心理カウンセラーの眼!

孤立無援の・・君よ、眼をこらして見よ!

原発震災を直視する!(その1東電支配)

2011-03-28 18:22:01 | 現代日本および世界
こんにちは、のほせんです。

いま、東北・東日本巨大地震とあわせて福島原発の重大災害が、
おおくの方がたの上に重くのしかかっている状況です。

しかし、TVマスメディアでもっともらしく語られる官製の言葉には、
ためにするゆえのパラドックスが放射性物質と同様に隠しようもなくあふれています。

さもなければ、
放映を控えるしかない世間をはばかる広告ばかりであったツケが回ったとたん、
善い人ぶって歯の浮くようなACスポットを穴埋めに流しつづける醜態をさらしている。

この者たちを本気で相手にするお人好しなどいるものだろうか。

とはいえ、
哀しみを背負ったひとたちの姿にむかって、
わたしたちにいったいほんとうに何ができるかと焦ってみても、
つくづく言葉をうしなって、途惑うばかりです。

せいぜい身丈にあったことしかできないのだけれども、・・・

サバイバル状況での今回の教訓は、

- 孤立した被災集団で最初に取り組むべきことは、
救援を待つことではなく、
周辺の被害状況を確認することと、
できるだけその日のうちに、数名の先遣隊を複数組織して
徒歩ででも救援連絡ルートを確保すること。 -

それによって全体の気力が生き残る水準を保持できるとかんがえます。
もちろん、いつどんな局面にあっても、
卓越した洞察力とタフな指導力をもった人がその場に自然とあらわれるものです。
人間とはそうした能力を隠しもっているとおもいます。


さて、今日のテーマに入りましょう。
「原発震災」という言葉を最初に使ったのは
地震学者の石橋克彦神戸大学名誉教授だということです。
すでに13,4年前に、
大地震災害と放射能災害が同時的におこる人類未体験の破局的災害を指した言葉です。

2008年に発表された石橋氏の論述では、
- 95年の阪神・淡路大震災以後、年を追って続発する大地震は日本列島が大地震の活動期に入ったことを示し、
アムールプレート東縁変動帯の活動は想定される東海・東南海・南海巨大地震の発生までつづくといい、
またそれとは別に太平洋プレート側の大地震の可能性も高まっている -
と明確にのべています。

石橋氏は2009年にも東京高裁において、
既存の原発が不適格にならないように配慮された耐震指針の不十分さを指摘したうえで、
最も確率的に高いと予見されていた東海地震の想定震源域のど真ん中にある
中部電力浜岡原発の危険性についてきびしく指弾されています。

大津波被害がなければ無事だったようにフレームアップされているが、
津波ではなく地震によって福島原発の格納容器内部が損傷していることも懐疑されています。
今回、女川原発、東海第二発電が大事故に至らなかったのは
たまたま運がよかったとみなければいけない。

このたびの東北・東日本巨大地震をまのあたりにしてみれば、
石橋氏のいうアムールプレート東縁変動帯の東海・東南海・南海巨大地震もまた
その発生時期が近づいたと推量した方が賢明だろうし、
早急に的確な備えをしなければ決定的な原発被害が現実となることが予見される。

決定的ということはすくなくとも、
関東、東海、近畿の主要都市もろとも放射能汚染をこうむるということである。

もうすこし有態にゆえば、
いくら御用学者が都合のいいデータをはりあわせて安全のお墨付きを下そうと、
そうした欺瞞が柏崎原発で露見したように、
実際には日本のどこにも活断層を避けることなど困難なわけだ。

独占資本と癒着した似非科学をアカデミズムとして認知する愚は
ほんとうのサイエンスと分別できない認知バイアスにとりこまれているといえよう。


国民の生命の安全を保障するために、
政府がいますぐにでも対応すべきことの第一番は、

「全原発の停止」と「核燃料の安全確保」であろう。

この期に及んで東京電力は、津波のせいにして原発事故の反省をみせず、
国民の生命の安全より、原発存続に執着して、

「計画停電」というナイフを国民の喉もとにつきつけて、
暗に原発存続を恐喝する姿は、狂気の沙汰でなくてなんと言おうか?

東電のお先棒をかつぎたがる者たちは、おそらく
「当面する電力逼迫をどうするのだ!」 と、急きこんでつばを飛ばすにちがいない。
まるで財務省の役人の「財源はどうするのだ!」という迷せりふとシンクロするようにね。

しかし、そんなことはこちら側に問うことではない。
東電首脳がみずから必死になって考えることである。

国民の生命の安全を優先して、なお、
相当の電力を供給することが電力会社たるものの使命でなくて、
漫然として年間5千億円もの補助金を国民から徴収している意味がどこにあるのか?

すでに世界では、
自然エネルギーによる代替発電システムが主流となっているというのに、
日本の電力業界の専横はあまりにも酷いというべきであろう。

あの原発推進論者だった大前研一氏(元原子炉設計者)でさえ、こう言っている。

「東電は芯から腐っている!」・・・

(次回につづきます。)

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