心理カウンセラーの眼!

孤立無援の・・君よ、眼をこらして見よ!

変容する時代に孤立させられる個としての存在

2011-12-31 12:17:55 | のほせんの心理カウンセリング

こんにちは、のほせんです。
わたしがすっかりばたばたしているうちに、
東北被災地をはじめ寒気につつまれた年の瀬も、いよいよおおつごもり(大晦日)となりました。
この変容する 《時代》 の中で共にあゆまれる皆様ひとりひとりにとって、
はたして、どのような一年でありましたでしょうか?

樋口一葉の『おおつごもり』(明治27年)は、
どんづまったはての社会の貧苦が、堂々と書かれていて、

現代日本のしいられた孤立化に由来する、強迫観念を病む社会とは、似て非なる、
「ひらかれ」方をあらわしているようにおもいます。

わたしたち個の存在をとりまく情況は、年をおってますます酷薄さを増すなか、
精神の生き難さに堪えられず、心の病に陥っていく人が絶えません。・・・

「とにかく辛くて仕事をもうやめたい!」 という相談や、

「ちゃんと薬をのみつづけてもいっこうに良くならない。眠れない!」 というごく個人的な訴えの背後には、

社会がその意味をはげしく変容させてゆく時代に、 人々にとって
さてどのような適応が 「ほんとうの適応」であるのかさえもあやしくなっていることが、
心理カウンセリングの臨床においてみとめられる。
そこにこそ、「時代の病理」の主たる底流があるとおもわれます。--


- 当ブログのメッセージが少しでもみなさまの考え方のサポートになることだけを願ってきました。

以前に書かれたあいさつをひっぱりだすと、--

-- 掲載されたブログ記事のすべてにわたって
今の日本と日本人が抱える心的な問題、
とくに現代という時代の強迫性= 個々が無意識に抱える強迫意識と、
日本に固有の関係意識と了解意識の病理性とを
指摘しつづけてきました。

政治・社会にかかわる者も、
文化・芸術にかかわる者も、
この問題指摘の意味を理解できなければ、
本質的なことには一指も触れられないし、到達できないだろうということは言えるでしょう。-
・・・
わたしたちは いつか、
《代替不可能な(= かけがえのない) 》 個としての 《存在とほんとうの自由 》に至るために、
この傷だらけの存在を懸けて、

おたがいが『 のほほんとして心ゆたかに生を全うする』ために、
渾身の力をふりむけていかなければならないのだから。--  と、ありました。

その個の存在を無意味化しつくそうと執拗に迫る、
欺瞞のグローバル思想を解体するために、 これからも、
たゆまずたたかいをすすめてゆくことが、
心的病理性の社会的な背景を顚倒することにつながると確信するものです。・・・

この一年、
みなさまのご支援ご愛読のおかげで
わたしの無骨なブログを書きつづけることができましたことを
心から感謝申しあげます。

こうしている今も、
さまざまな個の悩み・相談をかかえられた幾多のひとたちが
孤立無援のまま苦しんでいます。・・・

それゆえに、
相談にみえられた方の顔を見るたびに、
おもわず、「会えて良かった」と 心からおもうのです。・・

年が明けて
ひとりでも多くの方に会えることを切に願うものです!

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今回も読んでいただきありがとうございました。
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