デルベッキオ

【ローマを離れるデルベッキオ】

　『素晴らしい１０年間を過ごした』

　マルコ・デルベッキオはブレシアへの移籍のためローマを去ろうとしている。
　ローマでの最後の記者会見で、デルベッキオはこう語った。
「素晴らしい１０年間を過ごした。いい思い出がたくさんある。
　トリゴリアの関係者や、サポーター、センシ会長などすべての人々に感謝したい」

　さらにデルベッキオは続けた。
「たぶん、何年か前にはここでキャリアを終えることになると考えていたと思う。
　でも、計画は変わるものだし、サッカー界ではこういったことは起こる。
　これからもずっと自分がローマの一員だと感じ続けるだろう」

-----------------------------------------------------------------------------------

カペッロの下「守れるフォワード」としてのイメージが定着したが、
ユーロ２０００決勝でフランスを土壇場まで追い詰めたゴールなど得点感覚も非凡。
今シーズンもローマダービー９度目のゴールをマークした。
『前線からのチェインジング』

イタリアサッカーの象徴となる『カテナチオ』
この守備を打ち破るべく登場した『ファンタジスタ』
実際、ファンタジスタだけじゃなく
シェフチェンコ　スピード
アドリアーノ　パワー
トレゼゲ　空中戦
など、それぞれのチームのスタイルによって、変わるが
ファンタジスタ以外も最高のＦＷが揃う。

デルベッキオは、ＦＷという攻撃的な役割のポジションである。
が、コンパクトに中盤を保つサッカーが主流となった時代において
前線でもボール奪取を強いられるようになる。
その典型が、デルベッキオではないか？
最近は、４－３－１－２や４－２－３－１など、やはり守備に数をかけ
中央を厚くしているため、ＦＷには守備よりも攻撃力のある選手が求められる。
そのシステムに合わない状況にもなってきたのであろう。

ローマには、モンテッラ・カッサーノ・トッティとＦＷ陣は
イタリア代表クラスが大きな怪我もなく出場しているため出場機会も減っている。
今後の活躍を待とう！！