舞台に、「筆談」を駆使して接客することで、No.1 を
目指す斉藤里恵さんの実話をベースにTVドラマ化された
「筆談ホステス」を、昨夜、見ました。
2歳を迎える頃に、髄膜炎を患って以来、音のない世界に
住む娘に対し、健常者に負けないようにと、厳しく育てようと
する母親と思春期の戸惑いのなかで芽生える反抗心…、
そして、「筆談」による接客に自分自身への拠りどころを
見い出すも、ホステス という職業に偏見を抱く母親との
軋轢と葛藤…。
「困難のない人生は無難な人生、困難のある人生は
有難い人生」 劇中に流されたテロップのひとつです。
ほかにも、なるほど、お見事と唸らせるような言葉(文字)
のハーモニーに、思わず見入ってしまいました。
言葉が自由に使えないことで、文字を操る才能が開花した
のか それとも、天性の素養があったのか
おそらくは、前者だろう…、幼い日よりの母との二人三脚
の努力のなかから培われた独特の能力に違いない。
漢字の持つ表意の妙と言葉の持つ力の 融合 に心が
揺り動かされた夜でした。
一夜明けた、きょうは、 “成人の日” なのだ
そうで、世間一般では祝日でお休みです。
「〇〇なのだそうで、云々…」という表現からも肯定的では
ない雰囲気を感じ取ってもらえたでしょうか?
ハッピーマンデー制度か何か知らないが、1月11日
が、今年の成人の日になっています。
元々は、元服の儀 が松の内の小正月に行なわれて
いたことに因(ちな)んで、1月15日だったものが10年程前
(2000年)から今日のようなご都合主義の祝日になって
しまったのです。
ハッピーマンデー制度の犠牲となった祝日は、成人の日
(1月の第2月曜日)以外にも、海の日(7月の第3月曜日)、
敬老の日(9月の第3月曜日)、それと、そう、体育の日
(10月の第2月曜日)などもそうですね。
「海の日」については、比較的に新しい祝日で、特に思い
入れる事柄もなく、制定意義についてもよくわかりませんが、
かつての「成人の日」には元服冠帯という立派な意味
があったわけです。
強いて言えば、冠婚葬祭の“冠”にあたるものです。
さて、
昭和39年(1964年)の10月に学校の教室にテレビが
設置されました。
日本で開かれるオリンピックを見るためです。
首都高速道路の建設も、同年に開通した東海道新幹線も
オリンピックと無縁ではありません。
特に、東海道新幹線は、ギリギリの10月1日の開通で、
オリンピックに花を添えるかたちになりました。
とにかく、アジアで初めてのオリンピックに日本中が沸いて
いたのです。
その東京オリンピックが開催された10月10日を記念して
「体育の日」が制定されたのです。
だから、納得出来るのです。 10月10日は「体育の日」
なのだと…
記念日は、その日だからこそ記念日であるわけで、毎年の
ように日にちが、ころころ変わっていたら、意味のないもの
になってしまいます。
例えば、「バレンタインデー」 を2月の第3月曜日にして、
「クリスマス」 を12月の第3月曜日にしようなどと、言ったら
大反対されるでしょう。
(日本の記念日のあり方について問うのに、外国の風習や
行事の方が万人にメジャーなのは悔しい限りですが…)
どこの国でも、それなりの歴史的背景や意味を持った特別
の日だから記念日となったわけで、その日にちを変えること
には異論というか大きな抵抗感があります。
話を、戻せば…、「おとなになったことを自覚し、みずから
生き抜こうとする青年を祝いはげます」 趣旨の国民の祝日、それが「成人の日」だとされています。
ならば、みずから生き抜こうとする青年を対象とした
“激励の祝い” でなければなりません。
冒頭の「筆談ホステス」、斉藤里恵さんも二十歳の頃に
「筆談」での接客に目覚め、自己の進路を決定しています。
もちろん、二十歳で進路を見いだしていることの方が、
現実的ではないかも知れません。
みずからを振り返って見ても、自治体など公けの主催する
成人式には、まったく興味がなく、どこで何をしていたのか、記憶のカケラさえも残っていません。
おそらくは、ひとりで酒を飲み、ギターを弾いていたのでは
ないでしょうか。
正直、本当に成人式など必要なの… と思っています。
合理性や経済性の名のもとに、そもそも論 を嫌う輩
も多いようですが、〇〇の日、〇〇記念日は特定のその日
でなければ意味はなく、その日に行なわれない 記念日
など有名無実 であるからトットとやめてしまえ!
…と、いうのが結論です。
ご都合主義の経済的な理由で、祭日や祝日をつなげたい
のなら、文字通りのハッピーマンデー1号~X号とでも
名付けて休日にすればいいのだし…、
元服冠帯の儀式だった成人の日やオリンピックの記念日
を蔑(ないがし)ろにされて、名称のみ利用されるくらいなら
いっそないほうがスッキリするというものです。
1号 さんも、同意見なのか頷(うなづ)いています。
すると 唐突に、
「幸福の科学って、ホントに科学 しているのかなぁ」
5号の声です。
「大袈裟で紛らわしいことだけは確かだな」
「じゃあ、JAROに 電話しなくちゃ…」
1号さんが押しとどめたことは言うまでもないが…、
ひょっとしたら 記念日も、
何気に、大袈裟で、紛らわしい もの
なの かも… ネッ
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