心理カウンセラーの眼!

孤立無援の・・君よ、眼をこらして見よ!

外交から回避逃亡する日本的性格

2010-09-30 15:53:34 | 現代日本および世界
こんにちは、テツせんです。
すっかり秋の涼しい風をうけて風邪気味ですが、
みなさんは、いかがお過ごしでしょうか?

さて昨今、中国政府の強硬外交姿勢にたじろいで、
ここは目をそらせてスルーしようとばかりに、
メディアの前で顔をこわばらせて萎縮した日本政府指導部の表情をみると、
おかしさを通りこして、気の毒におもいます。

いったいなぜこの人たちは、こんなにも「スネ夫」らしいのでしょう。
そのあたりをお話していきましょう。

今回の事案の端緒について、諸説がとびまわっている。・・・

日本政府新指導部が中国脅威論で沖縄基地問題をコントロールしやすくするため、という説。

もっと俯瞰した見方で、
米国主導で、日・中・朝間に緊張をあおって軍事投資を誘引する思惑、という説。

またきわめつけは、「尖閣の前原になれる」という次の総理を確実にする美化のイメージを、
米国ネオコンにささやかれて実行したが、オバマ指導部に見放された、という前原はねっかえり説。
(また偽メールか!)

まあ、さまざまですが、取調べ途中の船長を処分保留で急いで釈放したのは、
政府指導部の指示によることはあきらかでしょう。

つまるところ、前原外相あたりが、安倍元首相気取りで、
たんなる警察行動にすぎないと言い張ることで、
新政府のカラーを出そうと企てたものの、
相手がジャイアンみたいなガキ大将が出張ってきたので、
あわててこそこそ後ろに隠れたというのが本当じゃないだろうか。

なにせ、根が「スネ夫おぼっちゃん」のあつまりですから仕方がない。・・・

しかし最初の局面では、アメリカの安保ドラえもんは颯爽と出てきてくれなかった。
何を言っているのかよくわからないように、早口の米語でしらっとスルーされた。

まっ、はなからアメリカ安保ドラえもんなど当てにせず、
政治家自身でタフネゴシエーションをやりきる胆力と洞察力がもとめられている。

米国に密着するか、中国(米国以外の国)に恐怖して遠ざけるかの、
いずれかの関係の持ち方しか知らない日本および日本人の「関係の病理」は重症である。・・・

それにしても、中国の首相が
これほどおおげさなパフォーマンスをしなければならない理由がどこにあるのかは、
そのうちにわかってくることとしても、
強腰外交とはいえ、これではハーバード交渉術では落第だし、
あまりいただけないヒステリー症だ。

中国政権内の熾烈さの反映とかいわれているが、あまり腑に落ちない見解だ。
中国国内向けのパフォーマンスとはいえ、
日本全体を不快にして中国不信を植えつけることはかまわないとおもっているのだろうか?
結局、
中国の前近代性と器量の小ささを世界中の人に見切られたことは、大きな損失ではないのだろうか?

もとより現在の中国は、
共産党官僚独裁による国家資本主義的体制によって、未曾有の経済的発展のさなかにある。
これはあきらかに世界資本によるグローバルシフトの恩恵に浴しているということである。
だが、
借り物の資本(外資)と技術のうえに乗っかった産業構造は見かけよりもずいぶん脆弱にちがいない。

そしてこれは、
建国以来の矛盾にみちた中国共産党の特権官僚たちによる資本主義的国家経営ともいえる。
すると早晩、全体主義的な監視と産業利権主義で支配する「共産党」の存在そのものが、
中国のあらたな政治的破綻と変革をむかえるのは避けられないことである。

どうやらその自己矛盾に根ざした予期不安が
中国指導部のあいだにつねに晴れぬ暗雲として気鬱のようにたれこめているために、
今回のように腫れものにさわられると、鬱破りの激高した衝動がふきだすのだろう。

ましてや、
世界独占資本のグローバル経済システムにみずからすり寄っていった中国共産党官僚政権の
理論的矛盾・破綻・反革命という観点からの、
国民の側からの反撃が当面ないとはいえないだろう。

それはグローバル世界経済から「使い捨てられる」その時よりは、
環境破壊による甚大な公害によって、
人びとの生存が切実に脅かされてくる時期ではないかとかんがえられる。・・・

ぜひそれまでに、日本の指導部も「関係の病理」を治癒させておいていただきたいものだ。

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