今日は古本屋でプロレス雑誌を買ってきました。
週刊ベースボールの増刊として出ていた頃の『プロレス』。
当時はまだ月刊でした。
1975年5月号は、馬場さんが額から流血してラフファイトしてる表紙。なんか、これだけで時代のギャップを感じるな~。
1975年7月号の表紙は猪木vs小林省三(=ストロング小林)。
記事内では同一人物なのに、なぜか小林省三とストロング小林の両方の名前が使われてます。
なんか、意図的な使い分けがあったのかしら?
『別冊エキサイティングプロレス』は、日本スポーツ企画出版社から出されていた雑誌。
オレはこの雑誌を知らなかったんですがw
別冊と言うぐらいだから、本誌の『エキサイティングプロレス』もあったみたいです。
表紙はテロリストとして認知されはじめた藤原組長。
んで、オレ的にちょっと興奮するのが『世界最強の男』。
週刊アサヒ芸能の緊急増刊で、一冊丸ごと猪木vsアリを特集したものです。
興味深いのは、猪木vsアリの前に出されていること。
夢の対決を煽りまくっていて、いわゆる猪木・アリ状態になるとは夢にも思っていなかったみたいです。
それは『血の海に猪木の笑顔を見た!』って劇画に顕著に表れてます。
これはホントの試合を劇画化したんではなく、「きっと、こんな試合になるだろう」みたいな戦前の予想で描かれてます。
なので、アリのパンチが炸裂し、猪木のコブラツイストやバックドロップが火を吹くといった内容。
当時、この試合のルールがハッキリと周知されていなかった(あるいは理解されていなかった)んだろうな~、ってカンジです。
今となっては、当時のルールが明らかになっているし、あのルール内で猪木の戦い方がやむを得ないものだった、というのはわかっているんですが。
当時は、(おそらく)それが理解されてなくて、その結果、猪木vsアリが世紀の茶番と言われてしまった。
その世紀の茶番に至ってしまう、その直前の空気感が絶妙に読み取れるそんな一冊です。
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