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目指せ!1000pv/日

何故、システム開発はうまくいかないのか(4)

2008-07-12 21:09:04 | 分かる人にしか分からない話
何故、IT業界のシステム開発は予定どおりに行かないのか。そこには色々な「こんなハズじゃ・・・」がある。誰もが最初の計画ではうまく行くことを予期している(ちゅうか、当たり前)。しかし、終わってみると予想を大きく外れ「こんなハズじゃ・・・」となる。

これを見てもらいたい。IT業界に限らず、他の業界と比較した場合のグラフである。IT業界の仕組みは建設業界をモデルにしている。

建設業界のゼネコンのようなピラミッド階級もそうだし、受注単位を「工事」と呼んだり、プログラムのコーディング工程を「製造」と呼んだりしている。一般ピープルには「ソフトウェア開発」→「工事」、「製造」というのはイメージできないのではないかと思うが、我々の業界ではフツーの会話で使われているというのは事実である。

建設業界もモデルにしていながら、建設業界は規模が大きくなっても予想を外れて予算オーバになることが少ない。だいたい+-0%付近に横一列になっている。一方IT業界は規模が大きくなればなるほど、予算オーバの率が高く右上がりのグラフの傾向が出ている。

これが何故なのかはIT業界の永遠の課題であるが、自分は根本的にソフトウェアはモノではないというのがあると思っている。モノじゃないのを作っているのにモノを作っている建設業界をモデルにしているのだから無理があるのではないかと思う。

他の業界から比較するといかに原価管理ができていなく、いい加減かということである。そんないい加減だから、工事進行基準を導入せよという話がでてくる。この工事進行基準だが、他の業界では導入しているところもある。IT業界でも外資系は導入しているらしい。(ちゅうか、海外のIT業界の会計監査基準がそうだから)。日本は今時点で導入している会社は数社しかない。この日本にソフトウェア会社がゴマンとあるのにである。

この工事進行基準だが中身はEVM分析そのものである。だったらEVM分析でいいんじゃんと思うが、それさえもできている会社が少ないのだ。そもそも殆どのソフトウェア会社がEVM分析ができていたら、工事進行基準を導入せよてな話も出なかっただろう。

さて、今までがいい加減でドンブリ勘定でやっていたので、この工事進行基準がIT業界にどういう影響がでるのか、いい方に働くのか、悪い方に働くのか。現場の管理がどう変わるのか。中小ソフトウェア会社に有利に働くと考えている人もいるが、大方は余計な管理稼働がかかると胡散臭がっているのではないだろうか。

何故、システム開発はうまくいかないのか(3)

2008-07-06 22:11:45 | 知られざるIT業界の実態
最近思うのだが、技術者は技術馬鹿のままで本当にいいんだろうか

だから技術者は報われない

ここに2つのタイプの2人の技術者(と、言うと語弊があるか?)がいる。一人は日亜化学工業で青色発光ダイオードを発明した中村氏。一方、DSの脳トレで大ヒットを飛ばした川島教授。中村氏の方は企業人であるが、沿い炉発光ダイオードという世界的な発明が正当に評価されていないと裁判まで起こしている。一方、川島教授は脳トレで大ヒットを出しながらも、その監修料、な、なんと24億円を受け取らず、大学に納めているという。

この2人は対照的である。

中村氏の言い分は、「自分は一企業の社員ではあるが、青色発光ダイオードの発明に関して、会社側は大して投資もせず、満足な開発費用も与えれなかった。なのに、企業の中での発明ということで中村氏個人には大して大きな見返りが当たえられず、会社が横取りするような格好になってしまった」と言うのである。
ま、会社なんてそんなもんだろうと思う。それに怒っているのだろうと思う。世間一般の人が見ると中村氏の言い分が「正当」と思うか「ガメツイ」と思うか。

