今は亡きケン・ウッド氏と(2003年シドニーユースオリンピック大会にて)
かれこれ今から20年前。
彼のアシスタントに就いて1ヶ月後くらいの忘れられない出来事。
ケンはワークアウトを必ずホワイトボードに書く(自身の練習ノートから写す)のだが、それをオイラが必死にノートに写していた時、
「ナル、メニューが欲しいならコピーをあげよう」
「それよりも、キミはまだ英語がろくに出来ないんだから、私が選手に話しているのをしっかりと聞き取れるようになりなさい」
「大切なのはワークアウトの内容じゃない。私が選手に何を伝えているか、そうだろ?」
翌日、あの独特な字で書いたワークアウトを1ヶ月分コピーしてオイラにくれた。
実際ノートに書いてあることと違うことをやることは日常茶飯事なので、ノートには後から書き足されたり修正したことがいくつも書いてあった。
そして、ケンはこう付け加えた。
「It's just paper(こんなものはただの紙切れでしかない)」
※もちろんpaperの発音はパイパーである😅
それは、練習メニューをパソコンで(表計算ソフトを使って)パズルのように組み立てようとしている「今の自分」にとっての『警告』なのではないかと、今更ながら勝手に捉えている。
相手(選手)は人間であり、生き物であり、ロボットじゃない。
一人一人が、各々違う反応をしたり、違う考えのもとに生きている。
その紙やホワイトボードに書かれていない部分にこそ、本当に大事な「指導」があるのでないか。そこが「コーチングテクニック」なのではないか。
今一度、自分自身の指導を見直そう。
もうすぐ56歳。
いやいや、まだまだ55歳。
チンチクリンのハナタレ小僧です。
すみません、ちょっとアルコールが入って…何言いたいのかわからなくなってしまいました。
どうか一笑に付してください。
おやすみなさい。
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