世に起こる事象を人それぞれのフィルターで都合よく変換できる
範囲を日常と呼ぶのだと思います。慣れることでどんどん欲しいと
思う情報意外を遮断して日常(虚構)を創り上げていきます。気分
や環境でくるくると表情を変えてしまう世界。
頭(脳内)で創り上げた世界だから都合良く変換できない不快な
情報が入ってくると「頭にくる」状態になります。「キレル」もそんな
感じです。
では、事象がフィルターを突き破ってきたらどうでしょう。脳がある
頭の何処かではなくて腹に来ました。「肝が震える」とか「肝が縮む」
の肝。おなかに衝撃が来ました。どうも私たちは頭で日常という虚構の
世界を創り上げていて、からだが現実の世界を受け止めているのでは
ないのか? 頭以外のどこかで感じたものには間違いはないのではない
かとフィルターを突き破る事象に遭遇した私は暑さの中ぼんやりと想っ
たのであります。