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株式会社アセラ 農薬部

農薬通信 Web版

農薬通信果樹2016年5月新規殺菌剤「ゾーベック®エニケード®」

2016-05-25 19:33:55 | 記事

新規殺菌剤「ゾーベッック®エニケード®」は、疫病・べと病などの病原菌である卵菌類に対して有効な、新規の作用機構を持つ殺菌剤です。

有効成分のオキサチアピプロリンはデュポン株式会社により開発され平成28年4月に農薬登録を取得し、5月より丸和バイオケミカル株式会社から販売されます。

製剤はオイルベースのOD製剤です。

特長

◇上方への移行性に優れており、散布時に展開中、あるいは未展開の新葉にも有効成分が行き渡ります。

◇葉の表面に付着した有効成分は葉裏まで到達し、葉裏に対しても保護作用を発揮します。

◇有効成分の大部分は葉の表面のワックス層に素早く吸収され、優れた耐雨性を発揮します。

◇これまで薬害などの事例はなく、哺乳類、鳥類、魚類に対する毒性は低いことが確認されています。またハチ等の有用昆虫に対する安全性も高く、周辺環境に及ぼす影響の少ない薬剤です。

<適用病害と使用方法>             〈2016年5月現在の登録内容〉

作物名

適用病害名

希釈倍数

使用液量

使用時期

使用方法

使用回数

 

ぶどう

 

きゅうり

レタス

はくさい

べと病

5000倍

200~700ℓ/10a

収穫14日前まで

散布

2回以内

 

100~300ℓ/10a

収穫前日まで

 

トマト

ばれいしょ

疫病

 

収穫7日前まで

 

〈注意事項〉

・ぶどうで使用する場合、無袋栽培は果実肥大期(小豆大)以降の散布において、有袋栽培は果実肥大期(小豆大)以降袋かけ前までの散布においては、果粉の溶脱が生じることがあるので十分注意してください。


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