秋 本番~今から千年前の話~~興味があったら読んで下さい。
これからが本番の「秋」は、収穫の時期で食べ物が
飽きるほどあるとの意味で「飽き」が語源の一つであると言われます。
余ったものを交換し融通し合うようになったことから「あきない」という言葉が
派生したという説もあります。
また、秋は「とし・とき」とも読み、歳月や時間の経過を表すこともあります。
「一日千秋の思い」は「一日が非常に長く感じられること」を表し、「春秋」と言えば
「年月」あるいは「年齢」を表します。
ちなみに、清少納言は「枕草子」で「秋は夕暮れ時が一番良い」
としましたが、秋と夕暮れを題材にしたものとしては
「新古今和歌集」に収められた「三夕(さんせき)の歌」(下記)が非常に有名です。
さびしさはその色としもなかりけり
まき立つ山の秋の夕暮 寂蓮法師
心なき身にもあはれは知られけり
鴫たつ沢の秋の夕暮 西行法師
見わたせば花も紅葉もなかりけり
浦のとまやの秋の夕暮 藤原定家朝臣
補足として、三夕の歌の三人の作者は、清少納言よりもずっと後の人です。
また、三夕の歌はともに三句目が「けり」で終わる三句切れ、最後の五句
目を「秋の夕暮」で体言止めにした同形式の歌ではありますが、
句の向こう側に見える心象風景は三者三様となっています。
この投稿文は約2週間前に書いていたが、毎日の直近記事優先なので遅れ、遅れになっていた。
早く投稿しないと冬が来る。
しかし、よく毎日出来事があるものだ・・・
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