聖書と共に

約束された地

今、夜は民数記を読んでいます。
モーセに率いられて、エジプトから脱出した、約
200万人のイスラエル人。
彼らは、シナイ半島の荒野を通り、先祖の土地を
目指して進みました。
「私達は、かつて主が、お前たちに与えると約束された所に向かって進んでいます」(民数記10-20)

「旧約聖書1日1章」(榎本保郎著)からの文を紹介します。
過日、一人の兄弟がたそがれ時に牧師館をたずねて来た。私は彼の言う事を聞いた。彼は数年前
結核をわずらい、胸には小さな空洞があったらしい。三ヶ月前、レントゲン写真を撮った時にも、
はっきりとその空洞が見られた。今は退院して、会社に復帰し、毎日異状なく勤務しているとはいえ、彼は絶えずこの事が心がかりであった。
病気を患った者だけが知る気持ちである。

いつもびくびくしていた彼は、今日、医師のすすめでレントゲンを撮ったとのことである。
ところが不思議にも心配の種であった空洞に膜が出来て、全く消えてなくなったと言うのである。
医師は奇跡というよりほかない、と言ったそうである。

実は三ヶ月前から彼は早天祈祷会(朝6時から)に
集っていたのである。
「まず神の国と神の義とを求めなさい。そうすれば、これらのものは、すべて添えて与えられるであろう」。
彼は、この主のお約束を信じて、まず、神の国と
義を求める具体的な生活として早天祈祷会を守ったのである。仕事に疲れた時、冷える朝、その約束を信じて早天につどう彼にも、その心にひるみを覚えるときがあったことであろう。だが彼は、
それが主の約束であるがゆえに、信じて朝早く起き、早天につどったのである。
彼は嗚咽しながら語った、神の約束に間違いはないという事がわかってうれしいと。その約束を信じて進む者だけが、その間違いなさを知る事ができるのである。
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