「いし君」の晴遊雨読

雑食性・多趣味・お出かけ大好き症候群
(写真と文面は関係ありません)

新古今和歌集」に収められた「三夕(さんせき)の歌」

2012-10-23 | いろいろ思う事

秋 本番~今から千年前の話~~興味があったら読んで下さい。

これからが本番の「秋」は、収穫の時期で食べ物が

飽きるほどあるとの意味
で「飽き」が語源の一つであると言われます。

余ったものを交換し融通し合う
ようになったことから「あきない」という言葉が

派生したという説もあります。


 また、秋は「とし・とき」とも読み、歳月や時間の経過を表すこともあります。

「一日千秋の思い」は「一日が非常に長く感じられること」を表し、「春
秋」と言えば

「年月」あるいは「年齢」を表します。


 ちなみに、清少納言は「枕草子」で「秋は夕暮れ時が一番良い」

としました
が、秋と夕暮れを題材にしたものとしては

「新古今和歌集」に収められた「三
夕(さんせき)の歌」(下記)が非常に有名です。


  さびしさはその色としもなかりけり
              まき立つ山の秋の夕暮       寂蓮法師
                        

  心なき身にもあはれは知られけり  
               鴫たつ沢の秋の夕暮       西行法師
             

  見わたせば花も紅葉もなかりけり
              浦のとまやの秋の夕暮     藤原定家朝臣
                

 補足として、三夕の歌の三人の作者は、清少納言よりもずっと後の人です。

また、三夕の歌はともに三句目が「けり」で終わる三句切れ、最後の五句


目を「秋の夕暮」で体言止めにした同形式の歌ではありますが、

句の向こう側
に見える心象風景は三者三様となっています。


この投稿文は約2週間前に書いていたが、毎日の直近記事優先なので遅れ、遅れになっていた。

早く投稿しないと冬が来る。

しかし、よく毎日出来事があるものだ・・・



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