日本の企業では伝統的に「終身雇用」というのが基本にある。未だに、転職を短い期間に繰り返す人間は再就職に不利であったり、年齢が進むとなかなか転職が難しかったりする。転職そのもが「悪い」という概念がいまだに根強く残っているのである。企業の方もそれを逆手に取り「嫌なら辞めろ」的な態度に出る。つまり、その裏には「会社を辞めると荒海に放り出されるようなもんだぞ、それでもいいなら辞めろ」と言っているのだ。そういった風習もあり、日本では雇用の流動性が低い。「今の会社で我慢するか・・・」となるのである。

それに対し、外国は違う。だいいち「終身雇用」なんている概念は存在しない。自分の主張が認められない、成果が認められない、待遇が悪化するとすぐ辞めてしまうのである。だから雇用の流動性は高い。以前、某外資系の会社に勤めていて台湾の工場に出張したときに相手してくれた担当者が「自分はこの会社3回め」と語っていた。日本の風習ではまず、一旦辞めた会社に戻ってくることが非常識で、ありえないが、この人は2回戻ってきているのである。その当時は、「まー、お国が変われば、事情も変わるからなー」とぐらいにしか思っていなかった。

だから、どうも、日本の習慣の中では技術者は「しょうがなく我慢させられている」という感がする。中村氏のいうことも世界的に見れば当たり前のことかもしれないが、日本の中では異端である。最近は年金制度の崩壊、終身雇用も崩れている、若い連中は転職を繰り返すと言うが、技術者が自分の力を発揮できる職場を自由に選べるようになるのはいつのことだろうか。

それとは反対に川島教授の24億円の話を、「こんなことが広がると、企業は技術者はやりたい仕事さえあたえておけばお金が入らなくても満足していると思われてしまう」と危惧している。まー、川島教授には川島教授の言い分があって、きっと脳トレの監修は自分の仕事の中で本業ではなく、あくまでオマケ的にやったこと。それがたまたま莫大な利益を出したからと言って、自分はやることが他にある・・・と言うことではないのか。(本心は本人に聞いてみないと分からないが)

企業の中で技術者として働いているア・ナ・タは上の二人のどちらのタイプだろうか?

OpenSuSE11.0

2008-06-28 22:57:29 | Linux
OpenSuSE11.0が正式にリリースされたのでインストールしてみた。

まずはお試しにVMwareの仮想マシンを使ってインストールしてみた。10.3ではkde3とkde4が中途半端に同居しているような状態だった。11.0になってkde4がかなり熟成している(らしい)のでここはデスクトップ環境にkde4を選んでみた。始めて、マジメにkde4を使ってみたがなんだかイマイチ。デスクトップにvistaとおなじようなガジェット(ちゅうの?)があるが、こんなもんいらん。kde4のコントロールパネルもよーわからん、イマイチ。
VMwareの仮想マシンにインストールして気がついたのがVMware-toolsが最初から入っているようだ。後からVMware-toolsをインストールすることなしに、videoの設定が自動でされた。(ちゅうか、後からVMware-toolsをインストールしようとしたら競合していると怒られた)。ふぅーーん、VMwareってオープンソースじゃないんだけど、VMware-toolsだけははいっているんだ。

で、今度はネィティブなマシンにインストールしてみた。10.2→11.0へのアップデート、デスクトップ環境はkde3を選んだ。見た目は今までとほとんど変化なし。(同じkde3だからねぇ)firefoxが3.0になっている。

firefox3.0は使い心地はまあま。firefox2.xと同じフォントの設定にしているはずだが、微妙に表示が違うような気がするが、それほど問題となるようなものではない。ここでちょっとこまったのがfirefoxのbookmarkを共有するpluginのGoogle Browser Syncがfirefox3.0に対応していないこと。どうやらGoogle Browser Syncはもう開発が終了してしまっていて、3.0には対応しないようだ。それに変わるpluginとしてfoxmarksというのがある。実際に使ってみてGoogle Browser Syncと比較してbookmarkに関しては機能不足はないが、foxmarksが共有できるのはbookmarkだけである。Google Browser Syncはそれ以外にも履歴とかクッキー、パスワードは共有できない。そういう意味ではGoogle Browser Syncは惜しい。それに対してfoxmarksはまだ発展途上なんだろうか、設定メニューを開くと
XML パースエラー: 定義されていない実体が使用されています。
URL: chrome://foxmarks/content/foxmarks-dialog.xul
行番号: 76, 列番号: 29:                            <label class="text-link" onclick='FoxmarksForgot()'                                value="&dialog.label.forgotPassword;" />
----------------------------^

