アコースティックギター側の段取りが整ったところでエフェクトボードの制作。アコースティックトーンをそのまま増幅したいのでシンプルにBOSSのアコースティックシュミレーターAD2が今回の主役。オカズにフィッシュマンのディレイ。最後にBOSSのヴォリュームペダルで調整といったところです。電源は昔からの定番、グヤトーンのAC102パワーサプライ。今回、ちょっとばかりヒネリを加えたのがARTのチューブマイクプリアンプ。ローコストで昔からのベストセラーですがコンデンサーマイクとPUの2系統で使用するときのファンタム電源供給を兼ねて仕込みました。しかし、ギターから直接インプットするとEMGのマグネットとピエゾマイクからの音をアコースティックなトーンに落ち着かせることが出来るのを発見。レコーディングでチューブプリアンプが重宝されるのがわかります。エレクトリックギターでチューブというと真っ先に歪ですがローパワーでのピエゾ特有のギラつくミッドからハイをナチュラルにマスキングする技もあるとは。チューブの許容範囲の広いところが再確認されます。問題はこのARTチューブマイクプリはパワーサプライからの電源では作動しません。専用のアダプターが必要なのですが真空管を作動させるので当然と言えば当然なのですが。ギターからのインプットをBOSS・AD2にしてアンプに送りコンデンサーマイクをチューブプリ経由で別にPAに送ることも可能です。
フィッシュマンのAFXディレイもアコースティックギターに特化したものなのでエレクトリックギターで使用されるディレイとは質感がかなり違います。クリアというかラックタイプのディレイに近い感じ。残響が分離され過ぎてシングルノートのリードディレイに引っ掛かりがあります。フィードバックを下げ気味に使うのがいいかもしれませんね。
パッチケーブルはジョージエルス、プラグはモントルーブランドのソルダーレスブラスプラグですが日の出光機製作所のHKMプラグでしょう。このプラグが一番スペースを取らないのでコンパクトなペダルボードには最高です。作りやすさもソルダーレスプラグの中ではダントツですね。ブラスにコーティングを施しているようで扱いは良いようです。ブラスプラグは酸化してくると接触不良を起こす厄介なモノですが音が太く感じるんですね。たまに磨くという一手間がそのような気にさせますが、ブライトなストレート感はニッケルメッキにはかないません。
ディストーションやモジュレーション系がないので頻繁にコントロールする部分はボリュームペダルくらいなのですがボードで配置することによって接触不良やトラブルの軽減になります。バンドやスタジオでのプレイにはアコギといえども安心できる環境で弾くに越したことはありません。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます