||||||| 時期の防除「ハスモンヨトウ」と薬剤情報 |||||||
山梨県は9月上旬、昨年に続き本年令和6年も病害虫防除所情報として「ハスモンヨトウの防除について」を発表しました。
近年の気象的要因が原因か夏以降の発生時期が早く、発生量も多くなっている傾向です。
10月に入っても野菜畑や果樹園で害虫を見かけます。
他県でもハスモンヨトウの発生情報が発表されています。
ハスモンヨトウは広食性な面もあり様々な作物の葉を加害します。
畑に行ったら葉っぱがなくなっていたという経験はありませんか?
近くに大きくなった幼虫を見かけたことはありませんか?
害虫防除には害虫が入ってこないようにネットなどを設置する耕種的防除方法や薬剤(農薬)を用いて防除する化学的防除方法などがあります。
農薬を使用する場面で悩むのは色々な種類の農薬があることです。
選択や効果に困った時は新しい農薬を検討することが有効です。
新しい作用機構(殺虫剤分類:30)の殺虫剤として、以前農薬通信で紹介した「グレーシア乳剤」や「ブロフレアSC」は、チョウ目害虫を得意とする殺虫剤です。
もし畑でハスモンヨトウの加害に困った時は、このような薬剤を選択することも害虫から作物を守る有効な手段になると思います。
ご使用の際は最新の登録内容(作物)を確認してください。
※ 殺虫剤を用いる際は目的の害虫の生態を知ることが重要です。
ハスモンヨトウの場合、一般的に作物を加害するのは幼虫期です。
終齢幼虫の場合、薬剤の効果が効きにくいことがあるので、若齢幼虫期までに薬剤防除を実施し作物の加害を軽減しましょう。
グレーシア乳剤
令和6年度から新規格100㎖が発売されています。
「速く効く。あの害虫にも効く。」
特 長
- 新規作用性の有効成分「フルキサメタミド」配合。抵抗性コナガにも卓効
- 葉内に薬剤が浸透、葉裏の害虫も退治
- 幅広いチョウ目害虫に効果
- 殺虫効果は約2週間持続
農薬メーカーサイト
野菜・茶用殺虫剤「グレーシア乳剤」https://www.nissan-agro.net/gracia/
果樹用殺虫剤「グレーシアフロアブル」https://www.nissan-agro.net/products/single.php?id=24743
「グレーシア乳剤技術資料」https://www.nissan-agro.net/data/propdf/24185_pro.pdf
ブロフレアSC
令和6年9月18日に適用拡大されました。
特 長
- 新規作用機構【殺虫剤分類:30】であるため、既存剤の抵抗性を獲得した害虫にも優れた効果
- チョウ目・ハムシ類の専門剤
- 速攻的な殺虫効果と、3週間程度の長い残効性
- 耐雨性に優れ、突然の降雨があっても効果の持続性に変わりありません。
農薬メーカーサイト
殺虫剤「ブロフレアSC」https://www.mc-croplifesolutions.com/products/introduction/brofreya/
「ブロフレアSC技術資料」https://www.mc-croplifesolutions.com/assets/pdf/products/techDoc/24422_技術資料_ブロフレアSC技術資料.pdf
適用拡大情報(令和6年9月18日)
新しく作物名が追加された品目
「未成熟とうもろこし」
「豆類(種実、ただし、だいず、あずき、いんげんまめ、えんどうまめ、そらまめを除く)」
「豆類(未成熟、ただし、えだまめ、未成熟そらまめ、さやえんどうを除く)」
「だいず」「いんげんまめ」「そらまめ」「未成熟そらまめ」「えんどうまめ」「さやえんどう」「あずき」「さといも」「てんさい」「アスパラガス」
作物名の変更
「レタス」、「非結球レタス」 → 「レタス類」
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