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絶滅危惧アサザ、つがる市で発見

2007-10-31 15:46:34 | 野草 保護活動
 環境省のレッドデータブックで絶滅危惧(きぐ)2類(絶滅の危険が増大している種)に指定されている植物「アサザ」が、つがる市木造吹原の水田用水路に群生しているのが見つかった。発見した五所川原農林高校の自然科学部のメンバーは「絶滅しないよう大切にしていきたい」と話している。

 アサザはミツガシワ科の植物で湿地や水中に育つ。直径六-十二センチほどの葉を水面に浮かべ、夏に黄色い花を咲かせる。県内では小川原湖や西津軽郡の一部で生育が確認されるだけとなった。

 八月下旬に自然科学部のメンバーが、フィールドワークの一環で現地を調査した時に見つけた。ヒツジグサやマルバオモダカにも似ているが、葉の縁が波打っているなどの特徴があり、顧問の奈良岡隆樹教諭が調べたところアサザと分かった。

 アサザの生えている水路は延長約六百メートルあり、屏風山一帯の砂丘地帯の水を引き入れた水田の排水がさらに流れ込む場所にある。

 年間を通して水が途切れず、水路の改修も長らくなかったために、生き延びたとみられる。周辺の湖沼には、アサザは見られなかった。

 アマチュアの植物研究団体「津軽植物の会」の木村啓会長は「アサザは昔はあちこちに見られたが、四十-五十年前からほとんど見られなくなった。残っているのを見つけたのは奇跡に近く、記録を残して絶滅しないよう考えていかないと」と話す。

東奥日報

あさざの花 画像


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尾瀬ケ原 「草紅葉」見ごろ…ハイカーも思わず歓声

2007-10-07 16:29:23 | 秋の草花




尾瀬国立公園の尾瀬ケ原で、ユリ科のキンコウカやイネ科のヌマガヤなどの草が色づく「草(くさ)紅葉(もみじ)」が見ごろになった。黄土色に染まった湿原に、ハイカーたちも思わず「素晴らしい」と声を上げた。
 好天に恵まれた6日は人出が多く、至仏山(標高2228メートル)や燧ケ岳(ひうちがたけ)(同2346メートル)を背景に写真に納まり、木道沿いの休憩所で弁当を開くなど、それぞれに秋の一日を楽しんでいた。
 樹木の紅葉は、ウルシやナナカマド、レンゲツツジなどが赤や黄に変わってきたが、気温が下がらず、総じて平年より遅れぎみという。【毎日新聞】



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岩木山登山道にコマクサ、除去へ

2007-10-03 14:02:32 | 野草 保護活動
岩木山の登山道沿いで、本県には本来自生しないとされる「コマクサ」が二〇〇五年に見つかり、県自然保護課と自然保護団体「岩木山を考える会」が三年間にわたり調査した結果、「人為的に植えられた可能性が高い」ことが分かった。同課は除去する方針を固めたが、「固有の生態系を守るためだが、除去には慎重な調査が必要。専門家の意見を聞き、別の山から持ち込まれたと断定し、関係者の合意形成を経てから除去したい」と話している。

コマクサはケシ科の多年草で、高山帯の砂れき地に生育。夏に長さ二センチほどのピンクの花を咲かせる。つぼみが馬の顔に似ていることから名付けられ、北海道と本州北・中部に分布するが、本県では自生していないとされている。

調査に立ち会った環境省自然公園指導員で岩木山を考える会の三浦章男事務局長によると二〇〇五年、同会がコマクサの生育を県に通報。発見当時は一株だけだったが、年々点在面積を広げ、現在は約二メートル四方に広がり、こぼれた種から周囲に新芽も芽生え始めている状況だという。

調査の結果、(1)過去に岩木山に自生していたという記録がない(2)生育地が登山道に比較的近く、今になって初めて見つかったということは考えにくい-として、人為的に植えられた可能性が高いと判断した。

 県自然保護課の矢田茂課長は「コマクサの岩木山への自生については過去にも記録がない。本来の自然を守る上では、他地域からの持ち込みは自然に反する行為」と指摘、三浦事務局長は「固有の生態系を破壊する可能性がある以上、除去は妥当な判断。しかし花をめでる人の感情も尊重して、合意形成を図れるよう、県と協力してやっていきたい」と話している。


2007年8月23日(木) 東奥日報