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Guitars On Broadway

洋楽とエレクトリックギターの旅路

アービター・イングランド

2010-05-27 02:13:45 | PEDALS

Fuzz_face

ファズのセッティングもいろいろあって、 フルテンでいってしまうのがオーソドックスだがこのゲルマニウムファズの歪は4割あたりが一番おいしい。基本がローが豊かなダークなトーン。ギターのボリュームを絞ってローカット、ハイブーストの感覚がジミ的アプローチだ。マックスのファット感はアンプをブーストする隠し味的オーバードライブというより完全に主張をもった楽器。だから飛び道具のような使い方しかできないギタリストも多い。ファズフェイスのヴォリュームを絞ったグラッシーなトーンはどんなアンプでもA級アンプ化する優れモノ。

最近のハイエンドモノなんかもかなりのマニアックなセッティングができるが残念なのはルックス。みんな既存のケースにプリントや塗装で見せているだけだ。音もエグイがルックスもキテるのがファズ。重くデカくなきゃ。黄金期の60年代にリリースされたファズはみんなスタイリッシュだ。エフェクターの世界もハイブリット車みたいな感じになってしまうのが問題。


ブルースドライバー BD-2

2010-01-19 16:32:56 | PEDALS

Jpg

お馴染みのブルースドライバー。最近多くのオーバードライブべダル使ってみてコスト、音、使いやすさNO1がこれ。アンプのクランチ状態にもよるがゲインはMAX12時までが使用範囲。コンプレッションをかけてサスティーンを伸ばすよりザクザク感のクランチ目的が程よい。これもハム、シングルの両方射程距離に入っている。いいドライブは結局ギター選ばずということだろうか。ローエンドもカスタムメイドクラスのようにあり、ゲインを上げるとかなりのトレブル成分も有り音のトーンレンジも最高峰だ。ギターのピッキングニュアンスやヴォリュームコントロールの反応も最近のBOSS特有の仕上げ。

これ1台でとりあえず何とかなる傑作ドライブ。意外と歪まないマスター無しのマーシャルと相性が良かったりする。

能書きが必要ないものってそれだけ完成度が高い証拠ということでしょうか。これも実は大人向けのアイテム。


HAO OD-16

2010-01-18 21:47:47 | PEDALS

Hao

実に成熟したハイエンドドライブ。メイドインジャパンの底力を感じる実に丁寧な仕上げ。つないで音を出した瞬間の驚きが全く無く、限りなくフラットで物足りなさを感じる程だ。どこかの周波数を持ち上げていたり余計な倍音が絡みつかない。自然なコンプレッションと木目の細かい歪はほとんど40歳以上限定のような質感。クリーンブーストもしっかりとお約束。

ダイレクトSWを駆動させるとゲインとレベルだけの2コントロールで超シンプル。不思議なことにハムバッカーでもシングルコイルでも品のあるトーンが演出できる。トーンSWを入れるとトーンというよりフィルターSW的な作動で別なペダルのような感じになる。MXRより少しだけファットなキャビネットでズッシリとした重量。塗装もクリアが厚く高品質な味わい。

このペダルは他のドライブと並列につないで同時に作動させるものには向かない。あくまで単体使用の完成されたトーンだ。簡単に表現するとTSよりOD系。ダイレクトSWで澄んだクランチはさすがの一品。

うーん歪モノは奥が深い。既にこのレベルになると単なるチューブアンプのブーストなんていうものじゃなくじっくりかけっ放しでSTならセンターPU、レスポールならMIXで弾き倒す感覚でしょうね。


BOSS World 4 DN-2

2009-12-23 20:19:35 | PEDALS

Dsc02130

Dsc02131

Dsc02132

ダイナドライブ。なんともカッコのいいネーミング。こうみると最近の台湾メイドのケースの作りといい、塗装といい素晴らしい。ブルースドライバーが出て渋い歪モノは最後と思いきやまた出てしまった。カタログでもピッキングのダイナミクスに反応するということがフューチャーされているがその辺はブルースドライバーやOD-3も同じで何が違うかというと歪にかかってくるトーンがいままでのBOSSではない。重心が低めにされたダークな感じでトーンを上げるとが高い周波数に絡んでくる。ドライブを上げるとホットケーキに近い独特な質感。海外ハイエンド的な肌触りだ。ストラトで試すとチョッと前のレースセンサーとソルダーノのコンビネーションの感じがする。かなり渋いドライブだ。ドライブを12時以降に回すとかなり倍音成分の多い多少ファズ的な雰囲気。やはりクランチ設定での使用がお薦め。何かデジタル処理的な新技術の匂いもするが既存のブランドやハンドメイドメーカーより一つ上を行くニュアンスがしっかり感じてくるのはさすがBOSS。

OD-1やSD-1はマーシャル、BD-2やOD-3はフェンダー、そしてこのDN-2は最近のブティック系モダンアンプをイメージしているのか。ハマると最高だが非常に難しいペダルの一つ。そういう意味ではBOSSらしくない1品かもしれない。でもこのクセが何ともいい。


BOSS World 3 OD-3

2009-12-22 19:28:26 | PEDALS

Dsc02126

Dsc02127

Dsc02129

これがリリースされているときは海外のハイエンドドライブにハマっていたときなので見向きもしなかったがこれは傑作。ギタリストがよく言うウンチク系を見事に具体化しているトーン。今までのOD-1、SD-1系の歪に焦点をあてたものではなく、ピッキングによっての倍音とコンプレッションをいかに出すかというコンセプトだろう。ほとんどブルースドライバーと同じ世界というのがわかりやすい。クランチ系のセッティングだとミッドハイにTS系に通じるボディのある倍音が湧き出てきてローエンドは豊かに響く。

内部回路も新開発のデュアルステージ・オーバードライブ回路を採用しトラッドなペダルとは一味違う。しかし、単体でここまで完成されているとオーバードライヴが目的のチューブアンプのブースターとして使ったときに本来のアンプのトーンを変えてしまう。その原因がこのローエンドにある。スタッククラスや12×2を持つキャビネット本来の低音とぶつかる為、結局アンプのローを下げるという本末転倒になってしまう。本領発揮は低音がOKのクリーンや軽めのクランチが最高。ブルースドライバーよりもまろやかで40Wクラスの小型アンプをドライブさせるならこれ1台で完了だ。高品質なパーツで仕上げたハイエンドなトレブルもしっかりあって何とも大人的ドライブ。これがこの価格だからBOSSもやってくれる。ハイエンドマニア泣かせの1台。