透明人間たちのひとりごと

台風一過

昨日(10月8日)未明から激しい雨と風を伴って

2年ぶりに上陸した台風18号は、早朝に最接近し

昼すぎにかけて県内を暴風域に巻き込んだ。


御前崎では、最大瞬間風速31.4㍍を記録して

防潮堤と県道がおよそ20㍍にわたって崩落するなど

各地に大きなつめ跡を残しました。


台風で思い出されるのは、昭和33~34年にかけての

狩野川台風と伊勢湾台風です。

偶然なのか必然なのか、どちらも9月26日の事でした。


町内会か子供会の慰安旅行で熱海から戻ってきた私は、

家に駆け込んだ際に、誤って玄関のガラスを割って

しまいました。


まさに台風が上陸したのは、その翌日だったのです。


ただ、その時の台風が狩野川なのか、伊勢湾なのか?

正直、定かではないのです。


当時、台風の襲来が告げられると、トンカン、トンカンと

玄関や窓に×印に防護板を打つのが一般的でした。


まだまだ、お父さんたちの活躍の場があったんですね。


ところで、我が家の玄関ですが、大きく割れてしまった

ガラス戸をはずし、ベニヤで二重に補強して防御版を

十字やクロスに幾重にも打ち付けた記憶が残っています。


父から大目玉を食らったことは言うまでもなく、停電の

真っ暗闇のなかでゴーゴーと唸る風音とともに家中が

ガタガタと軋み揺れる恐怖は忘れられません。


なにせ、ロウソクの火を頼りに肩を寄せ合っているのは、

母と私と弟の3人だけで、その場に、父親は居ません。


父は市役所の役人で、災害時には、市からの召集命令が

出ていつもいないのです。



そんなこんなで、狩野川台風と伊勢湾台風と9月26日は

印象深いのです。(あいまいな記憶のくせによく言うよ!)


小学校の低学年の私には、あれほど恐かった台風一過の

翌朝のすがすがしいほどにカラッとした秋晴れに、妙に

感嘆した覚えがあるのです。


表現としては適切ではないし、誤解されては困るけど

カタストロフィーのあとのカタルシスのように一変する

空模様に何か不思議なものを感じたのです。


台風の被害者の皆さんには、心からお悔やみ申し上げます。
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