撮影会に参加してからカメラとか写真に興味が出てきた。俺は先輩を真似てフィルムを使っている。構図だとか露出だとか、なんだかよく分からないけれど、父さんの一眼レフを持ち出しては手当たりしだいに撮りまくっているという感じだ。
先輩が言っていた様に現像してみなければどんな風に撮れているか分からないところが確かに面白いと思った。
暑さがぶりかえしたある日、俺は新民楼の階段に腰掛けて、キンキンに冷えた松沙士を飲んでいた。
「石頭くん!」
先輩が後ろから急に声をかけてきたのでびっくりしてむせてしまった。
「ゲホッ、ゲホッ!あ、先輩・・・ゲホッ!・・・びっくりした~。」
「ごめんねぇ。そうだ、この間の撮影会の写真をせっかくだから張り出そうと思うの。良かったらメモリーカードを持ってきてね、プリントアウトするから。」
そういうと彼女はクラブ棟の方へ歩いていった。
「悪い、悪い、待たせて!!」
しばらくすると、そう言いながら写真部にすでに入部した阿豪が走ってきた。新譜が出たばかりのイギリスのロックバンドのCDを持ってきてくれたんだ。彼はそれを手渡しながらこう言った。
「先輩が、この間の写真をプリントアウトするから遠慮せずメモリーカードを持っておいでって言ってたぞ。」
「おう。」
「じゃあ俺は部活に行くから。お前も早く部活を決めろよ、それじゃバ~イ!!」
先輩が言っていた様に現像してみなければどんな風に撮れているか分からないところが確かに面白いと思った。
暑さがぶりかえしたある日、俺は新民楼の階段に腰掛けて、キンキンに冷えた松沙士を飲んでいた。
「石頭くん!」
先輩が後ろから急に声をかけてきたのでびっくりしてむせてしまった。
「ゲホッ、ゲホッ!あ、先輩・・・ゲホッ!・・・びっくりした~。」
「ごめんねぇ。そうだ、この間の撮影会の写真をせっかくだから張り出そうと思うの。良かったらメモリーカードを持ってきてね、プリントアウトするから。」
そういうと彼女はクラブ棟の方へ歩いていった。
「悪い、悪い、待たせて!!」
しばらくすると、そう言いながら写真部にすでに入部した阿豪が走ってきた。新譜が出たばかりのイギリスのロックバンドのCDを持ってきてくれたんだ。彼はそれを手渡しながらこう言った。
「先輩が、この間の写真をプリントアウトするから遠慮せずメモリーカードを持っておいでって言ってたぞ。」
「おう。」
「じゃあ俺は部活に行くから。お前も早く部活を決めろよ、それじゃバ~イ!!」