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同人サークルA-COLORが北海道をうろうろしながら書いているブログです

EX MACHINA

2007-11-03 16:50:00 | 映画-2007年

「ハトが出ますよ」

タイトルは違うけど『アップルシード』の続編。
原作のファンではないけれど、前作の主にCGの出来にすごく興味を引かれたので、今作も気になってました。
ってんで、今回は劇場に見に行きましたよ。

CGの表現力は、文句なしに前作を超えている!
前作で予感されたフルCGの進歩が十分に伺えるものでした。

それに伴って、アクションシーンがさらに格好良くなっている!
人間のアクションはさらにキレが増し、機械のバトルはより激しさが増しています。
さらに今作はプロデューサにジョン・ウーを迎えたこともあって、2丁拳銃にスローモーションと格好いいシーンをガサッと寄せ集めたような、アクションシーン連発。
おかげでアクション映画ファンにとって、刮目すべき作品になっているんじゃないでしょうか。
っていうか、デュナンは日本を代表するアクションスターになれるんじゃないかって、そんな期待が持てましたよ。

と、見所となるアクションシーンは良いところばっかりだったけど。
相変わらず、登場人物は役者としては大根でした。
もちろん、前作から格段の飛躍は遂げているんだけど、相変わらず群衆は作り物感が拭えません。
とはいえ、ハッキリって映画の本筋には関係ないのだけど。
モブが人間らしいく動く空気感も重要だけど、やっぱ見せ場をしっかり作り込んでいてほしいから。

次にストーリーだけど。
国際展開を意識しているせいか、非常にわかりやすい内容でした。ハリウッド的とも言っていいかも。
士郎正宗の難解さを再現するより、映画として再構築したというのは良かったと思います。
実際、原作についていけなかったオレも楽しめたし……まあ、このへんは原作のファンにとっては、また感じ方が違うんだろうけどね……。
原作と変わったといえば、キャラの扱いも相当変わってます。
オレもしっかり読んだわけじゃないんだけど、デュナンが非常に乙女チックになっている(笑)。
ブリアレオス→ヒーロー、デュナン→ヒロインっていう構図が、しっかり出来上がっているのね。
これについては原作ファンがどう感じているのか、非常に気になるところ。
オレ的には、非常にわかりやすい設定だったけど、なんか士郎正宗のキャラっぽくないな~、ってカンジでした。
イヤだとかそういうわけではなく、なんかこそばゆい展開だった(笑)。
あ、それとブリアレオスの声が前作の小杉十郎太から、山寺宏一に変わってるのも影響あるのかも。
今作のブリアレオスは30代のイイ男系の声になってたから。
これで、かなりキャラの印象が変わったような気がします。
表情は変わらないっていうか、変わりようのないヘカトンケイルのサイボーグだけど、間違いなくイイ男系のキャラになってました。

というわけで、前作と比較して間違いなく進歩している、今作。
続編はコケるというジンクスを跳ね飛ばして、確実にレベルが上がってます。
日本の映像コンテンツを代表する映画になるのはずなので。この調子で、3作目はさらに度肝を抜いてくれる映像を作ってくれるのが、今からすごい楽しみです。

『EX MACHINA』(映画館)
http://www.exmachina.jp/
監督:荒牧伸志
出演:小林愛、山寺宏一、岸祐二、他
点数:8点(将来への期待に+2点)


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