ファズのセッティングもいろいろあって、 フルテンでいってしまうのがオーソドックスだがこのゲルマニウムファズの歪は4割あたりが一番おいしい。基本がローが豊かなダークなトーン。ギターのボリュームを絞ってローカット、ハイブーストの感覚がジミ的アプローチだ。マックスのファット感はアンプをブーストする隠し味的オーバードライブというより完全に主張をもった楽器。だから飛び道具のような使い方しかできないギタリストも多い。ファズフェイスのヴォリュームを絞ったグラッシーなトーンはどんなアンプでもA級アンプ化する優れモノ。
最近のハイエンドモノなんかもかなりのマニアックなセッティングができるが残念なのはルックス。みんな既存のケースにプリントや塗装で見せているだけだ。音もエグイがルックスもキテるのがファズ。重くデカくなきゃ。黄金期の60年代にリリースされたファズはみんなスタイリッシュだ。エフェクターの世界もハイブリット車みたいな感じになってしまうのが問題。