1997年にリットーミュージックから出版された「THE BEAUTY OF THE ’BURST 」
もちろん1958~1960年までのギブソンレスポールサンバーストだけの学術書のようなものである。これは後に復刻されたペーパーバックですがオリジナルはハードカバー付で今では数万円もしいて本までビンテージ価格になっている代物。
著者の岩撫安彦氏は現在日本ギブソン社の社長であるが以前、初期のフェンダーカスタムショップのマスタービルダーでビンテージギターを知り尽くしている人。その製作者からの目で写した写真が美しいのなんのって。専門洋書の上をいくクォリティーだ。PU、パーツ、材料の切り出し方法等マニアがエキサイトするものばかりだ。しかし、これは英語バージョン。内容を理解するまでかなりの時間がかかりそう。
こんなのを読んでいたら沸々とレスポール熱が高まりそうで恐ろしい。ギターに興味を示したころもっぱらレスポール派でナビゲーター、バーニー、グレコと全てレスポールスタンダードモデル。そしてついにブラックのギブソンカスタムを入手したのが二十歳。石のように重たいカスタムも今になってしまうといい音がしていた。その後、知人が1956年製の本物ゴールドトップを入手しその時、当時のビンテージとコピーモデルの違いに唖然とした記憶がある。ネックは極太だがエッジがなく70年代後半の重いフェンダーよりずっと軽量。
知人がそのハムバッキングPUに改造されていたゴールドトップを手放したときに購入できなかったのを機会にレスポールとは縁が切れた気がしていたが、あれから二回りしてまた何か悪い予感がしてきた今日この頃。
昔の何か違う復刻レスポールと違い今はギブソンでもヒストリックコレクションがあるので現実離れしたビンテージを持たなくてもいい。それをまた究極にチューンナップするショップがあったりで商売が商売を生む。お亡くなりになったゲイリームーアだって昨年来日の際に渋谷に買いに来たとのこと。現在作られる最高級のレスポールが東京に集まっているというのも凄い話だ。
ギブソンのレギュラーラインのスタンダードは重量調整の穴があるようで軽い。セミホローレスポールがいやなら一昔前の重量級レスポールにするか厳選した材料で作った昔ながらの製法の高額ヒストリックか悩むところ。どうせ軽く加工しているのならチンタオエピフォンでもいいかと悩まして結局オジサン達にヒストリックを買わせてしまう巧妙なギブソン。それにこんな本を読んでいたらそのハイスペック欲求をフルに増加させてしまう。著者の岩撫氏はその後、日本ギブソン社長ということはこれは高額なカタログ本だったのか。
ストラト本の「ギャラクシーオブストラト」も読みすぎてテープで補修しているので復刻願いたいところ。この歳になってまだカタログ好きとは呆れます。
わたしも、THE BEAUTY OF THE BURST持っていますし、夜な夜な熟読しています。あとお気に入りは、fender custom shopのムック本です。本当ギター好きにはたまりませんよね。見ているうちに欲しくなってヤバイですよね。
いつもありがとうございます。
同感ですね。この手の本はいつも夜に何度も読んでしまい
物欲を抑えるのに一苦労します。
趣味、嗜好が似ているとは嬉しいですね。
地道に物色しましょう。