てなエラーが出る。今後に期待。

その他で気がついたのは、VMwareのvmware-config.plでエラーが出る。
Your kernel was built with "gcc" version "4.3.1", while you are trying to use
"/usr/bin/gcc" version "4.3". This configuration is not recommended and VMware
Workstation may crash if you'll continue. Please try to use exactly same
compiler as one used for building your kernel. Do you want to go with compiler
"/usr/bin/gcc" version "4.3" anyway? [no]

と聞いてくるので、そのまま[no]を選ぶと
For more information on how to troubleshoot module-related problems, please
visit our Web site at "http://www.vmware.com/download/modules/modules.html" and
"http://www.vmware.com/support/reference/linux/prebuilt_modules_linux.html".

Execution aborted.

で、残念でしたで終わってしまう。しょうがないので無理やり[y]を選ぶと
Trying to find a suitable vmblock module for your running kernel.

None of the pre-built vmblock modules for VMware Workstation is suitable for
your running kernel.  Do you want this program to try to build the vmblock
module for your system (you need to have a C compiler installed on your
system)? [yes]

Extracting the sources of the vmblock module.

Building the vmblock module.

Using 2.6.x kernel build system.
make: ディレクトリ `/tmp/vmware-config1/vmblock-only' に入ります
make -C /lib/modules/2.6.25.5-1.1-pae/build/include/.. SUBDIRS=$PWD SRCROOT=$PWD/. modules
make[1]: ディレクトリ `/usr/src/linux-2.6.25.5-1.1-obj/i386/pae' に入ります
make -C /usr/src/linux-2.6.25.5-1.1 O=/usr/src/linux-2.6.25.5-1.1-obj/i386/pae/. modules
  CC [M]  /tmp/vmware-config1/vmblock-only/linux/block.o
  CC [M]  /tmp/vmware-config1/vmblock-only/linux/control.o
  CC [M]  /tmp/vmware-config1/vmblock-only/linux/dbllnklst.o
  CC [M]  /tmp/vmware-config1/vmblock-only/linux/dentry.o
/tmp/vmware-config1/vmblock-only/linux/dentry.c: In function ‘DentryOpRevalidate’:
/tmp/vmware-config1/vmblock-only/linux/dentry.c:101: error: ‘struct nameidata’ has no member named ‘dentry’
/tmp/vmware-config1/vmblock-only/linux/dentry.c:101: error: ‘struct nameidata’ has no member named ‘dentry’
/tmp/vmware-config1/vmblock-only/linux/dentry.c:102: error: implicit declaration of function ‘path_release’
make[4]: *** [/tmp/vmware-config1/vmblock-only/linux/dentry.o] エラー 1
make[3]: *** [_module_/tmp/vmware-config1/vmblock-only] エラー 2
make[2]: *** [sub-make] エラー 2
make[1]: *** [all] エラー 2
make[1]: ディレクトリ `/usr/src/linux-2.6.25.5-1.1-obj/i386/pae' から出ます
make: *** [vmblock.ko] エラー 2
make: ディレクトリ `/tmp/vmware-config1/vmblock-only' から出ます
Unable to build the vmblock module.

The vmblock module enables dragging or copying files from within a guest and
dropping or pasting them onto your host (guest to host drag and drop and file
copy/paste).  The rest of the software provided by VMware Workstation is
designed to work independently of this feature (including host to guest drag
and drop and file copy/paste).

