透明人間たちのひとりごと

透明、吸収、加工、文化

 そういえば、「洋楽」って何だろうと不思議に思った。

 おそらくみんな答えられるし、僕ももちろん答えることはできる。

 でも不思議だった。

 なんで、「洋楽」と「邦楽」があるのか。


 たぶん、というかおそらく「雅楽」は「邦楽」ではない。

 京都にある喫茶店でのことを思い出した。

 おしゃべり好きなマスターに対して僕は好きなロックバンドの名前をいった。

 マスターは少し黙った。

 お湯をいれるときがポイントらしい。

 真ん中から外側に向かってお湯を注いでいく。

 コーヒーの粉がまるで「なんだかショコラ」のようにふくらむ。

 コーヒーができあがる。

 そしてまたしゃべる。

「それは歌謡曲だよ。ロックなんかじゃない」

「日本でやってるもんはみんな歌謡曲だ」

 とても嫌な気分だった。

 それは、たとえば中学校の頃、なんとなく「洋楽」を聞いているやつをみて感じるものに似ている。

 音楽に対して口論してもしょうがなかったのでとりあえず黙っておいた。

 あれから何年たったのだろう。


 いまでもその「答え」はない。

 ただ、違和感があるだけ。

 いつかアメリカにいってみよう。

 日本でそんなことを考えてたってたぶんわかりっこない。


 でも、マスターのいっていたことは、間違いではないが、真実ではないと思う。

 僕は、「洋楽」も「邦楽」も、「ロック」も「ハードロック」も「ハードコア」も「R&B」も「ヒップホップ」も「レゲエ」も「スラッシュメタル」も「歌謡曲」も「クラッシック」も、その他様々なジャンルのものも、みんなみんな嫌いだ。

 嫌い。

 大嫌い。

 なにがなんだか僕にはわからない。

 アメリカ人が英語の歌のなかに「愛してるよぉ」とか、「くそったれぇ」とか、歌ってたらきっと鳥肌が立つんだろうな。



 そういえば、今の人は「洋服」なんていわないよね。

 いつか、「洋楽」なんて言葉が消えるかもしれない。

 まあいいや。

 わしゃぁ、しらん。


 

コメント一覧

japan-aid
 なるほど。

 またじっくり聞いてみます。

 ありがとうございます(^^)
玲凜
「Hey Jude」は応援歌ですが、時間がある時にポールのボーカルを全部聴いてみては…

「彼女」とはジュリアンの母親の事を指しているとも解釈出来るのでは…と思います♪
japan-aid
 そういえば、最後のほう、何かあったような。

 違う曲叫んでたよーな。

 あれ? それは別の曲だったかな。

 そのうち聞いてみます♪
玲凜
ビートルズの訳詞は昔と現在ではかなり違うものもあり難しい所もありますが、『Hey Jude』に関するエピソードは置き、「悲しい歌もマシ(better)に出来る」と言って後半叫びまくっている所が特に、…でしょうか。
言ってしまえばポール・マッカートニーの歌詞は丁寧で分かり易い表現が多く歌唱力もあるのですが静かな感じの押さえめな感じがするものも多いのですが、此の曲の後半のポールの叫び声だけのマスタリング・テープを聴くと凄い事になってそうな気配がします。

♪ラーラーラーラララーラー♪に巧くアレンジ・プロデュースされた曲だと思いますが、英詞を読めば心情的にBGMではいられない存在感はするのではないでしょうか?
japan-aid
>んだばさん

 こんにちは。

 ポルノは確かに悩みますね。
 ポルノグラフティっていうジャンルみたいな気がする。

 ロックのところにあってもうなずけるし、J-POP(あんまり使いたくない言葉だけど)のところにあっても違和感もない。

 うーん。
 集合について考えなきゃいけないのかなぁ(^ー^;)、
 あれ、Uとか、AとかBとか、A∩B、みたいな。数学の。

 にゃあ。

 朝から頭がいたいぞ。

 多分、「邦楽」とか「洋楽」というのは、「ビジュアル系」と同じで、音楽のジャンルではないのだと思います。


 
japan-aid
>玲凛さん

 確かに、そうなのかもしれませんね。

 マイノリティと象徴の話は新しいしてんです。

 Hey Judeはビートルズのですよね。

 好きです。

 何かこめられたメッセージみたいのがあったら教えてください(^^)
んだば
洋楽・邦楽…わたしも疑問に思ってます(;^_^A


特に私はアーティストの部類分けがわかりません!!!


私の好きなアーティスト(ポル○グラフィティ)は部類ではロックだと思っていたのに・CDを探すとJ-POPにあったり…(*_*)
もちろん・お店によってはロックの所にもありますけど('ω'*)

『邦楽』という部類の次は『J-POP』…とお店によって置いてある部類が違うのが私にはイヤでしかたありません(怒)

だったら素直に五十音順でジャンル無しで並べてほしいです(>_<)

玲凜
表現にカテゴリーをつけるのは広範囲過ぎて受ける人への目印みたいなものと考えるのはどうでしょうか。
又は歴史上、差別され続けるマイノリティーは確実に存在するので勝ち取った象徴としての意味合いをも含まれている場合もあるとも思われますが、私は音楽は表現する側は楽しんであって欲しいと考えます。
Hey Judeは泣けますね♪
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