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シロガネの草子

展覧会は国民と共に昼間に行きましょう

鏑木清方 《夜寒》

今年も長かった暑い時期がようやく収まり、夜空を見上げれば済んだ月を、見ることが出来るようになってきました。


上村松園 《待月》

町のなかの灯りが煌々と照るなか・・・・・

横浜ならぬ夜の東京で日本工芸会の総裁を務められていらっしゃいます、佳子内親王殿下には両陛下並び敬宮殿下を御出迎えなさいました。


その日の朝はベトナムに出発される皇嗣両殿下をお見送りされる佳子内親王殿下。朝も夜もその姿形はあたかも、黄菊と白菊の華やかさと気品を兼ね備えた誠にめでたき姫宮のお姿です。


伊藤渓水 《黄菊白菊にシジュウカラ》

人々が仕事から疲れて家路に着き夕飯も食べてゆっくりしている夜8時。


小西長廣 《小太夫之図》

なんと両陛下と敬宮殿下は三越本店で開催されている『日本工芸展』へお出ましになられました。


その時間は勿論三越は閉店しております。しかし天皇御一家は御出ましになられました。


“ならう系”の『勇者パティー(夜行性)』のような御一家。

(たった1話で打ち切りとなった伝説の漫画)
案外図太く生き残るか?それとも魔王側に寝返るか?でも昼間に行動出来ないのが困りもの。


山田秋坪 《黄菊にウメモドキにハイイロオウチョウ》

・・・・今年で『日本工芸展』は第70回の節目の年ですからそれで御出ましになられたのでしょうか?


上村松園 《長夜》


漆芸作品を御覧になられる両陛下と敬宮殿下方と佳子内親王殿下と職員の方々。

説明を受けていらっしゃいます。夜の8時であります。

何時見ても気品と、笑いを誘う太眉を引かれた皇后陛下。


井川洗崖 《烏になった話》

その後は御所にて夜のお食事をされたのでしょうか?

「工芸品には前から興味がありました❤️」


上村松園 《娘》

敬宮殿下は御所人形をご覧になられても、同じことを仰られるような・・・・。



天皇陛下
「何かありますか、佳子ちゃん」

皇后陛下
「何か感想あるの、佳子ちゃん」

敬宮殿下
「何かある、お姉さま」

「あん💢」

「くっ💢」

「別に」

「ふん❕」

・・・・そうなれば伝説になったのに・・・・佳子内親王殿下は“エリカさま”ではありませんので、勿論そんなことは仰いません。

『どうですか佳子ちゃん』と陛下が仰られたことが話題になりました。でもそれが正しいのでしょうか?

天皇御一家は朝からお忙しくいらした佳子内親王殿下に対しては“ありがとう”と言うべきでしょう。

いきものがかり 《ありがとう》
『“ありがとう”って伝えたくて、あなたを見つめるけど

繋がれた右手は、誰よりも優しく ほら声を受け止めている
まぶしい朝に 苦笑いしてさ あなたは窓を開ける 舞い込んだ未来が 始まりを教えて またいつもの 街へ出かけるよ
でこぼこなまま 積み上げてきた 二人の淡い日々は こぼれたひかりを 大事に集めて いま輝いているんだ

“あなたの夢”がいつからか“ふたりの夢に変わっていた 今日だって いつか 大切な 瞬間 あおぞらも 泣き空も 晴れわたるように

“ありがとう”って伝えたくて あなたを見つめるけど

繋がれた右手が まっすぐな想いを 不器用に伝えている

いつまでも ただ いつまでも あなたと笑っていたいから信じたこの道を 確かめていくように 今 ゆっくりと歩いてゆこう

ケンカした日も 泣きあった日も それぞれ 彩咲かせて 真っ白な心に 描かれた未来を まだ書き足してゆくんだ 誰かの為に生きること 誰かの愛を受け入れること そうやって今を ちょっとずつ重ねて 喜びも悲しみも 分かち合えるように

“愛してる”って伝えたくて あなたに伝えたくて かけがえのない手を あなたをこれからを わたしは信じているから

“ありがとう”って言葉をいま あなたに伝えるから

繋がれた右手は 優しくほら この声を 受け止めている』


上村松園 《初秋》


・・・・常々、天皇陛下には国民と共に歩むと言われておられますが。


(圧倒的な映像美でシロガネ驚愕!!スッカリはまってしまった・・・・


「天官賜福恐れるもの無し」

中国アニメ《天官賜福》・・・・天の祝福という意味。来年《天官賜福その弐》が放送されます。中国4千年の歴史はダテではありません)


「天皇御一家は」


「日本国民の模範と良心の象徴」


「そうでしょ」

後藤サン
「夜8時の行動がね~~」


《新日曜美術館》より

毎年欠かさず録画しておりますが、目的は主に着物です。専門学校へ通っていた時に実際に三越の工芸展を見に行った事がありました。やはり目的は着物でして、後はさ~~と見ただけでした。


『日本伝統工芸展』






伝統は生まれ進化する~第70回日本伝統工芸品~

ナレーション
「今年の応募作1177点の頂点に輝いた漆芸の作品、暗い色から輝く白から青そして深い藍へと移る鮮烈なグラデーション」

「モチーフは遥かに広がる海。煌めく技にはどんな思いと技が込められているのでしょうか」


日本工芸会総裁賞を受賞した漆芸家の松本達弥氏作品。彫漆箱《遥かに》




松本氏
「今回の原点というか、そうゆうもので模型を作ってデザインをして。私が香川県出身で常に瀬戸内海の海とか、釣りとか、海水浴とか、そういう意味では“波”というのは常に生活と共にあったものですから」

「穏やかな色の出し方で少し柔らかな瀬戸内の揺らぎの中の波という形で」

ナレーション
「穏やかな波は松本さんが得意とする彫塗(ちょうひつ)という技法で表現されております。幾重にも塗り重ねた色漆、それを彫り込んで断層を見せるのです」

「白から紺への濃いグラデーションを表現するために、重ねた色は何と、50色」

「こちらは塗り終わったお盆」

「50色塗り重ねても厚さは2ミリにも満たない厚さ。刃先から伝わる感覚が頼りです」




ナレーション
「彫った断面を砥石で研くと・・・・現れた色漆は空気に触れるとより鮮明になると言います」

箱の内側にもカモメが彫られています。

ナレーション
「箱の内側には羽根を広げ風に舞うカモメ」

どの作品も素晴らしくてどれを選ぶなんてとても難しい事だと思います。シロガネはとても一つ選ぶなんて出来ませんが、でもあえてこの作品を選ばれた内親王殿下の思いはやはり、海の彼方先にいる眞子夫人の事を思われたのかも知れません。


別役月乃 《文使い》



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