If you would like the guest to host drag and drop and file copy/paste features,
you can install the driver by running vmware-config.pl again after making sure
that gcc, binutils, make and the kernel sources for your running kernel are
installed on your machine. These packages are available on your distribution's
installation CD.

vmblockというmoduleのコンパイルでコケる。どうやらhostマシンとguestマシンの間のdrag&dropの時のモジュールのようなのでとりあえずはいいっか、無視して続行。まー、これでもとりあえずは動いているので次期のVMwareのリリースで修正されることを期待。

それからOpenSuSE11.0に変わったからなのか、他の原因なのかわからないが、デジカメが認識しなくなった。他のUSB storageデバイスはちゃんと使えているのになぜかデジカメだけがダメ。

Jun 28 22:21:16  kernel: hub 1-0:1.0: unable to enumerate USB device on port 2
Jun 28 22:21:17  kernel: usb 3-2: new full speed USB device using uhci_hcd and address 7
Jun 28 22:21:17  kernel: usb 3-2: configuration #1 chosen from 1 choice
Jun 28 22:21:17  kernel: scsi16 : SCSI emulation for USB Mass Storage devices
Jun 28 22:21:17  kernel: usb 3-2: New USB device found, idVendor=04da, idProduct=2372
Jun 28 22:21:17  kernel: usb 3-2: New USB device strings: Mfr=1, Product=2, SerialNumber=0
Jun 28 22:21:17  kernel: usb 3-2: Product: DMC-TZ3
Jun 28 22:21:17  kernel: usb 3-2: Manufacturer: Panasonic
Jun 28 22:21:17  kernel: usb-storage: device found at 7
Jun 28 22:21:17  kernel: usb-storage: waiting for device to settle before scanning
Jun 28 22:21:18  kernel: scsi 16:0:0:0: Direct-Access     MATSHITA DMC-TZ3          0100 PQ: 0 ANSI: 2
Jun 28 22:21:18  kernel: sd 16:0:0:0: [sdd] 3901439 512-byte hardware sectors (1998 MB)
Jun 28 22:21:18  kernel: sd 16:0:0:0: [sdd] Write Protect is off
Jun 28 22:21:18  kernel: sd 16:0:0:0: [sdd] Mode Sense: 04 00 00 00
Jun 28 22:21:18  kernel: sd 16:0:0:0: [sdd] Assuming drive cache: write through
Jun 28 22:21:18  kernel: sd 16:0:0:0: [sdd] 3901439 512-byte hardware sectors (1998 MB)
Jun 28 22:21:18  kernel: sd 16:0:0:0: [sdd] Write Protect is off
Jun 28 22:21:18  kernel: sd 16:0:0:0: [sdd] Mode Sense: 04 00 00 00
Jun 28 22:21:18  kernel: sd 16:0:0:0: [sdd] Assuming drive cache: write through
Jun 28 22:21:18  kernel:  sdd: sdd1
Jun 28 22:21:18  kernel:  sdd: p1 exceeds device capacity
Jun 28 22:21:18  kernel: sd 16:0:0:0: [sdd] Attached SCSI removable disk
Jun 28 22:21:18  kernel: sd 16:0:0:0: Attached scsi generic sg4 type 0
Jun 28 22:21:18  kernel: usb-storage: device scan complete
Jun 28 22:21:18  kernel: attempt to access beyond end of device
Jun 28 22:21:18  kernel: sdd: rw=0, want=3901440, limit=3901439
Jun 28 22:21:18  kernel: printk: 8 messages suppressed.
Jun 28 22:21:18  kernel: Buffer I/O error on device sdd1, logical block 3901310
Jun 28 22:21:18  kernel: attempt to access beyond end of device
Jun 28 22:21:18  kernel: sdd: rw=0, want=3901440, limit=3901439
以下、延々と・・・

