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YouTube: Black Dub "Surely" Live on SiriusXM
少し前の2011年リリース作品。名プロデューサー、ギタリスト・シンガーのダニエル・ラノア率いる「BLACK DUB」のファーストアルバム。80年代から大御所ミュージシャンの名作をプロデュースし、自らアメリカンルーツなソロ作品を出し続けてきたがここにきて南部スワンプ、レゲエ、ブルース、ファンクを独特の空間系エフェクトで包み込んだ傑作アルバム。
現在、ジャズ、ロックで引っ張りだこの名ドラマー、ブライアン・ブレイドとP-90搭載54年レスポールのラノアのギターがシンプルでダークな質感を一層高めている。これだけでも素晴らしいのにこの100倍素晴らしいのがヴォーカルの歌姫トリクシー・ウィートリー。彼女のストレートだがシックなブルースロックヴォーカルをこのサウンドに溶け込ませるラノアのセンスに脱帽する。だが何回も聴いていくうちにトリクシーを主役にするためのバンドをラノアが作ったようにも思えてくるようだ。
このバンドと並行して活動しているトリクシーのソロ作品もこれまた傑作。正式な音源は流通していないが2013初頭にデビューアルバムがリリースされる。彼女自身ギター、ドラム、ピアノとマルチプレーヤーだがソングライティングのセンスの高さは群を抜く。有りがちなルーツに固執しているわけでもなく、オリジナル性ばかりを追いかけることもない塩梅が素晴らしい。20代前半のパワーと往年のワビサビもあるから洋楽フリークにはたまらない。70年代ブルースロックとフォーキーさがヨーロピアンでコーティングされている感じというのもベルギー生まれということから納得。
当分の間、トリクシーから目が離せない!
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