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Guitars On Broadway

洋楽とエレクトリックギターの旅路

オーラトーン 5CTV

2008-10-27 13:19:44 | AUDIO

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かれこれ25年以上使用してきたスピーカー、オーラトーンのエッジの修理をしてみた。レコーディングモニターとしてスタジオ、放送局では必ずこれが置いてあった。いわば家庭で聴くトーンを仮定してみんなこれで音作りしていた。スタンダードは一回り小さいフルレンジ1発のモデルが基本でニアフィールドモニター特有のレスポンスの早いBOSSのモデルになったような音だった。CD時代の到来に向けて80年代にこの2WAYモデル5CTVがデビューした。トーンレンジが広がりを見せたがコストダウンと新品時からエージング無しの音が飛び出すウレタンエッジ採用が耐久性に問題を与えた。10年も経たないうちにエッジが朽ちて低音が減少してきた。別のユニットを載せ変えようとしたがメーカーは既に倒産。メーカー違いのユニットだと音も変化するしオーディオ専門店に問い合わせても「エッジ交換するなら新しく買ったほうが安い」と取り合わない。老舗のオーディオ専門店が衰退していく様が手に取るようにわかった。

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そんなときネットでファンテック株式会社なるスピーカー修理のパーツショップがあり早速問合せをした。素早い対応で専用エッジはウレタンがあるが特注でラバーエッジも作れるとのこと。詳しい説明書とラバーエッジ、接着剤一式で5千円ちょっと。サイズも海外モノのようにギリギリではなくジャストフィットだ。

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手やスクレーパーで慎重にコーン紙やユニットの古いウレタンエッジを除去していく。コーンはアルコール、ユニットはシンナーを使いできれいにする。ユニットのスクレーパーの傷はご愛嬌。

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専用の強力な水性接着材を筆で塗って手で張り合わせる。飛び出した部分は指で取りながら手早く進める。

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実際に作業をすると意外と早く終わってしまった。飛び出した接着剤も乾燥すると透明になるが仕上げはプロとは違いワイルドだ。見た目より隙間無く完全密着を優先したとしておこう。音は完璧にオーラトーンだ。ラバーエッジだから通常使用だと劣化がほとんどない。硬めのイメージが無く低音もふくよかに鳴っている。ほとんどJBL4312の小型バージョンのようなアメリカンサウンド。全てのジャンルOKな万能スピーカーが蘇った。


スピーカー事情

2008-10-07 20:05:07 | AUDIO

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久々にオーディオ専門店にいってきた。記録媒体がデータになってアナログ的な調整を必要としなくなってもスピーカーだけは相変わらずだ。各メーカーはキャビネットやユニットのリファインぐらいで基本は50年以上変わらない。しかし、小型スピーカーの再生能力は目を見張るものがある。

あくまでオーディオ的なアプローチでいうと素晴らしいのがこの2アイテム。ビックリするのはデンマーク製のダリというメーカーのROYAL MenuetⅡ。セットで10万円弱。タンノイ系のヨーロッパトーン。軟らかいが決してヴォーカル物専用ではなくバンド演奏全てをバランスよく再現する。小音量でもいい音だ。ジャズや70年代のロック、クラシックまでカバーする。

究極なシステム!というようなオーディオマニアのような世界も嫌いじゃないけど、こんなコンパクトで驚くようないいトーンが出ちゃうと・・・。

下のBOSEは新型125。セットで5万円弱。コストパフォーマンスは素晴らしく高い。15年前のこのモデルの初期型を今でも愛用しているが音楽のオイシイところだけ再生するヤツだ。

昔は爆発するJBLのスタジオモニターが最高と思っていたが、最近ではヨーロッパスタイルのJBL4312XPでさえうるさく感じることがある。音楽のソース自体がリマスターが施されたCDデータになってしまっているのも大きな原因だ。昔は多様なコンディションのアナログデータをアンプ、スピーカーでいかに増幅するかだが、現在はスピーカーでバランスよくセーブするかになってきている。

でも結局、いい音はいい音。これは買いかも?