デバイスの認識はできているのだが、パテーションの中身がちゃんと読めていないようだ。メモリの中身が壊れたかと思ったが、デジカメではちゃんと写真はみれるし、SDカードを取り出してUSBアダプタで接続すると見ることができる。これは原因不明。

今年もイチゴ狩りに行ってきた

2008-06-28 22:30:52 | ウチの子供達
今年もそろそろいちご狩りにいい時期に来た。毎年行ってるところにいちご狩りに行ってきた。
2年前は天気が悪く、イチゴも味が薄くて水ぽかった。去年は天気が良くて最高に甘かった。で、今年は4、5月の天気がイマイチだったのでどうかなと思っていたが、まあまあの出来。去年程ではないが、大きくて甘いのがあった。

午前中たらふくイチゴを食べたので、少々ゲップ気味。

何故、システム開発はうまくいかないのか(2)

2008-06-24 00:06:30 | 分かる人にしか分からない話
今や、世間一般的に「システムは動いていて当たり前」なのである。誰もが、それがたまたまであっても、昨日までは動いていても、いざ自分が前にしたときに動いていないと「チェッ」と舌打ちし「何でトラブるんだ、だらしねぇな」と思うのである。

しかし、よーく考えてみると、何でもそうだが、100%完璧というものはこの世にありえない。それは99.999999・・・%かもしれないが100%ではない。その残りの0.00000001%をゼロにするためにはどれだけの労力が必要なのか。

特にトラブルに神経質なのは金融系、銀行とかだ。
6000人が作ったシステムは必ず動く
を見てもらいたい。6000人である。6000人月ではない。6000人である。つまりピーク時にこのシステムに関わったエンジニアが6000人。延べ人月にすると4万人月と書かれている。途方もない数字だ。きっと、最近よくある金融系のトラブルで信用を失墜しないように相当な力をいれたのだと思う。

しかし結果は残念なことに初日からトラブル
テストが甘かった? ――システムトラブルは防げたのか
(6000)人が作ったシステムは必ずどこか壊れている

延べ4万人月を投入したシステムが初日からトラブル。しかも原因は文字コード。「そんなの、事前にテストできなかったのか」と思うかもしれないが、それが上の0.00000001%だったのかもしれない。

またこの業界は人をつぎ込めばつぎ込む程効率は落ちて仕事が遅れるというマーフィーの法則がある。

果たして、これが予測できたかどうかというと微妙だと思う。予測できていたならテストされていたはずだ。結果的に、「くだらない」と思えるような些細な原因でも、トラブルを0%に抑えることは困難である。誰もが最初はうまく行くことを想定していたはず。(そうじゃないとおかしい)しかし、最後には色々な「こんな筈じゃ・・・」がでてくる。そう、この業界は蓋を開けてみれば「こんな筈じゃ・・・」が多すぎるのである。

IT業界の重鎮、IBMが落札した保険業務システムの再構築も最初は誰もがうまく行くと思っていた。しかし結果的には
Java400万行の大規模再構築,1年3カ月遅れるも全面稼働
遅れに遅れ1年3ヶ月遅れ。法改正までギリギリ間に合ったと言う状態。IBMは世界から先鋭を集めなんとか完成にこぎつけた。発注者側の日本貿易保険も「もしも、万が一」のために旧システムの改修も影で行っていたというのだ。きっとハラハラドキドキで見ていられなかったのだろう。結果的にそれは無駄に終わったが、日本貿易保険にとってその無駄は無駄ではなかった。

1年3ヶ月遅れでこの規模のシステムだから相当な予算オーバで赤字だろうが、それができるのがさすがIBM。ふつーの会社じゃとっくに潰れてる。

何故、システム開発はうまくいかないのか(1)

2008-06-22 23:08:17 | 知られざるIT業界の実態
最近、5月、6月と忙しかった。
通常、我々の業界は年度予算で動いている。1月から3月までの年度末が駆け込み需要もあり忙しく、年度が明けた4~5、6月は暇なのが通年であるが、今年は違う。

