博単者[HAKATANMON]

博多での単身赴任サラリーマンの日常と壱岐高校野球部を応援するブログです。

自分を信じ内角攻め

2010-07-20 20:59:45 | Weblog
壱岐・末永智也投手 長崎
2010年07月18日朝日新聞掲載

 球速差40キロ以上。マウンドから本塁までゆるやかな軌道を描くスローカーブが、「速くなくて自信がない」という直球を速く見せ、打者を惑わした。壱岐のエース、3年末永智也君は第1シードの長崎日大打線を6回まで2安打に抑えていた。


力投する壱岐の末永智也君
 長崎日大の試合の録画を見て、捕手の3年辻川智啓君と内角攻めを決めていた。ところが、制球が安定せず、4死球。それでも「死球は攻めている証拠」と、辻川君が要求する内角に投げ続けた。仲間も堅守で支え、内野ゴロで本塁にかえろうとする走者を二度アウトにした。

 7回2死三塁のピンチ。マウンドで脱いだ帽子を見つめた。昨年のエースの堤大輔君に託された。つばには「己を信じろ!」と書かれていた。

 スローカーブから入り、カウント2―2まで追い込んだ。だが、次に投げたチェンジアップがそれて、地面を跳ねた。本塁へカバーに走り、送球を受けて走者にタッチしたがセーフ。先制を許した。

 自分のミスで失点した悔しさで力が入った。次打者の内角を狙って思い切り投じた直球は、それまでの120キロ前半を上回る128キロ。中堅への飛球に打ち取り、マウンドを降りた。「自分の投球ができて良かった」と思った。(遠藤雄司)
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