松阪の近代建築と町並み

お待たせいたしました。
兼ねてより予告していた松阪をご紹介します。
2009/12/6訪問です。前回2000/5/6に訪れて以来、9年半ぶりです。

※クリックすると大きい画像がご覧いただけます。

旧松阪水力電気本社
（不詳/T2もしくは10/RC2/文化財指定なし）

（撮影データ；EBONY SW45・Nikkor SW 90mm F8・4ｘ5判・1/8秒・ｆ22・ライズアオリ）

外回りはRCですが、内部構造と屋根は木造とのことです。従って、内部は何度も改修されて往時の面影を失っているらしいのですが、窓枠以外の外観はほぼ往時の姿を保っています。S44より松阪地区医師会本館となりました。

旧三重県立工業学校製図室

（不詳/M41/木1/市指定文化財・近代化遺産）

（撮影データ；EBONY SW45・Nikkor SW 90mm F8・6ｘ9判・1/30秒・ｆ22・ライズアオリ）

赤壁（せきへき）の愛称で親しまれている校舎です。この赤壁は、当時実験に使用する硫化水素の影響によって建物の外壁が黒くなると考えられていた為、変色しないように朱（硫化水銀）で塗ったものです。

旧飯南郡図書館
（清水義一/M45/木2/登録文化財）

（撮影データ；EBONY SW45・WIDEANGLE CONGO 120mm F6.3・6ｘ9判・1/15秒・ｆ22 1/2・フォールアオリ）

民間主導で建てられた図書館です。S53まで図書館として使われましたが、新築移転を機に歴史民俗資料館となりました。

旧鐘紡綿糸松阪工場綿糸倉庫
（不詳/T12/煉瓦1/登録文化財）

（カメラ；RICOH GR Digital II）

英国積みの煉瓦倉庫。H5に工場は閉鎖されたが、この倉庫棟のみが保存され、市文化財センターとして再利用されています。

旧松坂御城番長屋 東棟・西棟
（不詳/文久3（1863）/木1/重要文化財）

（カメラ；RICOH GR Digital II）

近世武士の長屋建築として最大級のものです。建築、生垣共に良く手入れされています。

旧小津家住宅

（不詳/元禄期（1700前後）/木/県指定文化財）

（カメラ；Nikon new FM2・2000/5/6撮影）

紙問屋・木綿問屋であった小津清左衛門の本宅跡を松阪市が買い取り「松阪商人の舘」」として一般公開されています。

長谷川邸
（不詳/江戸時代/木/文化財指定なし？）

（カメラ；Nikon new FM2・2000/5/6撮影）

江戸時代の木綿問屋「丹波屋」を営んでいた長谷川家の邸宅。

三井家発祥地
（市指定史跡）

（カメラ；Nikon new FM2・2000/5/6撮影）

三井家は松坂商人を代表する豪商であり、その家祖三井高利が誕生したと伝えられる遺跡です。


ここからは、前回訪れたときに撮影した名称不明物件を紹介します。インターネットで調べても手がかりが掴めなかったので、既に喪失した物件かもしれません。

名称不明物件（その1）
（不詳/不詳/木2/文化財指定なし）

（カメラ；Nikon new FM2・2000/5/6撮影）

大正から昭和初期の住宅建築だと思います。

追記；ネット検索で、2009/9の大型連休中にこの建築を撮影した写真を掲載したブログを見付けました。現存している可能性が高いですね。

名称不明物件（その2）
（不詳/不詳/木2/文化財指定なし）

（カメラ；Nikon new FM2・2000/5/6撮影）

昭和初期の住宅建築と思います。

名称不明物件（その3）
（不詳/不詳/木2/文化財指定なし）

（カメラ；Nikon new FM2・2000/5/6撮影）

洋風の屋根窓があリますが、龍の漆喰（コンクリート？）鏝絵があり不思議な意匠です。もしかしたら元銭湯かもしれませんね。

追記；ネット検索で見つけました。
物件名；旧宝温泉・・・T末期の建築で2000年より休業、残念ながら解体済とのことです。

表題写真はこの物件の玄関部分アップです
（カメラ；Nikon new FM2・2000/5/6撮影）


次回は、伊勢市です。