結局、去年の年度末まで終わらなければなかったものが終わらず、それが後を引いてしまったのだ。

何故、そんなことになってしまったのか、色々理由、原因はあるが、自分が思うに、IT業界の根本的な体質にあると思う。日本全国、今自分が勤めている会社も含め受託開発をしている会社は山ほどある。受託開発はパッケージ開発のように折角開発してもヒットしなければ1円にもならないということはない。しかし、その代わり最初の契約で「これだけの予算(受注金額)でここまで(要求仕様)やります」と約束(請負契約)するわけだ。契約破棄にならない限りは、この受注金額は納品後に手にすることはできる。

手にすることはできる・・・と、は言っても、それが必ず利益になるとは限らない。簡単な話、受注金額以上に開発にお金(原価)がかかってしまえば赤字だ。それ以下なら利益になる。

ここまでは子供でもわかりそうな簡単な話だが、それがどれだけのもの(要求仕様)がどれだけ(原価)でできてどれだけ利益(受注金額-原価)なのかと言われると、全く不透明なのが、この業界なのである。

前にもこのblogで書いたとおり自分は根本的に「ソフトウェアは物ではない」と思っている。他の業界にないくらい、原価に対する考え方がいい加減だ。

また、発注者側も本当のソフトウェアの価値というのを認めていない。だいぶ昔の話になるが、F通が水道局のシステムを1円で入札したというのがあった。F通は別にこの入札はタダ当然でもよく、その後の開発で元を取ろうと思っていたのである。

別に、会社としてトータルで採算が合えばそれでもいいのかもしれないが、そんなものが横行してしまうと、じゃ、「そもそもシステムの価値って何なの?」ということになってしまう。ま、これはかなり古いビジネスモデルで、今じゃもうこんなことはやられていないだろう。でも、今だ見積書に「システム1式 ○○○○○円」と持ってくる会社はある。

そんなこんなでIT業界受託開発の原価管理と見積り管理は他の業界に類を見ないくらいいい加減なのである。片や技術的な面のハードウェアはソフトウェアどんどん進歩しているのに、片方ではこんなヒューマン的なことをやっているのである。
だからこんな、しっかり原価管理せよという話も上がってしまうし、もっとちゃんと発注者側と何をどこまで作るか、ちゃんと契約に盛り込めよてな話も上がって来てしまうのである

最近はシステムが社会に置ける重要度というのも増している。例えば銀行のシステムが1時間でも止まったらニュースになるし、ひかり電話がダウンするとニュースになる。JRの改札がストップしたらこれまたニュースになる。社会に置ける重要度が増す一方、これらのトラブルの原因というのがこれまた、些細なヒューマンエラーだったりすると、世間は「IT業界は何やってんだかなー」と思ってしまう。ライブドア事件なんてのもあったし。

で、もって今やIT業界は学生人気最低ランクらしい。それに対するIT業界側の反論(ちゅうか、半分焦り)もあるが、果たして、今時の若者に「10年死に物狂いで働け、修行だ」なんて理論は通じるのだろうか。

自分は学生の頃からこの業界に入りたくて工業系の学校に入った。その頃は「これからの花形産業」と言われていて、プログラマが足りなくなると言われていた。実際、会社に入った同期でも全然畑違いの文系卒がプログラマやってたりした。そうこう、言っている間にバブル崩壊。そうなると一気にプログラマが余りだしてリストラ。

果たして、学生から「新3K(暗い、キツい、帰れない)」と敬遠されるこのIT業界に未来はあるのだろうか。

今日は子供の運動会だった

2008-05-31 20:47:35 | ウチの子供達
今日は子供たちの運動会だった。
最近、なんだか寒い。もう、6月になるというのにさっぱり暖かくならない。今日も天気予報では最高気温14度。今までの運動会でこんな寒かったことはない。運動会の会場に来ている父兄はみな冬の格好している。おまけに子の時期は風が強いし。飲み物なんて冷たい飲み物なんて飲んでいられない。暖かいお茶かコーヒが欲しくなるくらいだ。

