PREバーニーマースデンモデルのチューンナップ第3弾はパーツ選定の巻。なかなか組み立てが進まないのはアジア規格とUSA規格の違いが原因。形状違いをマッチさせるためにボディやパーツ加工の下準備が重要になってきます。径を広げたりが大半なのですが。
一時期ビンテージコンデンサーにハマった時期がありコンデンサーチェッカーを自作していろいろと嗜みました。ビンテージ故のメリット、デメリットが音としてはっきりと確認出来ましたがこのおかげで楽しみも半減した記憶があります。そんなコンデンサーチェッカーを再度引っ張り出し現行モノのアタリを探したらまた新たな発見です。決まりはありませんがPUはハムバッカーなので定番の値の0.022μF。レスポールをモディファイしたモデルなのでビンテージライクとも思いましたが、選んだPUがドラゴンⅡなので現行のモダンアプローチでいきます。フロントPUのトーンを絞ってもゲインやアタックが下がらずメローになるトーンでは今のところデンマークメイドのオイルペーパーの「JANSEN」がナンバー1。トーン、ルックス共に最高ですが何せ高額。シングルPUもハムバッカーPUもこれを搭載することで完結しますが今回は別なアイテムも探ってみます。最近はビンテージコンデンサーのトーンを復刻させたレプリカやギター用に特化した新モデルも多く出ていてどれも気になります。アタリハズレの多いビンテージに手をだすよりも断然オススメ。音が良くてリーズナブルでビンテージマスタードをリイッシュしたSOZOブランドも最高です。迷ったときはオレンジドロップといわれるくらい有名なのがこのポリプロフィレンフィルム。この分野でのハシリのアイテムですが、写真はビンテージ。現行品と比べても遜色はありません。そんな中で見つけたのがフランス製の黒いヤツ。Solenブランド、Fastアルミニウムメタライズドポリプロピレンフィルム。耐圧は1000Vなので真空管アンプなんかにベストなアイテムですがハムバッカーに使うと最高です。トーンを絞っても逆にゲインが増すような質感。アタックと粘りでシングルノートに存在感を与えます。価格も手ごろで大きさもポットの上にハマるちょうどいいサイズなのでバーニーマースデンモデルにはこれで。
配線材は単線の現行ベルデン8530やUSA Remington Industriesで。トグルスイッチはスイッチクラフト。ボディーに直接マウントなので取り付けネジの長いショートタイプが無難ですが昔からのタイトなスイッチングのロングタイプでいきます。純正のネジだと距離が足りないのでディープトグルナットを使います。ディープトグルナットはワッシャー部分が上部にせり出すので純正インチノブだと径が大きくスイッチが入りきらずセンターポジションに落ちてしまう弊害があります。外周の径が幾分細いセンチサイズノブがギリギリな感じです。指に痛いですがノブ無しトグルSWなら問題ないですが。ロングタイプの接点プレートは厚いワンピースなので固めの質感が味わえ、ショートタイプの接点は薄い接点プレートを2枚重ねなのでソフトなスイッチングができます。こればっかりは好みですけどね。
ヴォリューム・トーンのスピードノブは純正のモダンなアンバーをやめてエンボス文字のビンテージタイプ。機能的にはストラトノブに続くベストな形状がスピードノブだと思いますがこのデザインは素晴らしいですね。レトロなのかモダンなのか。ギブソンスタイルのギターにしかマッチングしない汎用性ゼロのスタイル。ポットはCTSのカスタム500k・Aカーブとスイッチクラフトのミルスペックジャックはいつものパターンです。