「仮想と現実」=バーチャルとリアリティ と
なると、いかにも危うい 現実 が見えてきそうですが …
「ipad」 買って来たから、貸そう か …って
2号 の 声 がしたけど、バーチャルリアリティ
(仮想現実) の 世界 だったのか
そうだ 5号 にも、「ipad」 仮想 か