7日で 松の内 も終えて、今年も残すところ、あと356日
を切ってしまいました。
全くもって時間の経過とは早いもので、新しい2010年も、
あっという間に200時間を超えてコチコチとあわただしく
時を刻む 秒針の動きと音だけが、移ろい易き人の世の
無常を伝えているようです。
ベンベン♪… 琵琶法師ではなく、ジャンジャンジャ~ン
ギター吟遊人のつぶやきといったところでしょうか。
でも、冗談ではなく、昔と今とでは時の河の流れ方に違い
はないのでしょうかねぇ (“相棒”の右京さん風の語りです)
果たして同じなのか、いささか疑問に思えるのですがねぇ。
(すでに、すっかりと、なりきっているようです…)
7日に七草粥をすすると、もう正月も終わりといった感じで
セカセカとした日常のなかに身を置かざるを得ません。
昔が、どれだけゆっくりとした流れだったのかについては
詳しく知る由もありませんが、かつては小正月の15日まで
を「松の内」といって、新年に際してお迎えする歳神様への
道しるべとして門ごとに門松が置かれました。
この松飾りのある期間を「松の内」といったのですね。
さて、15日の小正月に対して、1日は、大正月ということ
になるのですが、なんにつけてもせわしなく、スピーディーな
現代日本では、小正月を無視して半分に短縮された1月7日
までが「松の内」とされているわけですからねぇ。
だんだんと正月もやっつけ仕事のような感じになってきて
いるようですよ。 (まだ、右京さんのつもりのようです)
そうは言っても、当地でも15日頃に「どんと焼き」を
行なう風習は残っていて、青竹を骨組みにして、藁(わら)を
詰め込み、三角に櫓(やぐら)を組む、火が放たれたところ
で、正月に使った門松や注連(しめ)縄、しめ飾り、破魔矢、
昨年までのお守り、祈願成就したダルマなどを持ち寄っては
火の中に投じます。
その火にあたり、餅を焼き食べることで 無病息災 を
祈願する 火祭り です。
お迎えした歳神様を、今度はお見送りするわけですね。
ただ 近年は、焚き火が、うかつに出来なくなったよう
に消防法上の制限やダイオキシンなどの環境汚染の問題も
あって、なんでも燃やして大丈夫ということではなく材質のチェックはそれなりに厳しいようです。
先のブログのなかでも、七草(人日)の節句という言い回し
に馴染みがないというようなことを5号が書いていました。
20世紀後半(戦後)になって、普段の生活様式が急速に
洋風化されるのに伴って外国の祭事や風習があたりまえの
ように日常化しました。
主なところでは、バレンタインしかり、ハロウィン
しかり、クリスマス しかりですね。
古来より日本にあった古い風習や行事は、廃れる一方に
ある中にあって、〇〇カーニバル、△△フェスティバル
といった催しは商業主義とも相まって花盛りの
様子です。
24節季 などは見向きもされずに、かろうじて今でも
生活習慣のなかで行なわれている行事と言えば…、
正月、七草粥 、鏡開き、どんと焼き 、節分、
桃の節句、春の彼岸、(花見)、端午の節句、
七夕、お盆、十五夜●、秋の彼岸、十三夜●、
七五三、冬至、大晦日 … と、
いったところでしょうか
五節句のひとつ、9月9日の重陽(菊)の節句は、
もう、ほとんど耳にしませんね。
時代が変われば、人も言葉も行事や風習も変化するのは
致し方ありません。
アナログからデジタルへ、一定の連続的な流れから
瞬間、瞬間の断続的な数字(数値)化された時代になって、
それまで、チックタックと動いていた時計の針が、チクタク
からコチコチ、そして、チチチチから、パッパパッ…
時の流れも加速度気味にスピードアップしている
ように感じます。
そう、まるで ブラックホールに吸い込まれてゆく
宇宙船地球号のように大晦日
へと、まっしぐらに加速しているようなのです
あと…、
355日と数時間で、2011年に突入します
ラジャー!! roger!! (なりきり右京1号)
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