今年からチビが1年生なので兄弟揃って運動会。チビは1年生なので午前中で終わり。お兄ちゃんは3年生なので今年からは午後もある。去年までは午前中で終わりだったので、家でお昼を食べていたが今年からは学校のグラウンドで昼食。寒いは風が強くて埃は舞うはで大変。

こんな調子じゃ、毎年恒例のイチゴ狩りは遅くなりそうだ。

オートバイ運転は“脳トレ”になるか 川島教授とヤマハ発が共同研究

2008-05-24 23:04:43 | C級ニュース
あの脳トレでブームを巻き起こした川島教授が

オートバイ運転は“脳トレ”になるか 川島教授とヤマハ発が共同研究

てなことを言っているらしい。たしかに車と違ってバイクは体の五感のすべてを使って操作する乗り物である。そこが、機械に乗せられているといった受動的な車とは違って自分が操っているのだという、能動的な乗り物なのである。

さて、ヤマハと共同開発でなにが出来上がるのだろうか。バイクに乗った後で脳年齢がメータに表示されるのだろうか

あっという間にゴールデンウィークも終わり

2008-05-11 21:58:03 | 分かる人にしか分からない話
最近、仕事が忙しかった
結局3月末まで終わっていなければならないものが、終わっていなく、4月末でも終わらず、ゴールデンウィークの後半4連休は仕事に出ることになってしまった。休めたのは5/5の子供の日だけ。

その余波はまだ残っているが、今週は久しぶりに休んだような気がする。
昨日今日は晴れてはいたものの気温は低く肌寒かった。昨日の午前中は車の久々の洗車。今日の午前中はバイクのオイル交換。午後から子供たちが乗りたいというのでひとりずつ交代でいつものアイスクリーム屋さんへ。

なんだか、休んだか休んでいないんだか・・・わからないまま土日は終わってしまった。

今日はレラに行ってきた

2008-04-29 21:00:29 | ウチの子供達
世間は連休なので、我が家も家の中や近所をウロウロしているだけでなく、連休らしく子供達をどっかに連れて行ってやらなければ・・・

ついこの間の土曜日に大きい方が家で捻挫した。「何で?家の中で捻挫?」と思って本人に問い正すととうさんとおかあさんのベットの上でピョンピョン跳ねていて捻挫したと白状した。まったく、もう。

てなわけで、あまり激しく運動するような所には行けない。まー、車で移動できて適当な所を色々探してレラに行くことにした。いざ、千歳空港近くになっても何の案内もなく、国道から見えているのにどーやって行ったらいいのかわからず、周りをグルグルして相当なタイムロス。まったくもう、もっとわかりやすくならないのか。

今日は気温も高くなく肌寒いくらいだった。外は寒いが店の中に入ればそうでもないのでちょうどいいか。中はアウトレットショップの集まり。昼飯食べて、デザートも食べて、買い物して帰ってくる。

その中でLOGOのお店を見つけた。そー言えば、なぜだかみんなLEGOの袋を持っている人が多い。何かいいものがあるんだろうか?と思って行ってみると、そこはLEGOブロックのワンダーランド。いやー、こんなに種類があるとは知らなかった。そこに入るとチビの目が血走る。目に入るもの入るもの、「これ欲しい」が始まる。

連休だし、しょーがないなと思ってチビにLEGOブロックを買ってやった。自分のものを買ったら「お家に帰ろう」が始まる。まったくもう、こいつは。

家に帰ってきて早速、チビはブロックと格闘。ほとんど一人で組み上げた。LEGOはテーマがあってテーマに合わせてブロックのパーツを組み合わせて売っている。今回はランボルギニーだろうか。前回のも結構難しくて、「これって、本当に子供用かぁ?」と思うくらいだ。今回も、結構凝っていてドアも開くし、後ろのトランクも開く