A.A.の暇つぶしブログ

暇つぶしの読書と遊戯王の記録

森友問題

2017年07月31日 10時57分27秒 | 政治
最近のマスコミの偏向報道がひどすぎるので、久しぶりにブログ更新です。

この数か月、テレビなどではひたすら森友学園、加計学園の問題を取り上げ続けてきました。さすがに最近では森友学園の話題は少ないですが、加計学園に関する報道は続き、東京都議会議員選挙にも多少の影響を与えたように思えます。この二つの問題の異様なところは、マスコミも野党も、告発者ともいえる籠池さんや前川さんの発言は100%信じるのに、安倍総理の発言は1%も信じようとしないところです。普通、両者の意見が食い違っていたら、どちらが間違っているかわからないので、双方の意見を見比べて詳しく調べてみるはずです。しかし、マスコミも野党も籠池さんや前川さんの発言の矛盾や疑問点は軽くスルーして、安倍総理の発言ばかりを疑い、少しでも記録があいまいな点があれば疑惑が深まったなどと言い、視聴者の不信感を誘います。そんな偏った報道を何か月も続けていたら、そりゃ安倍内閣の支持率も下がるでしょうね。東京都議選の自民党大敗は、自民都議連に対する今までの不信感の表れという面が大きかったと思いますが、マスコミの報道の影響も多少はあったと思います。マスコミがその報道の姿勢で、政治に影響を与えてしまう。それじゃ、マスコミは政治家以上の権力者なのかもしれませんね。

そもそも、森友問題と加計問題とは何だったのでしょうか?簡単に振り返ってみたいと思います。まずは森友問題から。
大阪で幼稚園などを運営する森友学園が小学校を作るために国から購入した土地の代金が、8億円余りも値引きされ、周囲の地価の10分の1程度になった事が疑問視されました。その森友学園がつくろうとする小学校に安倍総理の奥様が名誉校長として紹介されており、その小学校も当初は安倍晋三記念小学校という名前で作られる予定だったため、安倍総理がその権力で値引き等の優遇をしたのではないかという疑いに発展しました。総理は一貫して関与を否定し、自分や妻が関わっていたら辞職するとまで言ったため、野党が関与の証拠を必死に探し回る大事件になってしまいました。森友学園の籠池理事長は、安倍夫人のおかげで小学校の認可が下りた、夫人に100万円の寄付をもらったなど、夫人の関与をにおわす発言を繰り返し、国会での証人喚問にまで事態が発展してしまいます。

この森友問題は最近ではテレビで詳しく取り上げなくなったので、まだ解決していないともやもやしている方も多いのではないかと思います。なぜ値引きされたのかを、ちょっと長くなりますがざっと説明しましょう。そこには総理や夫人の影響は何一つない経緯がありました。

まず森友学園が学校建設のために購入した土地は、伊丹空港の騒音問題で国が買い上げるまでは、何十年も不法投棄が続いたゴミ捨て場のような土地でした。しかも空港が近いせいで、騒音の問題もあり、建物の高さの制限もあり、マンションなどを建てるには向かないいわくつきの土地です。はっきり言って、土地としての価値はほとんどない状態です。この土地の一部を豊中市は2010年に公園にするために14.2億円という大金で買います。これがよく周囲の10分の1だと引き合いに出される土地ですね。
ただこの時、住宅市街地総合整備事業補助金で7.1億円、地域活性化・公共投資臨時補助金で6.9億円が国から支払われたので、豊中市は2000万円しか払っていない事になります。日本維新の会の足立康史議員が示唆していますが、この14.2億円という金額は、民主党政権が豊中市へ渡した補助金を余さず使い切るのにちょうどいい金額でした。ちょうどいい金額だったから豊中市がこの土地を買ったのではなく、この土地の価格を実際の価格とは関係なしにこの金額にしたのではないかと言うのが足立議員の説です。またこの地域の地価を上げるために高く見積もられているとも指摘しています。
足立議員の説の真偽がどうであれ、こうして14.2億で売った実績が残ってしまったので、この土地の残りの一部、後に森友学園が小学校建設のために購入した土地も、安くすることができなくなってしまいました。実際に、2011年か12年に大阪音大がこの土地を買おうと交渉してきたときに、14.2億円の実績に基づいた地価である9億円と音大の購入希望額に開きがあり、音大は購入を断念することになります。音大に売れると高をくくっていた近畿財務局はあわてて他の購入希望者を公募し、それに名乗りを上げたのが森友学園でした。
その後、2014年に豊中市は同様の別の土地を給食センター用に関西エアポートから7.7億円で購入しますが、埋まっていたゴミの処分に14.3億円もかかる事がわかります。これは瑕疵担保責任アリの契約だったため豊中市は関西エアポートに請求する事になるのですが、このことからこの土地は瑕疵担保責任アリで売ると9億で売ってもゴミ処理代の方が高くついてしまう可能性が高いのがはっきりしました。こうした経緯があって、8億の大幅値引きでも、瑕疵担保責任なしで森友学園に売った方が良いという判断になったのだと思われます。

このように経緯を追って見れば、森友学園が優遇されて値引きされたわけではない事がわかるかと思います。むしろ、8億円以上ゴミ処理費用がかかる可能性も高く、隣の2000万円の公園に比べたら、高く売りつけられたと考えられなくもありません。近畿財務局が交渉記録を処分したのも、不当に高く売りつけようとしてた証拠を残したくなかったからかもしれませんね。

じゃあ、なぜ安倍総理や夫人が関わっていたかのように、籠池さんは語るのでしょう?それはやはり安倍総理の名声を利用したいからだったのでしょう。自分は安倍総理と親しい、新しい小学校の名誉校長は総理夫人だ。と言えば、入学、入園希望者が増えるでしょう。総理大臣と親しいなら信頼ができると思って、学園に寄付してくれる人も出てくるかもしれません。ひょっとしたら、役人とかも総理の友人が嘘の申請をするはずがないと思い込んで、補助金とかの審査も厳しくしないかもしれません。政治家に限らず、芸能人やスポーツ選手、会社社長や医者など、名声のある人と親しいフリをして近づくのは詐欺師の常套手段です。

終わってみれば、安倍総理は何も関係なく、近畿財務局の不手際と、籠池さんの補助金の不正受給が残るだけではないかと思います。今まで籠池さんの言葉を疑いもせず、そして総理の言葉は何一つ信じず、ありもしない不正を追及してきた野党やマスコミたちは、総理に対して、そして国民に対して、いったいどのような謝罪をしてくれるのでしょうか?おそらく何もないでしょうね。間違っていても、間違いを謝罪しない。そんな態度でよく公正を気取れるものです。

次回があれば、加計問題について語ります。
コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 麻生副総理の発言 | トップ | 加計問題 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

政治」カテゴリの最新記事