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透明人間たちのひとりごと

ダ・ヴィンチの罠 素粒子

 午前零時「3分前」と言えば、世界終末時計
の針が指す時刻ですが、それを「午後11時57分」
と言い換えると、何故か途端に、緊迫感が消え失せて
しまうのは、どうしたことでしょうか

 時計の針をさらに進め、「午後11時59分56秒」
としても、やはり午前零時「4秒前」という響きと比べると
どうしても切迫感に欠けるような気がします。

 同じ「3分前」「4秒前」なのに不思議です

 「まだ」「もう」や、「ある」「ない」といった
主観的認識の違いがそう感じさせるのでしょうか。

 それもダ・ヴィンチの思うところの知覚の変化であって、

 「自然界のあらゆる事象は人間が観察するという行為に
よって変幻し、観察者の主観次第で形態が違って見える」

 ということとも関連するのかもしれませんが ・・・

 あなたと私が共有する時間も空間も物質も同じものでは
あるけれど互いに違った部分に接していて、それが影響し
合うことで全体を形成(合一)するということのようですが、
 
 確かに、
 
 キリのいい時刻や計測での誤差「ゼロ」などを表現する
「ちょうど」も「ジャスト」も「ピッタリ」も同じ意味合いで使う
ものですが、文字づらも音の響きもそれぞれに違います。

 「3分や4秒しかない」と思うか、「3分も4秒もある」とする
かでは、自ずと結果が違ってくることもあるでしょう。

 近年を振り返れば、

 学問における基本的な理論はほぼ出尽くし、完成の域に
あるかのように思われながらも、常に新しい学説(仮説)が
生み出され、特に物理学の分野では科学的であること以上
に情緒的な面が強調される学説も少なくありません。

 こう言うと、いかにも情緒的な学説を否定するかのように
聞こえるかもしれませんが、決してそうではなくて、そうした
あやふやで不確実性を伴った要素が物心の両面における
最小単位である素粒子の世界では日常茶飯事に発生して
いるわけで、実はそうしたことが最も重要であり大切なこと
なのかもしれないのです。

 「故郷に帰りたい。 あるいは原初混沌に戻りたい
 という望みや願いを抱いている。  明かりに向かう蛾の
 ように春や夏の来訪を喜びとともに待ち望む人のように
 自分の願うことがやってくるのが遅すぎると嘆き、自分の
 望むことが自分の破滅につながるとも知らず。 しかし、
 この願いこそ、その本質において、人間の体に閉じ込め
 られ、元に戻りたいと願っている元素の霊なのだ。この
 願いはその本質において自然に内在するものである」

          (レオナルド・ダ・ヴィンチ)

 これは、

 自己の死生観について語ったダ・ヴィンチの言葉ですが、

 原初混沌に戻るという願いはビッグバン以前
「無」の状態に還ることであり、無限なるループ
根源には元素(原子や素粒子など)の循環として
自然存在があると看破していたのですから、

 今更に、その慧眼に驚きを禁じ得ないわけです

  
          出典:blogs.yahoo.co.jp
 
 この世界(我々の宇宙)の始まりとしてのビッグバン
前後イマジネーション「罠」最初
なる『東方三博士の礼拝』であることは、



 すでに解説済みですが、まだそれを読んでいない方は、

 symbol2 『ダ・ヴィンチの罠 量子論』または
 url http://sun.ap.teacup.com/japan-aid/462.html

 symbol2 『ダ・ヴィンチの罠 特異点』および
 url http://sun.ap.teacup.com/japan-aid/463.html

 symbol2 『ダ・ヴィンチの罠 相転移』などを
 url http://sun.ap.teacup.com/japan-aid/464.html

 参考にしてください。

 ダ・ヴィンチのインスピレーションによれば、

     
           出典:kamusabia.com

 この世界は「バーチャル・シアター」であって、
量子論(量子力学)の説く不確定性原理が故に
妄想現実をバックアップして試行錯誤する世界
を繰り返し上演している「仮想劇」だというのです。

 つまり、

 妄想と現実は、ともすれば表裏一体の関係で、並行する
宇宙(パラレルワールド)や異次元、果ては霊の世界までを
示唆するのが現在の量子論です。

 それを先取りしたのが『ダ・ヴィンチの罠』で、

 まさに慧眼(先見の明や着眼点の鋭さ)とは、こういう
ことを言うのでしょう。

 突き詰めれば、究極の最小単位である「素粒子」
グループは、6種類のクオークと6種類のレプトン、さらには
ゲージ粒子およびヒッグス粒子で構成されています。



 事実、極小サイズの原子や元素をはじめとして遺伝子や
各種の細胞のサイズ、そして生物や鉱物、さらには地球
や太陽や銀河系など極大の宇宙レベルまで、

    



 この世界の物質のすべては3世代、計12種類のクオーク
とレプトンからできているのです。

         

 詳しくはウィキペディアなどで調べていただきたい
とは思いますが、

       

 クオークやレプトンには、それぞれ反クオークと反レプトン
の存在が確認されていて、素粒子の世界は素粒子
の世界でそれなりにてんやわんやなのですase2

     

