博単者[HAKATANMON]

博多での単身赴任サラリーマンの日常と壱岐高校野球部を応援するブログです。

3年で108億円発行 県内離島自治体限定地域通貨

2012-02-02 08:18:27 | Weblog
 2013年4月の発行を目指す県内離島自治体限定のプレミアム付き地域通貨について県は31日、15年度までの3年で計108億円発行する方針を明らかにした。中村法道知事は「人口流出に歯止めがかからない離島の活性化のため、具体的に事業を進める必要がある」と説明。離島の事業者からも島外から消費を呼び込む仕組みとして期待が寄せられている。

 12年度当初予算の知事査定で県地域振興課が説明した。地域通貨は1年当たり36億円発行する。プレミアム分は総額18億円(1年につき6億円)になる。

 利用対象地域は対馬、壱岐、五島、新上五島、小値賀の計5市町。島外から船や飛行機の往復券を利用するビジネス客や観光客に、本土(県外含む)の港や空港などで販売する。1万円単位(1枚千円の12枚つづり)で売り、1万2千円の買い物ができる。1度の往復につき3万円まで購入できる。加盟店での宿泊費、食事、土産代などに使用できるが、金券購入やギャンブルは対象外。払い戻しや釣り銭の支払いには応じない。

 プレミアム分の財源には過疎債を活用。償還時に起債額の7割を国が交付税措置で負担するため、5億4千万円を県と5市町で折半する。市町の負担割合は観光客数や地域通貨の消費実績に応じて決める。

 県は12年度当初予算に精算の仕組み作りやPRなどのための準備経費約220万円を計上する予定。

 五島市江川町の「ビジネス五島ホテル」を経営する平岡三郎さん(79)は「観光客数が年々減りホテル業が厳しい中でありがたい話だ。業者も割引などサービスし観光客の増加につなげたい。五島全体でもてなしの心を高める必要もある」と歓迎した。
(2012.2.1 長崎新聞掲載)
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