天罡星(てんこうせい)とは北極星を指します。
(引用あり)
古代から中国には、「太陽星」「太陰星」「先天五行星」「九宫星」「黄道十二守護星」「南斗七星」「北斗七星」「二十八宿群星」「天罡三十六星」「地煞七十二星」「三百六十五大周天星斗」および十万八千の副星によって天(宇宙)が形成されている、という考えがありました。
そして、『水滸伝』、この物語には百八の星が登場します。この中には、梁山泊(英雄や猛者が集まる場所)に身を隠した108人の剛の者がおり、これに習います。
剛の者。猛者を百八の星にたとえていて、さらに道教信仰では北斗星座群(北極星・小熊座・大熊座)の中には、上位36星を天罡星三十六星(てんこうせいさんじゅうろくせい)、下位72星を地煞星七十二星(ちさつせいしちじゅうにせい)があるとしています。(注)「煞」は「殺」の俗字(異体字)です。
36+73=108となります。
108÷9=12
12は、十二天将または十二神将。
108は6で割るとこも出来る。
108÷6=18
天罡星は六壬の北斗七星を指し、地煞星は別の星占いの凶星を参考にしています。
『六壬神課参考』
http://www.nifty.com/ougi/rikujin/guide.html
古代中国では奇数を陽、偶数を陰とし、陽は天に通じる、と考えられていて、旧暦9月9日は「重陽節(陽が重なる日)」として今でも農村などでは重視されており、9は陽の中で一番大きい数なので縁起がいいとされています。
《9》を重要視しています。
その倍数も同じく神秘的なものとされ、18や36。例えば「武芸十八般」「十八羅漢」「兵法三十六計」「三十六洞天七十二福地(仙人が住んでいるといわれる場所)」等、9の倍数は好んで使われています。
そして、地煞星を凶星ではなく、民衆伝説では三十六天罡星と七十二地煞星が連合を組み、妖魔に戦いを挑んだとしています。
『天罡星三十六』
(Baidu百科より参考図)
天魁星、天罡星、天机星、天闲星、天勇星、天雄星、天猛星、天威星、天英星、天贵星、天富星、天满星、天孤星、天伤星、天立星、天捷星、天暗星、天佑星、天空星、天速星、天异星、天杀星、天微星、天究星、天退星、天寿星、天剑星、 天平星、天罪星、天损星、天败星、天牢星、天慧星、天暴星、天哭星、天巧星
『地煞星七十二』
地魁星、地煞星、地勇星、地杰星、地雄星、地威星、地英星、地奇星、地猛星、地文星、地正星、地辟星、地阖星、地强星、地暗星、地轴星、地会星、地佐星、地佑星、地灵星、地兽星、地微星、地慧星、地暴星、地默星、地猖星、地狂星、地飞星、地走星、地巧星、地明星、地进星、地退星、地满星、地遂星、地周星、地隐星、地异星、地理星、地俊星、地乐星、地捷星、地速星、地镇星、地稽星、地魔星、地妖星、地幽星、地伏星、地僻星、地空星、地孤星、地全星、地短星、地角星、地囚星、地藏星、地平星、地损星、地奴星、地察星、地恶星、地丑星、地数星、地阴星、地刑星、地壮星、地劣星、地健星、地耗星、地贼星、地狗星
三十六天罡星には法があり、七十二地煞星には術があると言います。
《天罡三十六法 》
斡旋造化 顛倒陰陽
移星換斗 回天返日
喚雨呼風 振山撼地
駕霧騰雲 劃江成陸
縱地金光 翻江攪海
指地成鋼 五行大遁
六甲奇門 逆知未來
鞭山移石 起死回生
飛身托跡 九息服氣
導出元陽 降龍伏虎
補天浴日 推山填海
指石成金 正立無影
胎化易形 大小如意
花開頃刻 游神御氣
隔垣洞見 回風返火
掌握五雷 潛淵縮地
飛砂走石 挾山超海
撒豆成兵 釘頭七箭
《地煞七十二術 》
通幽 驅神 擔山 禁水 借風 布霧
祈晴 禱雨 坐火 入水 掩日 御風
煮石 吐焰 吞刀 壺天 神行 履水
杖解 分身 隱形 續頭 定身 斬妖
請仙 追魂 攝魂 招雲 取月 搬運
嫁夢 ○離 寄杖 斷流 禳災 解厄
黃白 劍術 射覆 土行 星術 布陳
假形 噴化 指化 屍解 移景 招來
跡雲 聚獸 調禽 氣禁 大力 透石
生光 障服 導引 服食 開避 躍巖
萌頭 登抄 喝水 臥雪 暴日 弄丸
符水 醫藥 知時 識地 辟榖 魘禱