 
 全宇宙を構成するそれらの素材がギュッと圧縮されて、
限りなく小さな一点に集められた状態が、すべての物理
法則が破綻して通用しなくなる超高圧高密度
「特異点」という「無」にして「有」なる

    「カオス」(混沌)なのですが ・・・

 「そんな小さな空間に
    全宇宙の姿を抱えることが
      できるなど誰が信じるだろう」


          (レオナルド・ダ・ヴィンチ)


  それをダ・ヴィンチのイメージで表現するとなれば、

    
 (単位が「㎝」なので「m」ではマイナスの累乗は2つ増えます)

       

     こんな感じでしょうか

 未完成とされる『東方三博士の礼拝』
は原子や素粒子の集まりを描写したもので、それ自体が
部分であり全体でもあるわけですが、

     

 「どんな部分も、全体に組み込まれるようにできている。
       だからそれ自体は未完成から逃れられる」

          (レオナルド・ダ・ヴィンチ)



 … と、ダ・ヴィンチ自身も言っているように、これはこれで
立派な完成品であり、反転させることで反物質
存在をイメージしやすいように彩色を施さずに放棄
した体(てい)を装って、さっさとミラノに旅立ったというのが
真実なのかもしれませんbe

  

 下の反転画像が反物質(反クオークや反レプトン)
などの表現に相当するとすれば、物質反物質

  

 すべてが渾然一体と化したカオスとしての
「無」の状態、つまり、それがビックバン以前に

  
   『東方三博士の礼拝』のスーパーインポーズ画像

 インポーズされた『東方三博士の礼拝』
ということになります。

 そして、ビッグバンが起こったのです。



 ビックバン直後にインフレーション(膨張)が起こり、
プロトン(陽子)が形成され、100秒後にはヘリウムなどの
軽い元素が合成されます。

    
          出典:commonpost.info

 そして時間ともに星が形成されるようになり、次第に重い
元素もつくられるようになります。


           出典:www.imart.co.jp

 『東方三博士の礼拝』を例に挙げれば、
10のマイナス10乗秒位までが反転画像の状態で、0.001秒
までには反物質消滅し、『マギの礼拝』
の如くに融合がはじまります。


            出典:imart.co.jp

 素粒子の誕生、元素の合成、核融合、原子の時代である
『東方三博士の礼拝』を経て、約1億年が
経過すると星の形成が始まり、恒星の時代を迎えますが、



 そこからは『岩窟の聖母』の担当となります。

 さて

 人間の感情のなかで、一番断ち切り難いものが郷愁
なのかもしれませんase

 だからこそ、

 「故郷に帰りたい。あるいは原初混沌に戻りたい
 という望みや願いを抱いている」と偽りならざる心情
吐露したと思われるダ・ヴィンチでしたが、

 権力者であるパトロンたちに囲われ続けたボヘミアンな
人生への後悔が、ダ・ヴィンチの脳裏に去来していたのか
どうかは定かではありません。

 結局、故郷(フィレンツェ)から遠く離れた異国
(フランス)で、彼はその生涯を閉じることになります。

 次回では



 物質の出現を意図する『岩窟の聖母』を通して、
人間としての郷愁である「人類誕生」秘話
ならぬ「人類創世」「罠」にズバッと鋭く
切り込んでみたいと考えています


 ところで

 冒頭での「終末時計」「3分前」はわかるけど

            

 「午後11時59分56秒」という時刻には何か
特別意味でもあるのでしょうか

 「午前零時“4秒前”ですよねぇ」

     

 それもまた、次回のお話ということで、



 … to be continue !!


  「ズバッと切り込むと言っても、
    新撰組じゃないんだからのぉ」

     

  「いいえ、新撰組なんですよ」


            出典:imart.co.jp

   「むむっ、して、そのココロは」



 「
(土方歳三)が重要です」
 


  むむむ ・・・


          出典:ja.wikipedia.org

コメント一覧

刑事プリオ
世界終末時計の針が、今年は100秒前だとか・・・
それが、4年前は3分前だった。

そうか、ここで自分で書いていて、「あれ」と思ったのは、これじゃあ、4年前=3分前という意味にもなってしまう。

「4年前には」でなくちゃ、日本語としては正しくない。

つまり、仮想現実と現実の違いも、こんな程度の違いでしかなく、ここで言うダ・ヴィンチのインスピレーションとしての妄想が現実をバックアップして試行錯誤する仮想劇を繰り返し上映しているのが、この世界(バーチャルシアター)というのも、あながち否定できないかもしれない。
きくらげ
右の幼児の肘に触れるかのような天使の手と左の幼児の肩を抱く聖母マリアの手が重要ってことですか?

肘と肩が重要(肘肩重要)→土方歳三
親父ギャグ、炸裂です!
小吉
 話が難しすぎるのでとりあえず最後のおじさんに座布団一枚!
むらさき納言
なんだか、だんだん分からなくなってきました。
希宇壮大なのか、荒唐無稽なのか?

とにかく、尋常でないことだけは確かです。
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