去年の暮れに引越ししてきた我が家も住みなれてくるといろいろと問題が見えてくるようになって、そのうちの一つ
玄関の扉に上と下に鍵があって上が左に回してロック、下は右に回してロックと互い違いになってるねんけど、これがわかりにくい
特に夜、暗くなつてからはいちいち玄関の近くまでいかんと確認がしずらい
そこで反射テープを細く切って、ちゃちゃっとロックの位置にマーキングします
これで暗くなってもパッと見で確認ができるやろ
去年の暮れに引越ししてきた我が家も住みなれてくるといろいろと問題が見えてくるようになって、そのうちの一つ
玄関の扉に上と下に鍵があって上が左に回してロック、下は右に回してロックと互い違いになってるねんけど、これがわかりにくい
特に夜、暗くなつてからはいちいち玄関の近くまでいかんと確認がしずらい
そこで反射テープを細く切って、ちゃちゃっとロックの位置にマーキングします
これで暗くなってもパッと見で確認ができるやろ
バケツ以外は100均と家にあるもんでこしらえました
いらんようになったサラダ油を灰皿に入れティッシュでこよりを作って芯にして燃やしてます
火事にならんようにきをつけてやってます
自家製の”歯磨き粉”をこしらえてみました
用意するもの①ココナッツオイル②重曹③ハッカ油
作り方 :ココナッツオイルと重曹は同量、うちはスプーン1杯、 ハッカ油は2~3滴、よくまぜる(注:生もんやから大量に作るといかがなもんかと)
使い方 :適量を歯ブラシにとり普通に歯磨きする
効能 :歯が真っ白、ピッカピカになるそう、口の中がスッカーとし口臭予防にもなる
いかがでしたか、実にすばらしいですね
”うっそぴょーん” 頭のなかで声がした
「プシュー」
エアーの抜ける音と共にカプセルのふたの部分が開いた
「Mr.アン おはようございます、ご気分はいかがですか?」
わたしは目を擦りながらぼーとする頭で考えた
「ここは?」
「しかたありません、1週間ぶりのお目覚めです…今日は西暦2083年4月1日です」
「2083年?」
少しづつ頭がさえてきた…そうだ確かストレス解消プログラム…ちょっとまてよ
「息子たちは?…どこだ?」
「Mr.アン、夢を見たんですね、いい夢でした?」
「夢?」
「Mr.アンこのプログラムは夢を見るんです、特にいい夢を、理想の夢を見ることであなたのストレスを解消させるんです、思い出せましたか?」
「嘘だ!夢なわけがない!あんなリアルな…私には2人の息子がいるんだ、そうだ長男がこの2016年4月1日に入社式があるんだ、大学を出て就職が決まったんだ!次男は4月8日に高校の入学式があるんだ!夢なわけがない」
「Mr.アン、少し薬が効きすぎたようですね、しかし心配ありません、夢は今日、普通にお休みになると忘れてしまうでしょう、明日には心身ともにスッキリと退院出来るでしょう」
「そ…そんなわけはない…」
”うっそぴょーん” 頭のなかで声がした
「お父さん!お父さん! お母さん、お父さん気がついたよ!」
わたしは目を擦りながらぼーとする頭で考えた
「ここは?」
「あなた…事故に遭って1週間こん睡状態だったのよ、わかる?」
「今は何年だ?2083年?」
「何言ってるのよ、今日は2016年4月1日!」
「息子たちは?」
「ここにいるよ!」
「2016年か…良かった…息子たちもいる…2083年が夢だったんだ、ウゥ…」
「お母さん、お父さんが泣いてるよ」
「ウゥ…泣きたいのはこっちよ、でも良かった…気がついて」
”うっそぴょーん” 頭のなかでまた声がした
「え?」
「1人と一匹」
2X15,02,14
「わっムカデ!なんでおまえがここのいてるん?」
「殺虫剤、殺虫剤って積んでるわけないか…」
気づいた時にはすでに物陰に隠れてどこに行ったか見失ってしまった
わたしは宅配業を昨年から始めたばかり、ちょうど手ごろなリース落ちの船が出ていたので思い切って始めてみた
船とはもちろん宇宙船のことである、地球上では10トンの荷物を1度に打ち上げることが出来る、もちろん宇宙に出てしまえば10トンだろうが100トンだろうが0kgだが
ここ数年、月は建設ラッシュである、各国の大企業がこぞって生産設備やら実験施設を建てている
わたしはその好景気に乗っかって一儲けと、もともと宇宙に出るのも好きだしこれは一石二鳥とばかりに始めた
しかし危険がまったく無いわけでもない、今のように月へは気軽に行けるようになったとはいえ、こんなムカデ一匹でも刺されでもしたら、1人パイロットの船、誰も助けてもらえず永遠に宇宙を旅することになるかもしれない
でもそこは1人身、気楽なもんである
「せっかくのバレンタインデーにこの狭いコックピットでよりにもよって1人と一匹か、どうせどこかの荷物にくっついてきたんやろ・・・
悪いけど今度みつけたら殺させてもらうわ、踏み潰すしかないか」
船が成層圏を出るまでは一応安全のため、わたしはシートに座っているが外に出た後は3畳間ほどのコックピットでうろうろと仕事の準備をしたり帳面をつけたり時間があまればコーヒーでも飲みながら本を読んだりして航海を楽しむ、月までは自動操縦で何も心配はいらない・・・ はずだった
2X15,02,15
「♪♪あのころ 2人のアパートは 裸電球まぶしくて~♪♪ かー」
「♪♪貨物列車が通ると揺れた 2人に似合いの部屋でした♪♪かー」
「ん? あれ何? アカン!Deep Impactや!!!」
わたしはとっさに月への周回軌道を離脱したhttp://youtu.be/bU1QPtOZQZU
その衝撃は恐ろしく最初のインパクトで飛び散った噴石はおそらく月にまで届いてるだろう
わたしはまさしく危機一髪で逃げることが出来た
しかし、帰るべき故郷はすでに火の海である、あの状態では人類どころかありとあらゆる生物が絶滅しているだろう
わたしは起こった事実を受け止めるのに3日3晩悩みつづけた、そして極めて冷静に置かれた状況を整理し結論をだした
「このままこの船で生活するのに食糧、酸素ともに1年分か…」
「この非常用カプセルに入って冬眠状態で300年後にお目覚めか…」
「設計上は300年後に目覚めるってなってるけど誰か試したんやろか?」
「あっムカデ!」
例のムカデが突然現れ、わたしはとっさに踏みつけようと足をだしたが…
殺すのをやめた
「おまえもムカデの最後の1匹かもしれんな」
あんなに嫌いだったムカデも今となってはいとおしく感じた
「ほんじゃあ、いっしょにカプセルに入るか、♪♪貨物列車が通ると揺れた 1人と一匹に似合いの部屋でした♪♪かー」
ムカデをペット用の更に小さいカプセルに入れスイッチを入れた
300年後、地球が1人と一匹の暮らせる環境にもどっていることを願って