||||||| 新規殺菌剤「ムッシュボルドーDF」 |||||||( 9月号 )
新規殺菌剤「ムッシュボルドーDF」は、日本曹達株式会社が開発した銅水和剤:塩基性硫酸銅71.2%(銅として40.0%)を含有した製品です。
塩基性硫酸銅は、糸状菌・細菌を含む幅広い病原菌に対して抗菌力を示し、既存の銅剤と同様に保護効果があり、薬剤耐性菌対策としても有効です。
規格が1kgで使用倍率500倍と扱い易い製品です。
特長
◇希釈倍数が500倍で通常の殺菌剤同様の保管・輸送・希釈作業が可能
◇有効成分である銅は、糸状菌・細菌を含む幅広い病原菌に対して抗菌力を示す
◇既存のボルドー剤と同様に保護効果があり、薬剤耐性菌対策としても有効
◇製剤の最適化等により安定した効力
◇有機JAS適合農薬として使用できる
適用病害の範囲及び使用方法 2016年9月現在の登録内容
作物名 |
適用病害名 |
希釈倍数 |
使用液量 |
使用時期 |
使用回数 |
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ぶどう |
べと病、さび病 |
500 |
200~700 ℓ/10a |
収穫前日まで |
— |
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小粒核果類(すももを除く) |
かいよう病 |
葉芽発芽前まで |
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すもも |
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黒斑病 |
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もも、ネクタリン |
せん孔細菌病 |
開花前まで |
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おうとう |
褐色せん孔病 |
収穫後 |
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※かんきつ、トマト、きゅうり、はくさい、こんにゃく、ばれいしょ、茶にも登録があります。
<使用上の注意>
・石灰硫黄合剤等アルカリ性薬剤との混用はさけてください。
・ぶどうに使用する場合、着色期前(袋かけ前)は薬害を生じるおそれがあるので薬害軽減のために炭酸カルシウム水和剤を加用してください。着色期以降(袋かけ期以降)は果房に汚れを生じるおそれがあるので、無袋栽培では果房への散布はさけてください。
・ももに使用する場合、収穫終了後の使用は薬害(落葉)を生じるおそれがあるので、薬害軽減のために炭酸カルシウム水和剤を加用してください。
・おうとうに使用する場合、薬害を生じるおそれがあるので、必ず炭酸カルシウム水和剤を加用してください。
・適用作物群に属する作物又はその新品種に本剤を初めて使用する場合は、使用者の責任において事前に薬害の有無を十分確認してから使用してください。また使用量、使用時期、使用方法等を誤らないように注意し、できるだけ関係機関の指導を受けてください。