Guitars On Broadway

洋楽とエレクトリックギターの旅路

コンデンサ考察 2

2011-05-06 19:06:17 | PARTS

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ビンテージギターに使用されていた有名ブランドのコンデンサは1個、数千円から数万円という電子パーツの価格とは言い難い世界に行ってしまった。そのビンテージコンデンサもサウンドとなるとまた別問題で良いか悪いかは付けてからのお楽しみというドキドキ感も味わえる。外れとしてもトーンフルでオーバードライブすればさほど気にならない。究極はアッセンの写真を見ながらルックスに満足するという楽しみもある。

さて、最近製作したコンデンサチェッカーを使って価格も安く珍しい渋いアイテムを探してみた。今回チェックしたのは全て0.033uf.。シングルコイル、特にストラトキャスターにマッチングのいいものをチョイス。ストラトには一般的にリアルビンテージな0.1や0.05、0.047がお勧めといわれるがクリーン、クランチ状態でトーンを絞り込んでもワイルドに鳴るのは0.033だろう。アタックもあってゲインも落ちない。モノにもよるが0.047だとアタックが減少し始め輪郭がボヤける。

上の2アイテムはルックスもヘヴィーなロシア軍用モノ。グリーンなのがオイルでゴールドがポリテレフタレートのオールドフィルム。見た目と違いオイルの方がメローでフィルムがパンチがある。3つ目のDEARBORNのオイルが一番派手目なトーンで絞ってもローミッドが唸る感じ。オレンジドロップのようなマロリーのフィルムも十分いける音。これらすべては巷でベーシックなリプレイスモノの5分の1から10分の1の価格。外れても楽しい。

テストの後、手持ちで同じ容量のブラックビューティーと比べてみたがロシア軍の方が数倍良かった。チェッカーのおかげで楽しみも半減するがお初の代物がアタリだった感動はタマリマセン。

しかし、この0.033をハムバッカーで試してみるとこれまたメロー過ぎてやはり定番の0.022がしっくりくる。中には0.027という渋いヤツもいるので必見かもしれない。こうなるとブランドやビンテージモノというよりPUのトーンにあった容量が最重要なのか。もちろんルックスは大事だが。

この手を扱っているネットショップも実に上手でギタリストが欲しがる値のモノは何倍もの高額設定をしている。それが商売なのだがそれをラッピングして売っている楽器店はその十倍近い価格だ。それってほとんど霊感商法的でそれを搭載するだけでモノホンビンテージなサウンドになるようなキャッチコピーが書かれているところもある。「職人が精魂込めて」とか「店主が厳選した」ようなスピリチャルな言葉がギタリストは大好きなのである。まだまだ工夫をすれば楽器業界のビジネスチャンスはありそうかも。古くストーリーの作りやすい素材を探してきてパーツに流用するなんてどうでしょう。

「古い教会の床材で作ったフェンダーツイードのキャビネット」なんてシビレます。


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