「努力の山」

柔道の野村忠宏選手が引退会見を開きましたね。

野村選手は奈良県のご出身なので、勝手に一方的に親近感を感じ、オリンピックに出場なさった時などは、手に汗握る思いで応援をしていました。

長い競技生活の中では、本当に色んなことが有ったと思います。

大きな怪我をなさったことも、それから復活を賭けて今日まで頑張って来られたことも、ネット情報でなんとなく知っている…。

でも、その「なんとなく知っていること」って、ごくわずかなことなのですよね。

ご本人の努力や、肉体的・心理的な戦いは、もっと、もぉ～と、深くて、大きくて、凄まじいものだったのだろうと思います。


…私が、時々、思うこと。

なにもスポーツ選手に限ったことではなく、その道の「プロ」と呼ばれる人たちは、
こういう努力の山のことを、普通に思っておられるのではないかと…。
↓


表に（表面上に）現れるのは、努力の山のほんの一部…。

そういうことを「当たり前」のような感覚で受け止めておられる。

これは、プロとして長くやって来られた人ほど、赤い部分の小ささや、逆の意味での「大きさ」や「貴重さ」に気づいておられるような気がします。


また、この「努力の山」は、大きくなればなるほど、時に地下にも根を下ろすかのごとく大きくなる。
↓



この地下にもぐる山が、その人、そのものを作る。
「プロ」としての、その人だけでない、その人、そのものを作る。

そんな風に思います。



野村選手は、長い期間、この「努力の山」を積み上げて来られた人。
柔道家としての山自体は、ものすごく大きい。
でも、たぶん、地下にもぐった山の根っこも、かなり大きくなっておられるはず。


だから、
怪我→即、引退ではなく、
復活を賭けて、長い長い期間、懸命に柔道に向き合って来られた野村選手に拍手、拍手です！！！